最近、日本人のローマ字表記について文部科学省が「姓~名」の順とすることを公表しましたが、なんと遅いことでしょう。まあ、私もいろいろな表記を使用してきましたが、基本的な考え方は中学生以来「なぜ。英語で話す時に姓と名を逆にして言うのか?私はそんな名前ではない、名前は固有名詞であり自分の意思で変えていない限り英語だから逆転するのは屈辱以外の何物でもない」・・・と思っていました。
なので、ヨーロッパの東の辺境にあるマジャール人が建国したハンガリーにも何か近しい感情を持っています。(ただ、現代のハンガリー人は元来のモンゴロイドであるチュルク系のアジア系民族がブルガール族など東欧の諸民族との混血を繰り返したコーカソイド系だそうですし、日本人への人種差別も他のヨーロッパ諸国と同じだと聞いたことがありますけれど。)その理由は、姓名の表記は日本人と同じ「姓~名」だと知った時からです。ですからドイツ風に「フランツ・リスト」「ベラ・バルトーク」ではなく「リスト・フェレンツ」「バルトーク・ベーラ」とすべきでしょうか、少なくとも日本人は!
そうはいっても、キリスト教化した文化の源泉は基本的にヨーロッパ共通のものもありますね。今回聞いた「タッソー、悲劇と勝利」もゲーテの戯曲「タッソー」の序曲として作曲されたものでありますが、そもそも、イタリアルネッサンスの詩人トルクァート・タッソを知らないと、その代表作が第一次十字軍を描いた叙事詩「解放されたエルサレム」であることや桂冠詩人となる直前の死に至る生涯などを知らないとわかりにくいのかな?あるいは、こうした素材を扱うこと自体、日本人と同じようにアジア系民族としてヨーロッパ人への劣等感でもあるのでしょうか。
もちろん、純粋に音楽として楽しめるのですが、交響詩であることを踏まえて勉強することも必要なのでしょうね。
なお、画像は第一次十字軍の際のイタリア人の英雄タンクレーディ(タンクレード)です。
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