枚岡教会は、今年創立65周年を迎えました。
今年も、創立記念行事として、伝道礼拝を持ちました。
市川忠彦牧師を通して、聖書の言葉が語られました。
恐れることはない、わたしはあなたと共にいる神。
たじろぐな、わたしはあなたの神。
勢いを与えてあなたを助け
わたしの救いの右の手であなたを支える。
わたしは主、あなたの神。
あなたの右の手を固く取って言う
恐れるな、わたしはあなたを助ける、と。
(イザヤ41章10節、13節)
枚岡教会は、1950年7月13日に設立総会が行われ、教会として出発しました。
それまでは、三つの教会の家庭集会がこの地で行われていました。
日本基督教団小阪教会、日本基督教団(現 単立)東成教会、日本自由メソヂスト教団布施足代教会(現 布施源氏が丘教会)の教会員による家庭集会でした。
それらの家庭集会に集っていた信徒が一つとなって、枚岡教会が誕生しました。
枚岡教会は、三つの教会を母体としており、しかも、三つの教会はそれぞれ違う教団に属しているという、とても珍しい教会です。
枚岡教会の他に、このような出発をした教会は、めったにありません。
まさに、複数の教派が合同して誕生した日本基督教団そのものの性質をもつ教会です。
出発時点では、東成教会の谷口俊夫牧師が中心となりました。
東成教会は、ホーリネスの伝統を持つ教会でした。
そこで、ホーリネスの関係教会であった日本基督教団(現 ウエスレアンホーリネス教団)浅草橋教会出身の大嶋義太郎牧師を、初代牧師としてお迎えしたと思われます。
大嶋牧師は、三つの教会がそれぞれに違う伝統を持ち、それぞれの特徴を受け継いだ信徒の集まる教会の、多様な信徒をまとめていかれました。
大変苦労なさったことと想像します。
「神学は長老派(カルバン)、礼拝はルター派、信仰はホーリネス」とおっしゃったことがありました。
それぞれの伝統の良い点を取り入れつつ、枚岡教会をたてあげることを考えてこられたのだと思います。
神さまは、大嶋牧師の賜物を豊かに用いてくださり、枚岡教会を導いてくださいました。
この河内に、あえて東京出身の江戸っ子の牧師を迎えたことも、神さまの深いお計らいだったように思います。
江戸っ子の、カラッとした気質が良かったと想像しています。
教会の玄関に、飾りイスがあります。
イエス・キリストを中心に、12弟子が彫られた素敵なイスです。
弟子たちも多様でした。
漁師、徴税人、熱心党など、普段なら一緒に活動しそうにない人たちでした。
けれども、イエスさまのもとで、一つになりました。
また、多様な弟子たちは伝道で一致し、世界中に福音が届けられ、教会が生み出されていきました。