同じと言ったら大変失礼な話ですが、
同じ「アジア人」として (と言う意味
あの体の大きさでアメリカで成功したことは、
アジア人として初の快挙です!!!
世界的にも快挙です。
身長170cmに届かないのに史上2人目の『6階級制覇』
デビュー戦はミニマム級(47.627K以下)でスタート、
最大でスーパーウェルター級(66.678 - 69.853kg)でも
チャンピオンになってます!!!
ボクシングで言う『階級』なんだけど、
常識的にこれほどワイドな階級で戦うなんてまず不可能なんです。
リーチ(腕の長さ)である程度の戦いを構成(有利・不利)する競技なので、
身長の高い人が(腕が長い)
自分より低い人(腕が短い)と戦えば有利なのです(一般的な話で
簡単に言えば、
自分より「腕」が短い人と戦えば、
お互いが同時に(よーいドン!!!で)パンチを打っても?
自分だけが当てることが出来て、
相手のパンチは自分に届いていない。
、それを基本にしたい訳です。
それが(運動神経で)出来る人出来ない人も、
また別な意味でいたりします。
#戦い方によってこれが全てではありませんが。
だからみんな地獄の苦しみを耐えて、
食べず飲まずその上で体を酷使して、
減量し体重の低い階級(体の小さい階級へ)に落としたい訳です。
(アジアのボクシング界の傾向では特に)
ちなみに、
僕が10戦を戦った「バンタム級」は(52.163 - 53.524kg) でした。
ざっくりと言えば54K未満の制限です。
僕なんかは身長がたった163cmしかありません、
そして同階級だって言うのに、、、
対戦相手は最高で180cm以上の選手もいたり、
170cm後半の選手もザラでした。
どう見ても・・・・・・身長で言えば、、、
不公平でしょう?
自分より大きい人と戦います。
でも体重のカテゴリが同じ枠内で、
「体重」こそが唯一のルール。
それさえ守られていればOKです。
但し、
体重が(54kg未満)の範囲内で計量が通りますから、
可能ならば上限ギリギリを保った体を「作った」ほうが良いのです。
#下限を下回ってもNGです。
なぜなら?
たった「1K」程度の肉体差でも、
それは飽くまでも『筋力(肉体)』ですから。
水分じゃなくて。
1K分の「筋力」が有るのと無いのでは?
1Kのステーキ肉が有るのと無いのと、
似たようなものなのです!!!
尚更自分の「体」の一部分ですからね。
上手な減量とは?
精密な減量とは?
戦いたい階級枠内(3Kの範囲内)での上限ギリギリを目指す、なのです。
とは言っても、
そんな都合よくなんて・・・・無理だけどね。
僕の場合は毎回減量が行き過ぎてしまって、
試合当日の(朝)計量では52K台まで落ち過ぎてしまってました。
ある意味これは、
勿体無いって言われる結果です。
無駄に筋肉までをも削いでしまって、
戦う筋肉が足りない状態なのですから。
体脂肪率はいつも3%台。
減量が過剰だったなぁ~今思えば。
もうフラフラです(--;
減量の行為はスタミナ自体も削ります。
ろくに食べず飲まずで作った「体」で、
筋肉の組織内にすら「力」が宿らない、
カスカスの肉。
その状態で試合を行いますので、
(「計量」さえ終えればその後は飲食自由です)
でも、
ろくに食べてなかった胃袋に突然食べ物を放り込むのはご法度です。
胃腸が完全に弱ってるし、
胃袋も小さく縮んでます。
#「1回分」の食事の消化って体内で「1日」~「1日半」を必要とします。
風邪の時と一緒、
消化に良い「おかゆ」が本当なら胃腸に対して良いです。
沢山食べたい気持ちはあっても、
これから激しい戦いの前に「食べる」ことって、
消化(エネルギー化)が全く追い付きません。
(ガリガリ難民のお腹だけがポッコリ膨れる状態になってしまう)
ただ単に「重く」なるだけ。
逆効果で、
筋肉を削いだ体が重くなると、
余計にスタミナ(体力)を消費します。
返って動きが超悪くなるので、
余程の消化に良い物だけ口に入れます。
口に入れられるのは!!!
吸収率の優れているスポーツセリーが、
消化面・エネルギー効率面で考えても最適。
簡単なものとしては、
バナナです。
これは消化の良さと糖質の吸収に優れてます。
ただ減量の体には、
足りない物も多いので。。。。。。。
僕は、
『味の素/アミノバイタル ゼリードリンク SUPER SPORTS 100g 』
なんかが高濃度のアミノ酸で、
ゼリーだから消化も良かったです!!!
たった1P(100g)でアミノ酸が3000mgも摂取できるんだもん。
普通これだけのアミノ酸を摂取しようと思えば、
スポーツドリンク500mlが1本必要。
水分をガブ飲みするのも、
小さくなった胃袋には厳禁です。
増して500mlなんて飲めない状態だし。
(試合が終わった開放感なら別ですが)
朝から何も食べずに、
試合前に摂るのはこのゼリー2ケで充分(過ぎる)!!!
だもの、、、
試合が終わればそんな体がさらにめっちゃ汗を流すので、
終われば体重が50Kくらいでした。
(完璧に干からびてます)
僕には上限ギリギリで体を作るなんて、
怖くて出来なかったな。
ウエイト・オーバーが(リミット内に体重を落とせなかった)怖くて怖くて~
都合よく身長なんて伸びないのに、
体の「筋力」だけで戦う肉体を作って、
その階級内の体に合わせる!!!
稀なボクサーでも3段階(3階級)でチャンピオンになれれば偉業です。
最近はアマチュアで凄い記録持ってる選手が、
バンバン出てきているけど。
これがストイックな競技って言われる所以です。
孤独で辛いです!!!
ストイックが故、
過剰に「ストイック」に陥ることもあったかな。
減量って、
食べれないことは胃袋が小さくなって慣れるけど、
水分を飲めないことのほうが何よりも地獄だったな。
冬だって睡眠中にはコップ一杯分、
水分が体から蒸発しますから。
話が脱線しました(^^;
マニー・パッキャオさんは、
アジア人初そしてボクシング史上二人目、
史上最多タイ記録となるメジャー世界タイトル6階級制覇王者なのです。
もうこれだけで、
どれだけの偉人か?例えようがないことなんです。
僕のお世話になっている中島会長も(元・日本チャンピオン)
尊敬する一人に挙げているのがマニー・パッキャオさんです。
マニー・パッキャオの超絶オフェンステクニック
おまけ(^^;
パッキャオ腹筋トレーニング
ボクサーたるもの腹筋が大切ですが、
これは・・・・効く~~~なんてモノじゃなくて、
真似出来ませんよ(--;
by おやじボクサー