徳 は 孤(こ) な ら ず
「子曰わく、徳は孤ならず、必ず隣有り。」
■その意味は?
① 報いを求めず陰徳を積んでいる者は、決して一人ぼっちではない。必ず思わぬところにこれを知る者がいるものだ。
(「論語」一日一言より)
② 人格のすぐれている人は、けっして独りではない。必ず〔その人を慕ってそのまわりに〕人が集まってくる。
(加地伸行全訳注「論語」より)
■感想
必要以上もの欲望が渦巻く現代社会において、報いを求めず生きていくということは極めて困難なことである。然るに、そんな社会にあっても多くを望むこともなく、地道に歩んでおれば、心から信じ合える朋友に出会えることであろう。