90年代に飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍していたToni Braxtonの新作である。この新作は、移籍によりインディからのリリースになるそうである。ここ日本においては現状輸入盤でしか聴けないアイテムなのだが、そんな事情とは関係なく個人的には内容をちょっと期待している。もともと、何気にシブ好みのしそうな抑えたヴォーカル・スタイルであったが、90年代にはポップ・シンガー的な売り出し方をされている感があった。本作は、インディ・レーベルでありながらScott Storchプロデュースということで、以前周囲のミュージシャン仲間から見放された存在ではない、などと想像もでき、ポップ・アルバムというよりはR&Bアルバムとしてのハイ・クオリティな作品になっているのではないか、というのが期待の理由である。