輸入盤 最新新譜情報  【BUYER'S EYES】

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CORINNE BAILEY RAE / CORINNE BAILEY RAE

2006-01-16 | Rock&Pops
「あけましておめでとうございます。」
本年もどうぞご贔屓に!

年末よりご無沙汰でしたが、それもそのはず、年初の1月から2月にかけて輸入盤は新譜というものがほとんど発売されませんので、書きたくても書けなかったのです!洋楽というのは本当につらい。小売店も1月~3月は洋楽に売り物が無くて困るんですね。だから2月のグラミー賞の発表も昨年度の総決算的な意味合いが大きくて・・・。新鮮味全く無しです。
 それに12月はアーティストがクリスマス休暇を取りたいので、11月中に新作を発表してしまうってご存知でしたか?だから夏ぐらいからレコーディングに入っているアーティストでない限り年末の新作リリースも無理なんですね。
緊急のレコーディングはどうかって?そりゃー録音スタジオやプレス屋さんまで12月になれば休業ですよ・・・海外は12月になると休暇一色。・・・でアーティストは何をしているかと云えば、もちろん!あったかい海外で過ごします!

 ところがどうでしょう!新春早々すっごいグッド・サウンドが到着しましたよ、みなさん!
 名前をコリーヌ・ベイリー・レイ。
とってもオーガニックでテイスティーなアコースティック・サウンドなのです。
西インド諸島出身の父とヨークシャー出身の母の間に長女として生まれる。場所はUKのリーズ。現在26歳。すでに15歳の時にあのロードランナー・レコードからデビューのお誘いを受けたほど!子供の頃から教会で歌を覚える(ただしゴスペルではなく賛美歌中心に!)すぐに70年代の代表的なバンドだったレッド・ツェッペリンなどに影響を受けてバンド活動を開始。リースの大学に通いながら音楽活動を続け2004年にプロ契約を結び、今年3月に待望のデビューを果たします。
 
 音の方は、まず特徴的なのは彼女の声です。少ししゃがれたハスキーな声です。それが大人っぽいセクシーな声ではなく、もっとナチュラルでストレートな印象です。(ノラ・ジョーンズが好きなら結構いけるかも!)しかもテイストが70年代音楽の洗礼を受けているだけあって、当時のシンガー・ソング・ライターの影響がモロに出ているようです。しかもゴスペルに影響されておらず、むしろクラシックが好き、ジャズの影響は受けているがジャズの即興性が嫌いという彼女なりの個性やこだわりを感じる訳です。
 バック・トラックもアコースティックな反面、エレクトリックな部分との融合や生楽器との融合で結構多彩な色付けがなされています。アーティスティックなジャケットも好感が持てますが、音の方も色彩感覚がすごく美術品的価値観ありです。ルックスもキュートで歌もよし。これは年始早々チェックせざるを得ないでしょう!
 詳細は彼女のホームページでどうそ!音も聴けます!彼女、BBCが選ぶ2006年の「ベスト・ライジング・スター」に選出されています!!。紹介文の中には「ブリティッシュ・ソウル・シンガー」と紹介されていますが、それはあくまで精神論であって歌とは関係ないような気がします。実際、影響を受けたアーティストはビョークやマッシヴ・アタックな訳ですから。(確かに顔の色は黒いけど・・・)