俳句を始めたのは一昨年の9月、所属する福祉関係団体の先輩に誘われたのがきっかけです。もともと文章を書いたり詩を作ることが好きだったので、俳句は全く初めてでしたが、公民館が主催しその先輩が指導する勉強会から参加する事にしました。興味も湧き勉強するようになった今年のある日、俳句の雑誌を見ていたら「西嶋あさ子」という名を見つけました。
間違いなく足立区立第4中学校の国語科の教鞭を取っておられ、3年生だった昭和39年4月から40年3月までご指導いただいた先生です。
俳句集を手に入れ、奥付けを見ると昭和46年に安住敦の門下になり俳人としての道を歩まれたとのこと。半世紀以上の歳月を経て、御恩のある先生の俳句に接し感慨深く、もう一度師と仰ぎつつ俳句の勉強をしようと思った次第です。
そこで、このブログでも句集「的礫」から少しずつ勉強していこうと思います。
浮寝鳥夕かたまけて流れけり
「かたまけて」は「片設けて」・・・今、まさにその時になる、という意味の古語
先生の句は、私のような浅学菲才の者にはかなり難しいです。でも、どの句にも張り詰めた感性がみなぎっているように感じます。冬の似合う感性ではないでしょうか・・・・・冬の夕暮れ、吐く息も白く空気が澄み切った中、水鳥が静かに流れに身を任せています。