今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介しています。いろは四十八文字といいますが、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」なんかをどうしようかなと困っています。まあ、飛ばしてしまいましょうか。あ、すでに「を」は飛ばしてしまいました。「ゐ」はかろうじて「ゐのしし」がありました。
第十二回目の今回は「け」です。
『け』・・・けし
けしの花、けしの実、芥子坊主(けしぼうず)、雛罌粟(ひなげし)などの「けし」です。これは芥子坊主を描きました。花が終わった後の「実」というのでしょうか。熟すと中から種子がとれます。
ハングルで書き添えてある文字は「美しいけしの花の後に大きな実ができます。その身はかわいい帽子をかぶっています。アヘンも抽出することができます。」と書いてあります。
けしの花を表す部分のハングルは「양귀비꽃(ヤンギビコッ)」です。漢字語で楊貴妃(ヤンギビ)と固有語で花を表す꽃(コッ)との複合語です。
「さわりゃしゃんすな そりゃけしの花 お手に染まれば 色が付く」日本にも粋な都都逸がありますが、韓国ではかの唐(もろこし)の玄宗皇帝の想いもの、楊貴妃の名がついているのです。
「私は私らしく生きたい」とハングルで書き添えましたこちらは雛罌粟の花です。ポピーという名の方が通りがよいかもしれません。
花色が豊富なポピーです。いろんな色を使って描きたくなりました。ハングルで「봄바람을 심호흡(春風を深呼吸)」と書き添えました。
これはポピーのつぼみです。細かい毛がたくさん生えています。今にも咲きそうにほどけてきたところです。花弁は紙のようにくしゃくしゃとした感じで咲いてきます。ポピーのつぼみのように夢が膨らむイメージで「夢がふくらみます」とハングルで書き添えました。「ふくらむ」のところを「팽창하다=膨張する」という単語を使ってオーバーに言ってみました。
今年は2月4日が立春にあたるそうです。今は最も寒い時候なのかもしれません。春はまだまだ遠いようですが、小さなことにも喜びを見つけながら春を待ちたいと思います。
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