日本人は群れることが好きである⁉
日本には他国にあまり見られない特性の一つに、群れたがるという
習慣があり「日本人は群れる」ということに定評がある。それは日
本独特の同調圧力が、それを齎したと言われている。コロナ禍でも
同調圧力が顕著に現れ「自粛警察」や「マスク警察」のように他人
に対して自由を許さない心理も同根である。
典型的な群れである政党の派閥は、同調圧力で異なる見解を許さない。
子供であっても皆と同じようにしていないと、仲間外れになったり異
端扱いされたりするので、親も同調することを勧める。目立たず、同
じことをする行動特性が、独特の価値観を生み出してきた。
では、何故日本人は群れるようになったのかは、やはり同質を求める
教育制度にあり、多感な幼少期における長い集団生活の中で、同調圧
力によって群れる習慣が染み付いてしまうようだ。これは機会平等で
はなく、見た目平等なだけであって、個性を伸ばすどころか潰してし
まうことになる。
では、同調圧力に負けないためには、孤独を好み、孤独に強い、所謂
「孤独耐性力」を身に付け、個性を認め伸ばす教育制度改革と、集団
主義的な「群れ」から、個人主義的な「個人」へ勇気と自信を持って
脱出して「孤独耐性力」を個人一人一人が身に付けていくことが大切
だと私は思っている。