ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

韓国動乱のゆくえ(その3)

2024-12-21 09:29:46 | 日記
(承前)

韓国社会の以上のような混乱を、当の北朝鮮はどう捉えているのか。最後に、この問題を考えてみたい。
北朝鮮からすれば、敵国である韓国の政治的混乱は、この敵国を攻撃する絶好のチャンスと言えるだろう。なのに、北朝鮮が事を構える素振りは全く見られない。なぜなのか。

戒厳令騒ぎで韓国が大騒ぎをしているのに、北朝鮮が何の動きも見せていないのは、(北朝鮮)国内の体制維持がやっとで、そこまで手が回らないからだろう」とする見方がある(ブログ「草莽隊日記」)。

だが、私はそうは考えない。
北朝鮮は意図的にこの事態を静観しているのではないか。
事態を静観すること、つまり「韓国に対して何も仕掛けない」ことこそが、非常戒厳を宣布した尹大統領の見方(=「北朝鮮は我が国を転覆しようと画策している」)を否定することにつながるからである。下手に動けば、逆に尹大統領の主張の正当性を裏打ちすることになってしまうのだ。

韓国の国会は先日、尹大統領の弾劾決議案を可決した。彼は今「内乱罪」の咎で一転、大罪人に仕立てられつつある。大統領が一転して罪人になるのはこの社会では日常茶飯事であり、そう驚くことではない。

それにひきかえ、我が日本の国会の、そのちんたらしたマンネリ論戦を見ていると、韓国の民衆の燃えるような政治的エネルギーがうらやましく思える天邪鬼爺である。

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