七十二侯中第四十八侯「水始涸(みずはじめてかるる)」をデザインして書きました。
「水始涸」は10月3日から10月7日にあたります。
空気が次第に乾燥し、冬の兆しが表れ始める時期です。
落水(おとしみず)といって、稲刈りの準備のため、田の水を抜くのもこの頃ということになっています。夏の間、丹精込めて成育を見守ってきた稲も、いよいよ収穫の時を迎えるのです。田の水を抜いておかないとぬかるんでしまってコンバインが抜け出せなくなったりします。コンバインを使わずに手刈りをする場合も、ぬかるんだ田で稲刈りをするのは至難の業です。
刈り取った籾はその日のうちに乾燥する必要があります。これもおいしい米を収穫するための大切な工程です。昔は稲架(はさ)かけをして天日干しをしてから脱穀し、脱穀後もむしろに広げてトンボで返しながらさらに乾燥させたものです。
「水が涸れる」という言葉の中に米作りの工程を思い出してしまいました。
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