2015.05.03は「多くの花を愛でながら登る阿武隈山地最高峰」と紹介されている大滝根山に登ってきた。
また午後は、「岩峰がそそり立つ阿武隈の異端児」という鎌倉岳へ移動。
(鎌倉岳については、別途掲載。)
今回の予定は、次のようなものだったのだが・・・。
・第1日目(福島県):大滝根山→鎌倉岳(常葉)→道の駅『安達』で車中泊
・第2日目(宮城県):青麻山
●大滝根山 おおたきねやま 1192.5m
前述の紹介は、『福島県の山』 (山と渓谷社)による。
この大滝根山は、他の阿武隈の山が花崗岩であるのに対して、石灰岩の山だという。
確かにすぐ近くには鍾乳洞で有名な『あぶくま洞』があり、登山口の仙台平はカルスト台地となっている。
大型連休で渋滞が予想されたがそういうこともなく順調に今日の登山口の大滝根ファミリーランド跡に到着。
(東北道国見サービスエリアは車で満杯状態だったが・・・。)
▲大滝根ファミリーランド跡
天気は申し分なし。
むしろ暑い。
他に登山者が来る気配が全くしない。
夢の跡となったファミリーランド脇のスペースに車を置いて、独り歩き出す。
この先にも車で行けそうだったが、それもホンの少しの距離。
道は荒れて進めなくなる。(ちなみに、わが車は4WD。)
こうるさい虫に邪魔されながら、沢を越えて山道を進んでいく。
大きな白花エンレイソウ。
付近には、トリカブトの群落が続く。
▲エンレイソウ
木々や岩などを眺めつつ、御沢地蔵尊の前に出る。
小ぶりなお地蔵様。
急登手前の少し陰湿な場所にあるからか、もの寂しげに見える。
▲御沢子育地蔵尊
ここからは、急登の連続。
湿ったときにはきっと閉口するだろう。
下りは上級者向けとされるのも納得。
(これを登る)
(ここを登ってきた)
あたり一帯は、ドウダンツツジなどの林。
しかし、まだ全く咲いていない。
やや離れたところにオオカメノキの白い花が見えるだけ。
昨年の同じ時期に登った二ツ箭山(ふたつやさん)は、花のピークが過ぎていた。
また、どこに行っても、今年は例年より2週間ほど開花が早いと皆さんが話していた。
なので今日は、シロヤシオ、ムラサキヤシオの花々を期待して来たのだが・・・。
とはいえ、この山は1200m近いところに咲くので、やはり5月中旬以降でなければならなかったということか・・・。
それに山頂に近づくにしたがい、道はササに覆われ、ややヤブ漕ぎ状態になる。
山頂の三角点は自衛隊のレーダー基地内にあるので、入って確認することができない。
御嶽根山峯霊神社参拝は後にして、梵天岩を覗きに行ってみた。
しかし、道はすぐにササに覆われ、どこがどこだか分からなくなってしまった。
あまり人が入らないということ。
さすれば、さほどのものではないのだろう。
そんなことを思い、すぐに神社まで戻ることにした。
▲御嶽根山峯霊神社
神社では、地元の消防団の方々だと思うが集団で祈願中。
ややしばらく待っても解散しないようなので、こちらは参拝を諦め、下山開始。
(
▲アセビ(馬酔木)
(今日初めてのツツジ)
大岩を下る。
着いた先はきれいな林。
(5合目付近)
▲ヤマブキ
仙台平登山口に出た。
4~5台くらい駐車可能なスペースがある。
(今日はワゴン車が横付けされていたが・・・。)
▲仙台平登山口
ここからは、また約1.5kmほど歩くことになる。
ファミリーランドへの上り口にある大きな案内板を見上げ、駐車地点まで戻らなければならないことにため息が出た。
距離が短くてすむ日山権現コースを選ばなかったことを少し悔やんでもみた。
道脇の民家の大株のアヅマシャクナゲ、ユキヤナギ、リンゴの花などを眺めながら到着。
それにしても、案内板に掲載されているような地点の標識は登山道に無く、霧島権現も鬼の展望坂も胎内くぐりも、さらには日山権現コース分岐も分からずじまいだった。
次に、朝に立ち寄った大越のコンビニに再度行き、JPS用の乾電池と昼食弁当を購入。
鎌倉岳(常葉)に移動した。
※鎌倉岳での様子は ⇒ こちら
今日のコース(山頂手前の急登の地点で電池切れ。手書きで加筆加工。)
「安達太良連峰を遠望」と説明された写真がありますが、あの稜線は安達太良連峰ではなく那須連峰です。
左から茶臼岳、朝日岳、三本槍岳、旭岳、大白森山が並んでいます。
すぐ目の前にあるのは日影山です。
拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。ご指摘の点、修正させていただきました。
福島県はじめ東北の山々を歩き回ったことを懐かしく思い出しています。