素朴な話し、排他的経済水域とか接続水域とかって何?
それにわが国と支那(中華人民共和国)との間で1997年に漁業協定が結ばれた中身に、暫定措置水域なるものが明記されています。
1、排他的経済水域(EEZ)です。濃いピンク色の部分です。
【外務省HPより】
1) 領海の外側に,領海の基線から200海里を超えない範囲内で設定が認められている。(相対国又は隣接国の間におけるEEZの境界画定は,衡平な解決を達成するために国際法に基づいて合意により行う。)
2) 以下のような沿岸国の権利,管轄権等が認められている。
[1] 沿岸国は,EEZ(海底及びその下を含む)において,天然資源(生物・非生物を問わない。)の探査,開発,保存及び管理等のための主権的権利を有する。
[2] 沿岸国は,EEZにおいて,人工島,施設及び構築物の設置及び利用,海洋環境の保護及び保全,海洋の科学的調査等に関する管轄権を有する。
注)我が国の関係法令:「排他的経済水域及び大陸棚に関する法律」
2、接続水域と領海水域です。(1海里は1.852kmとなります。)
【外務省HPより】
1) いずれの国も,基線から測定して12海里を超えない範囲で領海の幅を定める権利を有する。領海は,相対国又は隣接国間においては,原則として中間線までとされる。
(注1)我が国は,「領海及び接続水域に関する法律」(1977年)により,領海の基線(低潮線,直線基線等)を規定(我が国が設定している基線・直線基線の例(国連に寄託した海図より(PDF))。領海の基線から排他的経済水域及び大陸棚も設定(「排他的経済水域及び大陸棚に関する法律」(1996年))。また,「低潮線保全法」(2011年)に基づき,排他的経済水域等の保持を図るために必要な低潮線の保全を行っている。
(注2)1海里=1,852メートル
2) 沿岸国の主権は,領海に及ぶ。領海に対する主権は条約等に従って行使される。
3) すべての国の船舶は,領海において無害通航権を有する。
4) 沿岸国は,領海に接続する水域(領海基線から24海里を超えない範囲内)において,自国の通関,財政,出入国管理又は衛生に関する一定の規制を行うことができる。
(我が国の関連法令:「領海及び接続水域に関する法律」)
5) 一定の条件を満たす国際航行に使用されている海峡においては,すべての船舶及び航空機が通過通航権を有する。
3、支那との暫定措置水域です。(赤斜線部)
このように、わが国の海域における範囲は一定の取り決めによって国際的にも認められています。しかしながら昨今、支那の漁船と称した船舶や公船・軍艦が接続水域を超え領海に侵入する動きが活発になってきたのです。
わたしはこうした一連の支那中共の動きに対し強い警戒感を抱くようになりました。
そもそも、支那漁船と称する船舶がわが国領内の海域を侵す事件は過去にも多く発生していました。中でも一番衝撃的だったのが、『2010年9月7日、尖閣諸島付近の海域をパトロールしていた巡視船「みずき」が、中国籍の不審船を発見し日本領海からの退去を命じるも、それを無視して漁船は違法操業を続行、逃走時に巡視船「よなくに」と「みずき」に衝突し2隻を破損させた。』(Wikipediaより)この事件でしょう。
13億とも14億とも15億ともいわれるほどの莫大な人口を抱える支那中共であります。その食料事情を考えてみたならば、少しでも多くの魚を漁獲し、国民の栄養源を確保しなければならないとは思います。そうした事情であるのかどうかはわかりませんが、1997年にわが国と支那中共とのあいだで漁業協定が制定され、暫定措置水域内においての両国の漁業権を認め合ったわけであります。その水域内での操業ならば、なんら問題はないわけであります。
ところが暫定措置水域の最も南端とされる北緯27度線を超え、尖閣諸島の接続水域や領海水域にまで支那漁船と称する船舶や軍艦が頻繁に航行を繰り返します。
※例としては、自分の庭に大事に育ててあった植物を、隣人の子どもが勝手に盗んでいき、その一連の行動をその子どもの親が見張っているようなものです。
多くの国民の食料を維持するためにと協定をやぶってまで漁をしなければならないというのでしたら、わが国や周辺諸国から魚の輸入をお願いすればよいことであります。その場合はこちらとしても、少しでも多くの支那人の栄養が保たれるならば、快く輸出することでしょう。
ですが、実態としては違います。支那の領有権拡大のためのものであることは、これまでの支那中共の南沙諸島での動き、ウイグル・チベット・新寧・モンゴルといった地域に対する侵略行為を知ることで、その脅威を窺い知ることができます。さらにはこの10年ほどで約3倍に膨れ上がった軍事予算、アメリカ政府に対する太平洋二分割案、そして一連の反日政策がなにより物語っていますね。
そして、こうした支那の脅威を陰謀論と見せかけるためのものとする「中国(支那)脅威論」のようなことを言う人も出てきます。
わたしは専門家ではありませんから、事実云々などわかりません。ですがわが国の国益を損なうような動きを繰り返す支那中共に対し、危機意識を抱くのは当然のことであります。そして、危機意識を共有される方々は「中国(支那)陰謀論」などという言葉は使いませんね。
ここで、わたしのように支那の危機を国民に煽る人たちのことを否定的に訴える人の記事をご紹介致します。
日刊ゲンダイより
日中漁業協定も読まずに「中国脅威論」をあおる愚
この記事に対します反論としては、ジャーナリストの有本香氏が仰られています内容がございますのでそちらもご紹介致します。(動画内 1:05:50~)
支那漁船と称する船舶が、わが国領海に侵入しているという報道ではありますが、その出処は本当なの?という方もおいでかもしれません。そこで、ほそかわかずひろ氏のブログより『尖閣~石垣漁民の声を聴け』をご紹介致します。
そして、なぜわたしが「中国」ではなく「支那」と呼ぶのか?
それは小平次さんのブログ、『なぜ「中国」を「支那」と呼ぶ人たちがいるのでしょうか?』をご参照ください。
以上、事実云々ではなく、自分の肌で感じたことをまとめさせていただきました。
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