小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

ベニー・ユキーデ

2011-05-07 02:00:32 | 武道・スポーツ
ベニー・ユキーデという名前を知っている人は、どのくらいかは知らない。しかし彼を知っている人は多いだろう。ジャッキー・チェンの、「サイクロンZ」と「スパルタンX」で、ジャッキー・チェンと戦ったファイターである。あの映画のユキーデは、かなり太ってしまっている。ユキーデは、アメリカのマーシャル・アーツの世界ライト級チャンピオンだった。マーシャル・アートというのは、「武術」の英語訳である。ユキーデは、おそらく現役の時には、ライト級で世界一、強いファイターだっただろう。キック・ボクシングと違い、投げも認められていた。ユキーデが凄いと思うのは、彼は華麗な技に対するこだわりを持っていながらも、いざ試合で戦う時には、こだわりを持たなかった点である。天才的な頭脳的ファイターである。彼のようなファイターこそが理想のファイターだと思う。だから強かったのも無理はない。減量によって絞りに絞ってライト級で戦っていたため、現役引退すると、太ってしまった。しかし、ジャッキー・チェンとの戦い、(特に、サイクロンZ)では、華麗な技も多く出し、実に見事である。実際のフルコンタクト試合のファイターだけあって、戦いも、間のとり方も実にリアルである。ブルース・リー以上にリアルである。常人よりは、はるかに強いジャッキー・チェンがユキーデの前には、実に弱く見えてしまう。

ちなみにユン・ピョウもユキーデには、かなわないだろうが、ユン・ピョウは、相当に頭脳的なファイターというか、人間である。ユン・ピョウはブルース・リーに匹敵するくらい隙のない武術家である。彼は技が見事なだけでなく、彼には、「隙」がない。

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