旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

大菩薩嶺【山梨県】

2019-11-05 23:07:27 | 山梨県の山

天気が良さそう。
前夜、陣馬山~景信山~高尾山でも歩こうかと思い、台風19号の影響を調べていたら、陣馬高原下までのバスは道路崩落のためかなり手前までしか運行していないことが判明。
どうやらそこから登山口までは約2時間歩かなければならないという(バス会社情報)。
出かけるのを諦めることが出きず、急きょ大菩薩嶺に行き先を変更。

朝5時に我が家を出て、南武線武蔵溝ノ口~(南武線)~立川~(中央線)~高尾~(中央本線)~甲斐大和へ移動。
(列車内のあまりの快適さに寝過ごし甲斐大和駅を通過。慌てて次の勝沼ぶどう郷駅で下車。すぐに反対側ホームに来た電車に飛び乗り、甲斐大和駅に戻った。滑り込みセーフ。)
甲斐大和駅からは上日川峠までバス。
(平日運行 8:03発のこのバスは満員。増便された。)

今日のコース:上日川峠~唐松尾根~雷岩~大菩薩嶺~雷岩~神戸岩~賽の河原~親不知ノ頭~大菩薩峠~熊沢山~石丸峠~石丸峠入口~上日川峠



(上日川峠の駐車場)


歩く準備をしていたら、いつの間にか周りには誰もいなくなった。
のこのこ当方も登山口へ。

道はすこぶる快適。
つい、紅葉した木々に夢中になってしまう。
なので、歩きはやはり遅い。





福ちゃん荘の前を抜けて唐松尾根コースへの分岐に到着。



(福ちゃん荘:これを上がり、建物正面側を通る。)


(唐松尾根コースへの分岐:かなりの方々は右へ。唐松尾根側へはあまり多くないので静か。)


ここまでですでにいつも持参のカメラの調子が悪くなった。
電源が入ったり切れたりしてどうにもならない。
予備バッテリーに交換したりしてみたが、いっこうに改善せず。

唐松尾根コースの始めは広い林道のよう。
それも先に進むと登山道らしくなってきた。







開けた斜面に出て後ろを振り向くと、そこにはデ~ンと富士山。
こんなにはっきりとそして大きく見るのは初めての経験なので、興奮してしまった。



(手前は大菩薩湖)




(上がってきた唐松尾根)




出来過ぎた絵葉書のように富士山が見えるので、段々拍子抜けの感が湧いてきた。
なので、何かを添えてみたくなった。



(振り向くとやはり富士山。枯れた立木を入れてみた。)


(あと一上りで雷岩)


少しだけ腰を下ろして休憩し、大菩薩嶺を目指す。



(大菩薩嶺への道)


(大菩薩嶺山頂。眺望がきかないので直ちに退散。)


先ほどの雷岩まで戻る。
ここで失敗。
左足が砂利で滑り、前方に転んでしまった。
幸い、危ないところでもなかったので、手をついて事なきを得たが、やはり油断大敵。



(神部岩と富士山。ここでは岩を入れてみた。)


(神部岩とはるか後方は南アルプスの山並み。)






(これから向かう稜線)


(賽の河原)


(賽の河原から一上りした先の親不知ノ頭)


(ここで昼食休憩)


富士山を見ながらノンビリと時間を過ごす。



(介山荘・大菩薩峠への下り)


ここの通過には慎重になった。
着いた介山碑前ではグループが休憩中。
それも碑を囲んでいる。
つい、「他の人たちのことも考えて欲しい」と思ってしまったが・・・。



(かろうじて空いたタイミングで急ぎ介山碑を撮影。)


介山荘の前では休まずそのまま通過。
石丸峠を目指す。



(趣き深い道)




美しい苔の森を抜け、熊沢山を過ぎると、ササ原の伸びやかな空間に出た。





(石丸峠手前の若い単独行の女性)


(上日川峠側への分岐。左の山の肩から富士山が見える。)


この時間帯にこのコースを歩いていたのは、どうやらこの女性とわたしだけのようだった。
他のコースと違って、とても静かな山歩きを楽しむことができた。







(林道のような場所に出て、前方に少し進む。)


(上日川峠への分岐)


(県道に出る。登山道は横断して前方。)


(この沢は水量が多く、飛び石を越えるのに気を使った。画像は渡ってからのもの。)


ここからは、美しいカラマツ林内の道を歩く。





(ウラジロモミ林)


ここまで中小の沢を何度か越してきた。
できれば午後2時発のバスに乗りたい。
気持ちは急くが足は疲れてしまった。
体力、耐久力不足を痛感。



(登山道に横たわっていた二ホンジカの死骸)


  吾れ死なば焼くな埋むな野に晒せ
           痩せたる犬の腹肥やせ    (小野小町)

つい思い出して、心の中で合掌。

気を奮い立たせて先を急ぎ、駆け込むようにしてバスに間に合った。
我が家までの戻りは、当然ながら乗換えの連続。
それでもうまく座れたので助かった。

とにもかくにも好天に恵まれ、大菩薩嶺と富士山を存分に味わうことのできたとても満足のいく1日を過ごした。






コメントを投稿