すべての新聞に目を通したわけではない。いつも通り、起きがけのベッドで「朝日新聞紙面ビューアー」を見ただけだが、「ちょっと騒ぎすぎではないかなあ」との印象を持った。
フクシマ処理水の海洋放出の件である。
きょうの朝日新聞は「福島第一 処理水放出」の大見出しの下、第1面をほぼ全面使い、この問題を取りあげている。中見出しには「国産全水産物 中国が禁輸」と打ち、処理水の海洋放出が重大な結果を引き起こした印象を与えている。
実際、その通りなのだろう。朝日新聞は第2面もほぼ全面を費やし、この問題を取りあげているが、そこには「『想定外』の全面禁輸」と大見出しが打たれ、中見出しには「最多輸入先 驚く日本側」とある。
「農林水産省によると、昨年の中国への水産物の輸出額は、国・地域別で最も多い871億円。このうち467億円と品目別最多で、刺し身などが人気なのがホタテだ。日本の冷凍ホタテの卸業者は肩を落とす。『放出前ですら取引のある数十店からやめたいと言われている。今後が怖い』
ALPS処理水を『汚染水』と呼び、放出に反対し続けてきた中国。中国政府と国営メディアの論調は、『危険』『無責任』一色のため、市民の間では不安が高まっている。」
(朝日新聞8月25日)
日本政府やフクシマ漁業者からすれば、中国政府のこの反応は、風評被害をもたらす実例の最たるものということになるのだろう。
だが、過剰とも言える中国のこうした反応を大々的に取りあげ報道する朝日新聞のこのような報道姿勢も、日本国内に(二次的な)風評被害をもたらさないだろうか。
「中国政府と国営メディアの論調は、『危険』『無責任』一色のため、(中国の)市民の間では不安が高まっている」と朝日新聞は書くが、これに倣えば、「朝日新聞の論調は、処理水を『汚染水』と呼んで危険視する中国の反応を過大に報道するため、日本の市民の間では(処理水は安全だと頭では判りつつも)不安が高まっている」ということになるのではないだろうか。
きょうの記事を読んだ朝日の読者が「フクシマの海産物を買うのは、ちょっと考えものだな」と二の足を踏まないことを祈るだけである。
フクシマ処理水の海洋放出の件である。
きょうの朝日新聞は「福島第一 処理水放出」の大見出しの下、第1面をほぼ全面使い、この問題を取りあげている。中見出しには「国産全水産物 中国が禁輸」と打ち、処理水の海洋放出が重大な結果を引き起こした印象を与えている。
実際、その通りなのだろう。朝日新聞は第2面もほぼ全面を費やし、この問題を取りあげているが、そこには「『想定外』の全面禁輸」と大見出しが打たれ、中見出しには「最多輸入先 驚く日本側」とある。
「農林水産省によると、昨年の中国への水産物の輸出額は、国・地域別で最も多い871億円。このうち467億円と品目別最多で、刺し身などが人気なのがホタテだ。日本の冷凍ホタテの卸業者は肩を落とす。『放出前ですら取引のある数十店からやめたいと言われている。今後が怖い』
ALPS処理水を『汚染水』と呼び、放出に反対し続けてきた中国。中国政府と国営メディアの論調は、『危険』『無責任』一色のため、市民の間では不安が高まっている。」
(朝日新聞8月25日)
日本政府やフクシマ漁業者からすれば、中国政府のこの反応は、風評被害をもたらす実例の最たるものということになるのだろう。
だが、過剰とも言える中国のこうした反応を大々的に取りあげ報道する朝日新聞のこのような報道姿勢も、日本国内に(二次的な)風評被害をもたらさないだろうか。
「中国政府と国営メディアの論調は、『危険』『無責任』一色のため、(中国の)市民の間では不安が高まっている」と朝日新聞は書くが、これに倣えば、「朝日新聞の論調は、処理水を『汚染水』と呼んで危険視する中国の反応を過大に報道するため、日本の市民の間では(処理水は安全だと頭では判りつつも)不安が高まっている」ということになるのではないだろうか。
きょうの記事を読んだ朝日の読者が「フクシマの海産物を買うのは、ちょっと考えものだな」と二の足を踏まないことを祈るだけである。
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