論語を現代語訳してみました。
八佾 第三
《原文》
定公問、君使臣、臣事君、如之何。孔子對曰、君使臣以禮、臣事君以忠。
《翻訳》
定公〔ていこう〕 問う、君〔きみ〕 臣〔しん〕を使〔つか〕い、臣 君に事〔つか〕うること、之〔これ〕を如何〔いかん〕、と。孔子 対〔こた〕えて曰〔のたま〕わく、君は臣を使うに礼を以〔もっ〕てし、臣は君に事うるに忠〔ちゅう〕を以てす、と。
定公〔ていこう〕 問う、君〔きみ〕 臣〔しん〕を使〔つか〕い、臣 君に事〔つか〕うること、之〔これ〕を如何〔いかん〕、と。孔子 対〔こた〕えて曰〔のたま〕わく、君は臣を使うに礼を以〔もっ〕てし、臣は君に事うるに忠〔ちゅう〕を以てす、と。
《現代語訳》
魯の君主・定公が、孔先生に対し、次のようにお尋ねになられました。
孔丘よ、私が臣下を使い、臣下が私に仕えるとき、どのようにすればよいだろうか、と。
先生が、次のように申し上げられました。
君主が臣下をお使いなさるときは、礼節をもってし、臣下が君主に仕えますときは、忠節をもってしなければなりません、と。
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考にしているが、決して両先生を否定するものではない