フクシマ処理水をめぐる日本と中国の攻防は、日本側に勝機ありとみた。以下の記事を読んで、そう感じた。
「松野博一官房長官は風評対策として設けた計800億円の基金をもとに、販路開拓などを支援すると説明した。主に想定するのが、昨年の中国への水産物輸出額で5割を占めたホタテだ。中国では、輸入した殻付きホタテをむき身にし、国内で消費したり米国などに輸出したりしている。松野氏は『新たな輸出先のニーズに応じた加工態勢の強化も、臨機応変に対策を講じる』とした。
野村哲郎農林水産相も会見で『国内に(殻をとる)加工施設が必要になる』と説明。同省幹部は『本来なら直接米国に輸出すべきもので、構造転換につなげたい』と話す。」
(朝日新聞8月26日)
何とも痛快な話ではないか。まるでドミノゲームの逆転劇を見ているようだ。
記事にあるように、中国ではこれまで日本から輸入した殻付きホタテをむき身にし、国内で消費したり米国などに輸出したりしてきた。それが「日本産ホタテ全面禁輸」となれば、中国のホタテ加工業は成り立たなくなる。
これまでは中国の業者が独占していたこのホタテ・ビジネスを、これからはそっくりそのまま日本の加工業者が引き受ける、という話である。これは思ってもみないビジネス・チャンスの到来ではないか。
「ホタテのむき身を米国に輸出するとなれば、そのための加工施設が必要になる。政府肝いりの風評対策基金に絶好の使い道ができたことになるのだ。」
日本の農林水産官僚は、笑いが止まらないだろう。
それだけではない。河野消費者担当相は中国からの訪日客に期待感を示し、「すしや刺し身を食べて、帰国して『おいしかったね』という話をしていただけるのではないか」と述べたというが、中国政府の禁輸措置により、美味な寿司や刺し身が日本でしか食べられないとなれば、中国からの訪日客が急増し、中国の外貨が大量に日本に流入することになる。この現象が中国の経済にどの程度ダメージを与えるかは分からないが、日本の観光業界が息を吹き返すことは間違いない。万々歳ではないか。
自国民がわんさと日本に押し寄せる光景を見れば、日本に敵意を燃やす中国政府も、日本産海産物の禁輸措置を見直さざるを得ないのではないだろうか。
はてさてどうなりますことやら。
「松野博一官房長官は風評対策として設けた計800億円の基金をもとに、販路開拓などを支援すると説明した。主に想定するのが、昨年の中国への水産物輸出額で5割を占めたホタテだ。中国では、輸入した殻付きホタテをむき身にし、国内で消費したり米国などに輸出したりしている。松野氏は『新たな輸出先のニーズに応じた加工態勢の強化も、臨機応変に対策を講じる』とした。
野村哲郎農林水産相も会見で『国内に(殻をとる)加工施設が必要になる』と説明。同省幹部は『本来なら直接米国に輸出すべきもので、構造転換につなげたい』と話す。」
(朝日新聞8月26日)
何とも痛快な話ではないか。まるでドミノゲームの逆転劇を見ているようだ。
記事にあるように、中国ではこれまで日本から輸入した殻付きホタテをむき身にし、国内で消費したり米国などに輸出したりしてきた。それが「日本産ホタテ全面禁輸」となれば、中国のホタテ加工業は成り立たなくなる。
これまでは中国の業者が独占していたこのホタテ・ビジネスを、これからはそっくりそのまま日本の加工業者が引き受ける、という話である。これは思ってもみないビジネス・チャンスの到来ではないか。
「ホタテのむき身を米国に輸出するとなれば、そのための加工施設が必要になる。政府肝いりの風評対策基金に絶好の使い道ができたことになるのだ。」
日本の農林水産官僚は、笑いが止まらないだろう。
それだけではない。河野消費者担当相は中国からの訪日客に期待感を示し、「すしや刺し身を食べて、帰国して『おいしかったね』という話をしていただけるのではないか」と述べたというが、中国政府の禁輸措置により、美味な寿司や刺し身が日本でしか食べられないとなれば、中国からの訪日客が急増し、中国の外貨が大量に日本に流入することになる。この現象が中国の経済にどの程度ダメージを与えるかは分からないが、日本の観光業界が息を吹き返すことは間違いない。万々歳ではないか。
自国民がわんさと日本に押し寄せる光景を見れば、日本に敵意を燃やす中国政府も、日本産海産物の禁輸措置を見直さざるを得ないのではないだろうか。
はてさてどうなりますことやら。
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