昼夜を舎(お)かず
「子、川の上(ほとり)に在りて曰(のたま)わく、逝く者は斯(かく)の如きか。昼夜を舎かず。」
■その意味は?
孔子(先生)が川のほとりで言われた。
『時の流れはこの水のようなものであろうか。昼も夜も休むことはない。』
(「論語」一日一言より)
■感想
水の流れ、太陽の光、月の明かり等、自然の流れというのは、人を選ばず常に平等であり、これにまさる平等は存在しない。そのような、なんの矛盾も存在しない中で、人々はその情緒を育み、自然へと還る。
文明の中で長く生きることは、そんな素朴さというものを忘れがちになるわけであるが、ときには立ち止まって考えてみる "心の余裕" というものを持ちたいものである。