伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

地域の因縁

2009-06-15 10:00:14 | Weblog

『日本書紀』によりますと、皇極天皇3年(644年)に、東国の
富士山の麓周辺に住む大生部多(おおふべのおお)と言う
邪教の教祖
が、常世神(とこよのかみ)と言う存在を神として
祭り、この神に金銭と勤労奉仕を提供すれば数倍に成り戻る
と信仰させました。
多くの真面目な農民が騙されて無一文にされたとの伝承が
日本書紀に記載されています。
この時に崇拝された常世神の正体は、みかん系の木の葉を
好物とする大きなどす黒い毛虫だったそうです。
教祖の売り文句が、富と長寿を得られるとしたのは、現代と
全く変わらないのには苦笑します。
余りにも被害者が多かったので、時の政府が秦(はた)一族の
呪術者
秦河勝(はたのかわかつ)に依頼して教祖を討伐しまし
た。教祖は、富士の樹海にある火山の空洞の中を縦横無尽に
移動して身を隠していたそうです。

現代でも富士山麓には、多くの新興宗教の大御殿が沢山在り
ます。これらの新興宗教の多くのルーツは、国常立太神の
名前を利用した新興宗教が根底に隠れているのも、この騒動
記の祭神名とかぶります。
時の政府が編纂した日本書紀では、正神である国常立太神
(くにとこたちおおかみ)を隠そうとするのは、太古の世界観を
封印したい思惑があった様です。この祭神名以外の内容は、
正しく国土にまつわる因縁を表現し、現代社会でもリピート
再現しているのは興味深い事です。

天皇家の祭祀行為には、秦河勝による道教の呪術が取り入れ
られています。伊勢神宮内宮の創建には、秦氏の道教世界観
が基本にあり、本殿の配置にも反映されています。
日本書紀では、秦河勝が毛虫を背後存在とする教祖を退治
したと明記されていますから、現代社会の悪い教祖連中も
伊勢神宮の神様に退治される事でしょう、笑。

生かして頂いて ありがとう御座位ます

人類の 5% 運動を広めたいです。
    

応援して下さる方は、この3箇所をクリックして下さい。
クリックして現れるランク一覧の中から伊勢白山道を押してね。
初めての方は、まずCATEGORYの「初めての方へ」、先祖供養については
BOOKMARKの「短冊と線香による先祖供養ダイジェスト」をお読み下さい。
私の返答が無いコメントは、霊的な問題では無いと言う事です。

クリックは毎日してね!

コメント (474)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする