和貴の『 以 和 為 貴 』

論語:述而第七 〔31〕 而る後に之に和す


論語を現代語訳してみました。



述而 第七

《原文》
子與人歌而善、必使反之、而後和之。

《翻訳》
〔し〕 人〔ひと〕に歌〔うた〕いて善〔よ〕ければ、必〔かなら〕ず之〔これ〕を返〔かえ〕さしめ、而〔しか〕る後〔のち〕に之に和〔わ〕す。




《現代語訳》


〈あるお弟子さんがまた、次のようにも仰られました。〉


先師(=孔子)は、〈公的な場において、〉ある御人とともに詩を歌われるときは、その御人がどのような音調で歌われるのかを確かめ、その後、詩をくりかえし、一緒に歌われていました。 


〈おわり〉



《雑感コーナー》 以上、ご覧いただき有難う御座います。

何事も相手に合わせる、といった "謙遜の心" というのは大事ですが、行き過ぎてもダメだし、控えめ過ぎてもダメだということの認識を、きちんと弁えてこそだと思います。

このことは、学而第一の『以和為貴』の中で有子が述べた「なにごとも節度をもって行なう」という真意にも繋がってきます。 



※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考


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