![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/76/3ec2a7429f6134202e4ede8aed537b9e.jpg)
晴れとなるとジッとしていられなくなる。
今日は、山形県新庄市の杢蔵山に登ってきた。
【杢蔵山 もくぞうさん】 1026.6m 東北百名山
新庄市内に入ると濃い霧。
登山口では、足元の草がすっかり濡れている。
やはり村山盆地は、天蓋のようなガスにすっかり覆われていた。
歩きだしてすぐのところで、登山道と渓谷遊歩道の分岐に到着。
この遊歩道は上級者向けとのことだが、一応チャレンジしてみることにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/5b/1f312c26de4d0e5c47ff5b25b0ba8694.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/e9/6e7e27346ce59b190430886268d8b4aa.jpg)
(登山道と渓谷遊歩道の分岐)
沢を何度も越える。
濡れた落ち葉で道は滑る。
道は荒れていて、標識も無い。
ところどころは、沢に向かって落ち込む斜面を横切るような道。
けっこう、シンドイ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/fe/cfb72420c988d2b831ad181558ea512d.jpg)
(沢越その1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/89/f917f6a51d33b47caec090cc51fbc3b3.jpg)
(清冽)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/cf/26311af8b8f91f20ea42e5a24c568d9c.jpg)
(沢越:中央の木の枝の下くぐるときに引っかかってしまい、危うく沢に転ぶところだった。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/61/c9ae9e89cbe26b1f2d81d46244915e1e.jpg)
(濡れて滑りやすい丸木橋)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/1a/8419061e7f43a500767a5e1d463ada1f.jpg)
(一ノ滝)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/9e/477d29cabeda05df71d2b2c066224d86.jpg)
(オイオイ!! この丸木橋は大変だ。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/99/b2007ac0f0ea6ce8630a2b915bd505a6.jpg)
登山道との合流点に出て、ホッと一息つくことができた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/0b/28a042bfefd593a0e50e2979f62938ca.jpg)
(合流点)
杉の林をすぎて、ほどなく渡渉。
こちらは、しっかりとした橋が架かっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/fa/05536f40bf2204d45adb452f4c2d4bb1.jpg)
三ノ滝は帰りに立ちよることにして先を急ぐ。
七曲の坂に着いた。
木にくくりつけられた案内板には、634m(ムサシ)とあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/a1/76d0c86a5c65ef3434bbe40ad8a30c6c.jpg)
次は、心臓破りの坂。
傾斜はさほどでないと思っていたら、それなりに息が切れる坂だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/2d/5a15907d01782459008f18e7ca3a35e8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/1a/c95495f6600f3c258fa5efcf7925e446.jpg)
三角山との分岐点に到着。
向こうに杢蔵山荘が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/0b/e4b6350979b6b1ade558a42eb1bed699.jpg)
この山荘手前の東側に道があったので、寄ってみた。
展望台のようになっていて、全方位の眺望が楽しめた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/ea/40b9bfdf3f4a63770dfc222ae85dbcf9.jpg)
(広い台地で眺望を楽しむ。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/2a/437716eb7be859aa7977a313ae66013a.jpg)
(月山遠望)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/11/66f62607bc18bc14c20662f13b150c4d.jpg)
(鳥海山を遠望)
山荘に戻り、山頂を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/df/40f66781210ce4b996255fc11c18db67.jpg)
(きれいに整理整頓された杢蔵山荘)
すぐに、金杢水の前に着く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/ec/c04e2be9fc88fcfbaac1ef19858de916.jpg)
(金杢水)
ここからはまたまた上り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/ae/d15a58bb3d7655255a9dfe50bb460bf9.jpg)
(背丈が低いブナの道)
尾根に出た。
反対側は断崖。
ひっきょう、歩きは慎重になる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/c2/8e96a938290c7ffea026cc7d08ddab9e.jpg)
そろそろ山頂かと思えど、それはまだ先。
山頂に到着。
地元の方が、冬支度とのことで山名標識を下げていた。
その方は、軽トラで林道を走り、三角山経由で来たとのこと。
この林道は荒れていて、普通車では腹を擦ってしまうようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/37/f276acae2432209d168efcb782113a35.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/76/3ec2a7429f6134202e4ede8aed537b9e.jpg)
(山頂であった方が下りていった。)
誰もいなくなった山頂で、ノ~ンびりと昼食休憩。
八森山の向こうに火打岳、小又山、神室山と続く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/34/24710c6dad5343c7f8ddb3a6e10b7191.jpg)
(右のどっしりとした八森山、その左にはとんがった火打岳、さらに左には小又山と神室山。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/51/4e117fb12e845078885c288e0c2ea740.jpg)
(左から加無山、右の2つは男甑山と女甑山)
※男女の甑山(こしきやま)は、非常にユニーク ⇒ こちら
後は、ひたすら下山。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/44/bd50549349c7ff91c7d3219a73e9c933.jpg)
(左から葉山、月山を遠望。その間には朝日連峰。)
三ノ滝に寄ってみた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/09/9d10fceae6fb3879d7ceca56ce6646f1.jpg)
登山道は、ブナやトチの巨木、紅葉したヤマモミジなどでとてもきれい。
やっぱり、渓谷遊歩道などを歩かないで、こちらを選択すればよかったと後悔した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/4d/bf36965f2139db804848ef0cd5e5685f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/ba/1e4e7be8a3c240de16947b11fee3ec75.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/d4/0454d46cf02b584239384662aa50b7ae.jpg)
不動明王の大きな石碑を眺め、登山口まで戻ってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/ac/caea9fd3f2e71ad36997989a08aeff3d.jpg)
※ 登山口まであとホンのわずかといった場所で、道に敷かれた板で滑って転んでしまった。
幸い泥だらけにはならなかったが、思い出したのは『徒然草』の一節。
■高名の木登り(第109段)
高名の木のぼりといひしをのこ、人を掟(おき)てて、高き木にのぼせて梢(こずゑ)を切らせしに、いと危(あやふ)く見えしほどはいふ事もなくて、降るる時に軒長(のきたけ)ばかりに成りて、「あやまちすな。心して降りよ」と言葉をかけ侍りしを、「かばかりになりては、飛び降りるとも降りなん。如何(いか)にかく言ふぞ」と申し侍りしかば、「その事に候(さうら)ふ。目くるめき、枝危きほどは、己(おのれ)が恐れ侍れば申さず。あやまちは、やすき所に成りて、必ず仕(つかまつ)る事に候ふ」といふ。
あやしき下臈(げらふ)なれども、聖人の戒(いまし)めにかなへり。鞠(まり)も難き所を蹴出(けいだ)してのち、やすく思へば、必ず落つると侍るやらん。
油断大敵! 油断大敵!!
今日のコース
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/ea/ce28b2b31d0d80db0e3e300a64d2cf55.jpg)
素晴らしい展望に素晴らしい紅葉。
滝巡りは未踏なので、今度チャレンジしてみます。
よい山でした。もう少し早い時期に登れば、もっと紅葉も楽しめたと思っています。
今度は花の季節にでも未踏の火打、小又に行ってみたいと考えています。