論語を現代語訳してみました。
為政 第二
《原文》
子曰、温故而知新。可以爲師矣。
《翻訳》
子 曰〔のたま〕わく、故〔ふる〕きを温〔あたた〕て新しきを知る。以〔もっ〕て師〔し〕 為〔た〕る可〔べ〕し。
子 曰〔のたま〕わく、故〔ふる〕きを温〔あたた〕て新しきを知る。以〔もっ〕て師〔し〕 為〔た〕る可〔べ〕し。
《現代語訳》
〈子夏〔しか〕さんがさらに、述べられました。〉
先師(=孔子)はまた、次のようにも仰られました。
『人の過去や現在というものを、観察したり眺〔なが〕めみることで、その人の本当の人物像がわかる』ということは、古い書物だったりを習熟することで、そこから現在〔いま〕を知り、未来へとつないでいくことができる。
回(顔回のこと)こそは、師となるに相応しい人物だったんだよ、と。
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顔回
(ウィキペディアより)
〈つづく〉
※ 関連ブログ 温 故 知 新
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳については、同出典本と伊與田學氏の『論語 一日一言』から参考としている
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 回とは、顔回(または顔淵)のこと。孔子の弟子で、孔子が最も愛した弟子のひとり。31歳でこの世を去る。(諸説ある)