道 を ひ ら く
著者 松下幸之助様
P 223
人間にとって、人生を歩む上において、身につまされるということは、
やはり大事である。
そしてこれは何も個人の身上のことだけではない。
身につまされる思いで、おたがいのまわりを、もう一度よく見まわしたい。
おたがいのこの国日本のことも、わが身につまされる思いで、
もう一度よくよく考えてみたい。反省してみたい。
人間はほんとうは偉大なものである。真実に直面すれば、 かえって大悟徹底し、落ちついた心境になるものである。 だからおたがいに、正しいものの見方を持つために、 素直な心で、いつも真実を語り、真実を教え合いたいものである。 P 227