旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

山の神に会う。そして小野小町のすさまじさに・・・

2009-09-04 23:07:38 | 地域魅力
今日は雷雨の中を鳴子方面に出かけた。

岩堂沢ダムへの道の途中にあるミズナラの大木。地元の方々は、神の木と呼んでいる。
幹径は約1.5メートルもあろうか。
藪の中で静かに年月を重ねてきたその立ち姿は、神々しい。






ここは、『おくのほそ道』の旅で芭蕉が越えていった峠道。
その時は五月中旬というから、梅雨の時期。何より道も今ほど広くはなかったはずだから、うっそうとした木立の中の道は難儀であったことだろう。


(出羽仙台街道中山越)




こちらは帰り道に休憩した『小野小町の墓』があるところ。
(場所:宮城県大崎市古川新田夜烏)
我が国歴史上の美人の代表とも称される小野小町だが、寄る年波には勝てず、晩年は不遇だったらしい。故郷の秋田に帰るときに、この地で病に倒れ、亡くなったという。気の毒に思った村人が手厚くとむらったとのこと。






小野小町の歌に次のようなものがある。

  吾れ死なば 焼くな埋(う)むな 野に晒(さら)せ 痩(や)せたる犬の腹肥やせ   

なんともすさまじい生き様の歌か。



キノコの白い方がタカモダツ、茶色はアミタケ。
山菜は、ミズノミ(ミズ=ウワバミソウの実)。
もう一種は、食用ホウズキ。






『身土不二(しんどふに、しんどふじ)』の沁み込む秋が来た。

※身土不二とは ⇒ こちら(wikipedia)

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1 コメント

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身土不二 (B.C.)
2009-09-15 02:16:08
吾れ死なば 焼くな埋(う)むな 野に晒(さら)せ 痩(や)せたる犬の腹肥やせ

これは、小野小町のうただったんですね・・・
死んだあとはどうなっても私は構わない、自然にまかせる?それとも野垂れ死んでも何かの役に立てばいい?どういう意味でしょうか。
難しいけど、とても今の自分には沁みるうたです。

「身土不二」・・・土地の食べ物が、そんなに栄養価とかありそうにない(?)のに、姫竹の煮物を食べるとほっとして、五体にじゅわぁっとしみこむ感じがします。そんな感じでしょうか・・・笑
なんでもおいしい季節ですね。ただ、白いご飯があればいい・・・なんて、ますます肥えそうです(笑)
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