資本主義のルールなき暴走に歯止めを

環境破壊、投機金融など、資本主義の暴走が目立ちます。ルールなき暴走に歯止めをかけなければ・・・。

飼料高騰ー牛乳高値

2008-07-19 01:14:40 | Weblog

NHKの”北海道クローズアップ現代”で、飼料代の大幅な高騰で、経営が破綻し、四代続いた酪農を廃業することに決めた50台の農民が、牛のいなくなった牛舎を背景に、苦渋に満ちた顔で語っているのが映し出されていました。
そこえ、夕方のバーゲン時間を狙って、近くのスーパーに買出しに行っていた家内が、牛乳が高くて手が出ないと浮かぬ顔で帰ってきました。
トーモロコシのバイオ燃料への転換、原油と穀物への投機資金の投入等、主としてアメリカを中心とした食料の高騰に、全く手のつけられなかった、サミット。すでに、8億数千万人に達している飢餓人口が、更に数千万人から1億人も増えているとも言われ、世界各所で暴動まで起きている現状をよそに、高級ホテルで、贅沢な食事に舌鼓をうつ首脳たち。
一方、南半球のアルゼンチンでは、真冬だというのに、氷河が崩れおちている温暖化対策も、42年後の2050年までに、CO2の排出量を半減すると言うことだけを言葉だけで約束して、具体策を何一つ打ち出せなかったサミット。2050年には114歳になる福田首相は、後は野となれ山となれと、ともかく何とか一時下げ止まった支持率に安堵してさっさと夏休み。その間にも、世界の貧困階級と、日本の庶民の苦難は続く。
サミットの諸経費は約600億円。それだけあれば、世界の飢餓人口は半減できる。北海道のサミット費用は22億円。その金額が酪農と漁業に投入されていたら・・。
サミット体制は終わりに近づきつつある感が強い。