どうもこの頃はダメだ。だらけた毎日である。やるべきことは多いはずなのに、「ど~せ、やってもなア~」となる。気力の衰えは体力の衰えに先行する。
こんな時は他人の手を借りようと思い、すっかり変色した岩波新書を取り出した。表紙は、見事に剥がれ、紙はパリパリと砕けそうなくらい。ページをめくるにも細心の注意がいるくらい年代ものの本である。
タイトルイは『余の尊敬する人物』著者:矢内原忠雄。そこに取り上げられていたのが新渡戸稲造。東大の学長を勤められ、矢内原の師であったという。
新渡戸稲造が愛吟したという古歌が紹介されていた。とても味わい深い歌である。繰り返し読む程に、その思いが増す。
見る人の心ごころにまかせおきて
高根に澄める秋の夜の月
折々は濁るも水の習ひとぞ
思い流して月は澄むらん
浩然と輝く月を見上げては、「些細なことに腹を立て、周りの評判を気にかけるこの小心者“吾”」をいつも自覚するのだが・・・。しかし、進歩できずに今日もいる。
こんな時は他人の手を借りようと思い、すっかり変色した岩波新書を取り出した。表紙は、見事に剥がれ、紙はパリパリと砕けそうなくらい。ページをめくるにも細心の注意がいるくらい年代ものの本である。
タイトルイは『余の尊敬する人物』著者:矢内原忠雄。そこに取り上げられていたのが新渡戸稲造。東大の学長を勤められ、矢内原の師であったという。
新渡戸稲造が愛吟したという古歌が紹介されていた。とても味わい深い歌である。繰り返し読む程に、その思いが増す。
見る人の心ごころにまかせおきて
高根に澄める秋の夜の月
折々は濁るも水の習ひとぞ
思い流して月は澄むらん
浩然と輝く月を見上げては、「些細なことに腹を立て、周りの評判を気にかけるこの小心者“吾”」をいつも自覚するのだが・・・。しかし、進歩できずに今日もいる。
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