その名に惹かれ、登ってみたいと思っていた一切経山(1948.8m)に行って来た。
ついでに(?)、前回は天候が悪くて山頂からの眺望を楽しむことができなかった東吾妻山(1974.7m)にも・・・。
※ 前回の記事は ⇒ こちら
この山の名前の由来は、安倍貞任が仏教教典の一切経を山に埋めたという伝説によるという(他説には、埋めたのは弘法大師や地元の僧などとするものもある)。
また一切経とは、経・律・論や注釈書など、一定の組織と内容を持った権威ある仏教典籍の集大成のことで、大蔵経とも呼ばれている。(参考:仏教学辞典(法蔵館))
今日の天気は申し分なし。
標高1500mにある浄土平の上空は、青く澄みきっている。
▲浄土平ビジターセンター脇から見上げる一切経山
酸ヶ平までの日当たりの良い斜面でも、雪が残っている。
▲酸ヶ平避難小屋と一切経山への登り
▲鎌沼
▲一切経山の山頂手前
一切経山の頂上にある大きなケルンには、「空気大感謝塔」の標柱が建てられている。
▲空気大感謝塔の標柱(脇には「万邦平和生存感謝」の文字)
▲一切経山山頂
▲南側には巨大な“アリ地獄”ごときに見える“吾妻小富士”
▲五色沼と家形山(まったくもって美しい!! 日がな一日飽かず眺めていたい。)
かなりの人が登って来て、周りがうるさくなったので退散。
▲これから目指す東吾妻山(右後方は磐梯山)
鎌沼もまたとても美しい沼。
半周する形で木道を進む。
※ 散策者が歩きやすいようにと雪の斜面をスコップで掘り、道を作っている方々がいた。
本当にありがたいことだ。丁寧にお礼を言い、通してもらった。
▲姥ヶ原の分岐点(右は谷地平、左は浄土平へ)
東吾妻山の登山道は、雪解け水でちょっとした沢のようになっており、歩きにくい。
安価なトレッキングシューズなので、沁みてくるのが心配になる。
ほどなくして残雪の上を進むことになってしまった。
先に歩いた人の足跡を頼りに、“シンドイ”登り。
▲雪の上を行く
▲雪の上を行く
▲コメツガの巨木
頂上に着いたころには、少し曇ってきてしまった。
風が強くないことは幸いだったが・・・。
カスミががってハッキリとした姿には見えないが、それでも磐梯山と猪苗代湖、檜原湖などの湖沼群、中吾妻から西吾妻の連山などの眺望は格別。
▲東吾妻山山頂
▲磐梯山と猪苗代湖
▲吾妻連山
▲一切経山
それにしても、山野草はまだあまり咲いていない。
大いに期待していたが、まだ早かったようだ。
▲ショウジョウバカマ
▲?
▲ミネザクラ
▲シャクナゲ(どこもまだ固いツボミのまま)
▲吾妻小富士と桶沼
帰路は、高湯温泉で硫黄泉にゆっくりと浸かり休憩。
▲今日のコース
この山域はいつか西吾妻から縦走したいと思っていますが、なかなか実現できません。
年配の方々がカメラ&三脚を抱えてたくさん登っていました。昔の栗駒山の北(須川方面)の昭和湖の美しさを思い出します。西吾妻からの縦走は、私にとっては「夢のまた夢」です。でも、見残した西大巓には必ず行ってくるつもりです。