論語を現代語訳してみました。
八佾 第三
《原文》
子謂韶、盡美矣、又盡善也。謂武、盡美矣、未盡善也。
《翻訳》
子 韶〔しょう〕を謂〔い〕う、美〔び〕を尽〔つ〕くせり、又〔また〕 善〔ぜん〕を尽くせるなり、と。武〔ぶ〕を謂う、美を尽くせり、未〔いま〕だ善を尽くさざるなり、と。
子 韶〔しょう〕を謂〔い〕う、美〔び〕を尽〔つ〕くせり、又〔また〕 善〔ぜん〕を尽くせるなり、と。武〔ぶ〕を謂う、美を尽くせり、未〔いま〕だ善を尽くさざるなり、と。
《現代語訳》
孔先生が、聖人・舜〔しゅん〕を称〔たた〕える詩である韶について、次のように論評されました。
まさに、美しい。そして、素晴らしい詩である、と。
また、周の武王〔ぶおう〕を称える詩についても、次のように論評されました。
まさに、美しい。しかし、内容がいまいち、といったところか、と。
舜 武王
(ウィキペディアより)
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考にしているが、決して両先生を否定するものではない