柚子のがらくた箱

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桜ほうさら

2013年04月03日 | 
桜ほうさら

著者 宮部みゆき様


P 430



人は目でものを見る。だが、見たものを留めるのは心だ。

人が生きるということは、目で見たものを心に留めてゆくことの積み重ねであり、

心もそれによって育っていく。

心が、ものを見ることに長けてゆく。

目はものを見るだけだが、心は見たものを解釈する。

その解釈が、時には目で見るものと食い違うことだって出てくるのだ。