ずーみんのはがき絵七十二候

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第55侯 山茶始開

2021-11-06 00:28:53 | デザイン書芸

 七十二侯中第五十五侯「山茶始開(つばきひらきはじむ)」という字をデザインして書いてみました。

 「山茶始開」は11月7日から11月11日に当たります。11月7日は「立冬」。暦の上ではこの日から冬が始まります。

 

 

 ツバキの花が咲くのはもっと後だなあと思っていましたら、「山茶」というのはツバキ科の山茶花(サザンカ)のことだそうです。生け垣にもよく使われています。

 品種改良によってツバキもサザンカもだんだん豪華な花になり、見分けがつきにくくなってきています。椿は花が丸ごとぽっとりと落ち、山茶花は花弁がバラバラになってはらはらと散るのだと教わりましたが、品種改良が進んだ現在でもそうなのでしょうか。

 山茶花の生け垣から、もうすぐ咲きそうなつぼみの付いた一枝を切ってきて、一輪挿しに生けて暖かい室内に置いておきますと、ゆっくりと開花していく様子が観察できます。フィルムを早送りしているように、花弁が開いていく様子が肉眼で見られるのには感動します。普段、植物は「動かないもの」と認識しているからでしょうか。

 


2021-11-04 23:28:59 | 日記

 柿の絵を描きました。日本原産の果物だそうです。韓国に嫁いでいる日本人ママさんたちのコミュニティにこのはがきを送ったところ、面白いと言ってもらいました。

 

 

 

 「蔕(へた)もいい。下手もいい。」とハングルで書き添えました。

 日本絵手紙協会では「下手でいい、下手がいい」を合言葉のようにしているそうです。勇気をくれるいい言葉ですね。それを少しパロディーにしてみました。日本人ママさんたちにはウケました。

 

 

 

 

 こちらは「蔕(へた)もいい、お尻もいい」と書いてあります。柿は蔕(へた)の方から見ても、お尻の方から見てもいいね、という意味です。この絵は柿をお尻の方から見て描きました。まん丸ではなく、少し四角く見えるのですね。

 

 

 

 

 むきかけの柿の絵を描いて、ハングルで「柿を食べると法隆寺の鐘が鳴ります」と書き添えました。


第54侯 楓蔦黄

2021-11-03 09:54:37 | デザイン書芸

 七十二侯中第五十四侯「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」という字をデザインして書きました。

 

 

 「楓蔦黄」は11月2日から11月6日に当たります。早いところではもうすでに紅葉が色づいているころかもしれません。「桜前線」という言葉があるように、「紅葉前線」という言葉もあります。紅葉が色づき、見ごろを迎えるのも早いところ、遅いところがありますね。

 「桜前線」が暖かい南の地からだんだんと北上していくのに対し、「紅葉前線」は北国や高い山々から、徐々に南下して行くのでしょう。暖かい平地でも美しい秋の景色が楽しめる時候はまだ少し先かな、とも思います。

 「秋」というワードで画像を検索しますと、まず赤く色づく紅葉の写真が目に飛び込んできます。「春の桜」と「秋の紅葉」は、日本人が美の象徴と捉え、季節の移ろいをはっきりと感じさせてくれる恵みでもあります。