建て直そう日本・女性塾

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女性塾 特別シンポジウム10月25日議事録④

2005年11月26日 00時22分15秒 | シンポジウム議事録
     建て直そう日本・女性塾 特別シンポジウム(10月25日)
            【議事録④】

伊藤哲夫 先生
 次に政策面について稲田さんにお願いします。
稲田朋美 衆議院議員
 私は中学3年と1年の子供を持つ母親です。今、子供を巡る状況が過酷であると感じています。
 娘が小学生の頃(昨年)、同じ小学生が同級生をカッターで殺す、という事件等がありました。そういう事件は子供が加害者ではありますが、戦後教育の被害者ではないかと思っています。
 日本国憲法、教育基本法いずれも占領下に出来た法律です。教育基本法においては新憲法の精神のみ取り入れたもので、戦前の良き伝統を全て悪としたところから出発しています。公共心、道徳心、愛国心もしくは祖国愛を盛り込まない、個人の権利の主張だけの教育基本法に今日の教育問題の原因があるのではないかと思います。
 日本会議の議員連盟で出した中西輝政先生の教育基本法改正案文が、衆議院法制局で直されると、こんなにもつまらない条文になってしまうのか、失礼かもしれませんが、そう思います。もっとシンプルでいいから、昔の良き伝統を取り入れて、公共心、道徳心、祖国愛を教育基本法に取り入れるだけで、日本の子供たちを巡る状況は変わると思います。
 そのような中で、手前味噌にはなりますが、福井県では『新しい歴史教科書』を副読本として使うことになりました。嬉しいことです。
 福井では共働き地域が多く、私は男女共同参画という言葉は使いませんが、頑張っているお母さんが沢山いますので、私はそういう人たちを支援したいと思っています。
 少子化対策にも取り組みたいと思いますが、私自身は残念ながら子供は2人とも私学に通わせています。それは公立では余りにも「ゆとり教育」で、勉強をしたい子にとっては十分な教育が行われない、また行儀・作法が教えられていない、ということで母親が安心して預けられないからです。それは悲しいことです。しかし私学はお金がかかるため、私学に通う子供は一人っ子が多いです。こうした問題にも中山文部科学大臣(当時)は頑張っておられます。
 子育て支援について、保育所の充実も重要ですが、私はお祖父ちゃん、お祖母ちゃん、地域の人達に支えられて子供を育ててきましたので、家族を大切にすることを子育て支援に取り入れていきたいと思っています。
 その他、農業、環境問題についても女性ならではの視点について学んでいきたいと思っています。
伊藤哲夫 先生
 女性議員に取り組んでほしい政策について、安倍晋三先生にお話していただきます。
安倍晋三 衆議院議員
 保守派の女性議員には全ての政策について取り組んでほしいと思います。外交、安全保障、社会保障、教育問題、また女性ならではの女性の抱える問題もあるでしょうが、オールラウンドで取り組んでもらいたい。革新系の女性議員はかなりフェミニズムに傾倒しているのが多いですが、保守系の女性議員はサッチャー型で、全てしっかりとリーダーシップのもとに取り組んでもらいたい。
 子育て支援にも財政面でも相当の額を考えていかなければならないですが、子供をもつということの価値を認めることが大切なのではないかと思います。
リクルートの調査によりますと、3人の子供を育てた父母の人生の満足度は、独身の女性や子供の無い夫婦よりも高い、という結果が出ています。子育ては大変だが人生は幸福だ、ということも教えていく必要があるんだと思います。
 自民党が今年、結党50年を迎えたのですが、日本民主党と自由党が合併したのには2つの目標がありました。それは、戦後10年目、まだまだ貧しい日本だったので①一貫した経済政策と産業政策をもって国民の衣食住を満足させる、ということ。また結党の3年前にサンフランシスコ講和条約を結び独立したが、憲法、教育基本法は占領下で制定された法律である。よって②自分たちの手で憲法と教育基本法を作る、ということでした。目標の一つ目は達成したが、二つ目は後回しにしてきた、その弊害が出てきています。それは経済を最優先にしてきた結果、損得がものの価値判断基準になってしまった、ということです。援助交際している娘を親がしっかり叱れない、誰が損をしているのか、皆得しているじゃないか、という論理が強さをもってしまっている。そういう状況にあります。
 今こそ我々は残された宿題をしていかなければなりません。女性議員にも頑張ってもらいたいと思います。
伊藤哲夫 先生
 女性塾シンポジウムでは一人でも多くの女性議員を皆で輩出していこうとするものでありますが、女性議員をどう輩出していくか、そして当選させていくにはどうしたらよいか、この運動をどう進めていけばよいか、について、もう一度安倍幹事長代理にお願い致します。
安倍晋三 衆議院議員
 保守の女性議員は出にくい仕組みもありますが、最初から諦めてしまう人が多いのだと思います。出ようというときに背中を押してもらう、勇気をもつ、そして出るきっかけが必要なのだと思います。
 そのきっかけを作るためにも女性塾ではどうすれば議員になれるか、というノウハウを(学んで)知ってもらう。又どんなリスクがあるかを(学んで)知っていただく。例えばお金はどの位かかるか、お金をかけないようにするにはどうするか等、情報提供する。そして議員を応援する組織を作るネットワークを作っていく必要があります。
 現在はインターネットを使って良識の保守層のネットワークを作ることが可能になりました。自民党のHPも素晴らしいものです。自民党も少し前までは職業別に各団体を作っていました。しかしそれを超えたインターネットを使っての保守系草の根ネットワークを作っていくべきであると思います。
 全国には毎日まじめに働いて、家族を愛し、地域を良くしていこう、日本の将来に期待している人も沢山います。そのネットワーク作りに私も励んでいきたいと思っております。
 地域で女性議員が出にくいというのであれば、相談する場所が必要であると思いますし、また場合によっては自民党本部で指導していくことも大切であろうと思います。
 近い将来、保守・革新を問わず女性議員は増えます。黙っていれば革新系の女性議員が増えてしまい、保守の男性議員が落選していく、ということになってしまいます。ですから我々もしっかりとした良い女性議員を送り出していくことで、日本の国を守っていかなければなりません。
伊藤哲夫 先生
 草の根運動、人材の掘り起こし、ネットワーク化、情報交換する場所、力を合わせていくシステム作りのご提案であったかと思います。(ここで安倍幹事長代理の退席)

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