ベティベティ・クルティスは紛れもない大歌手ですが、日本での知名度の低さもさることながら、イタリアでも次の世代であるミーナ、ミルバ、イヴァ・ザニッキの三人があまりにも個性的で輝かしいために埋もれてしまったように感じます。
その原因は・・・登場が少し早かったからかもしれません。世界的にカンツォーネが注目されヒット曲が出るようになる頃には、すでに若手ではなく大御所的な存在になってしまい、ヒット曲を出す歌手・・・とは違ってしまったからでしょうか。あくまでも私の個人的な感想ですがとても残念、私にとってはカンツォーネの女性歌手といえばベティ・クルティスが第一番なんですが。
さて、この「E' Più Forte Di Me」(邦題:強く愛して)は先にご紹介したトニー・デル・モナコの歌とは全く異なる印象です。トニ・デル・モナコがダイナミックに歌い上げるのに対し、しっとりと柔らかく正統派、見方によっては少しばかり盛り上がりが薄く淡々とした印象です。あるいはこの辺が1964年以降ポップな傾向を強めてきていたサンレモ音楽祭からすれば、やや古いと思われたのかもしれませんね。
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