資本主義のルールなき暴走に歯止めを

環境破壊、投機金融など、資本主義の暴走が目立ちます。ルールなき暴走に歯止めをかけなければ・・・。

日本は、「先進国?」、それとも「後進国?」。

2008-07-06 16:28:25 | Weblog

 いよいよ、明日から「先進国」首脳会議が始まります。ところで、日本は本当に、「先進国」なのでしょうか? それとも? そんな懸念を裏書するような新聞記事を目にしました。

 東京オリンピックを半年ほど後にひかえた一九六四(昭和三十九)年四月。各新聞は、次のような見出しで紙面を飾りました。
 ▼「やっと“おとな”の仲間入り」(「朝日」二十八日付)「名実ともに先進国に」(「読売」二十七日付)。日本のOECD(経済協力開発機構)加盟を報じています。欧米諸国の集まりだったOECDへの参加は、「『先進国クラブ』入り(「朝日」)とみなされました
 ▼いまはメキシコや韓国も入って加盟三十カ国のOECDですが、「先進国クラブ」「金持ちクラブ」のあだ名は変わりません。日本は二十一番目の仲間です。めざましい成長をとげた日本は、加盟五年で西ドイツをぬき、アメリカに次ぐ経済大国となりました。
 ▼そのOECDの名前を最近、本紙でよくみかけます。“日本のl教育予算は対GDP(国内総生産)比3.5%。OECD各国平均は5%。日本は加盟三十カ国中、下から二番目”。六月末の記事です。
 ▼次は今月の三日付です。“日本の人口千人当たり医師数は、二・一人(二〇〇六年)で、OECD加盟国中二十六位。平均三・一人を大きく下回る”。さらに昨日付。“日本の若い労働者は正規の雇用につくのがむずかしい。二十五歳から五十四歳の女性の就業率は、トルコやメキシコなどに続き下から七番目”
 ▼加盟から四十四年。経済大国と自慢のできるまではあっという間でしたが、とうてい生活大国とは誇れません。(以下略、7月5日付赤旗1面「潮流」欄より)
 
 ―“なるほど”と思って読みましたので、紹介させていただきました。
 
 因みに、サミットは、1975(昭和50)年11月、第一次石油危機などに直面して、当時のフランス大統領ジスカールデスタン氏の呼びかけで始まったもので、こちらには、米、英、仏、伊、西独(当時)とともに、日本は当初から入っています。
 
 ところで、本当に、「先進国」とは何なのかと、最近の秋葉原事件や、10年連続自殺者3万人超のニュースとあわせて考え込んでしまいます。