【miyoshiya record】上村 吉弥 ブログ【kamimura kichiya】

美吉屋・歌舞伎俳優・上村吉弥(かみむら きちや)出演予定・記録

令和4年10月23日 歌舞伎を支える人々~関容子が会いたい人~第5回 ゲスト:上村吉弥

2022-10-20 | その他★
https://www.tpac.info/events/detail/id=377&state=off
歌舞伎を支える人々~関容子が会いたい人~
第5回ゲスト:上村吉弥
2022/10/23 15:30 歌舞伎座3階 花籠ホール
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【お知らせ】シネマ歌舞伎・桜姫東文章 上の巻 2022年4月 8日(金)~★上村吉弥 出演作

2022-03-31 | その他★
★上の巻は4月8日から、下の巻は4月29日から公開です。
シネマ歌舞伎公式ページ
Youtube・予告動画
★片岡仁左衛門、坂東玉三郎 36年ぶり奇跡の舞台がスクリーンに登場


演目名:桜姫東文章 上の巻
(さくらひめあずまぶんしょう じょうのまき)
*上演月:2021(令和3)年4月*上演劇場:歌舞伎座*上映時間:124分*上映劇場・上映スケジュール
_________
歌舞伎座 「四月大歌舞伎」
令和3年(2021)4月(3〜27)
桜姫東文章 上の巻
(さくらひめあずまぶんしょう)
・清玄/釣鐘権助・・・片岡仁左衛門
・入間悪五郎・・・・・中村鴈治郎
・粟津七郎・・・・・・中村錦之助
・奴軍助・・・・・・・中村福之助
・吉田松若・・・・・・片岡千之助
・松井源吾・・・・・・片岡松之助
・局長浦・・・・・・・上村吉弥 ★
・役僧残月・・・・・・中村歌六
・白菊丸/桜姫・・・・坂東玉三郎
_________
歌舞伎座「六月大歌舞伎」
令和3年(2021)6月(3〜28)
桜姫東文章・下の巻
・清玄/釣鐘権助……片岡仁左衛門
・粟津七郎……中村錦之助
・葛飾のお十……片岡孝太郎
・奴軍助……中村福之助
・吉田松若……片岡千之助
・局長浦……上村吉弥★
・役僧残月……中村歌六
・桜姫……坂東玉三郎
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【お知らせ】TV放送(3月18日)*NHK・にっぽんの芸能・「上方歌舞伎の魅力“雁のたより”」(2022/12京都四條南座顔見世 収録)

2022-03-18 | その他★
★高校野球で再放送がありません。お見逃し無く。

【お知らせ】TV放送(3月18日)
*NHK・Eテレにっぽんの芸能
午後9:00~午後9:55(55分)
「上方歌舞伎の魅力“雁のたより”」
(2022/12京都四條南座顔見世 収録)
ゲスト 森西真弓 (大阪樟蔭女子大学名誉教授)
■雁のたより(かりのたより)
・髪結三二五郎七………松本幸四郎
・若旦那金之助…………片岡愛之助
・花車お玉………………上村吉弥 ★
・愛妾司…………………片岡千壽
・仲居お君………………坂東竹三郎
・若殿前野左司馬………片岡進之介
・家老高木蔵之進………片岡錦之助

※3月21日(月)12時からの再放送は「選抜高校野球選手権大会」がない場合は放送いたします


■松竹HP>歌舞伎美人・放送予定

令和3年(2021)12月 南座 當る寅歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 - 【miyoshiya record】上村 吉弥 ブログ【kamimura kichiya】

[松竹HP]京の年中行事・當る寅歳・吉例顔見世興行・東西合同大歌舞伎2021年12月2日(木)~23日(木)【休演】7日(火)、15日(水)...

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千穐楽🍀(南座顔見世) - 【miyoshiya record】上村 吉弥 ブログ【kamimura kichiya】

お陰様で、當る寅年吉例顔見世興行も、昨日(23日)、無事に千穐楽を迎えさせて頂きました。第三部の「雁のたより」の、お玉を務めさせて頂き、終わ...

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・テレビ放送予定・ 2020-12-27 NHK Eテレ 古典芸能への招待***『傾城反魂香』(吃又)上村吉弥

2020-12-25 | その他★
✿ 年末恒例、南座顔見世の演目から『熊谷陣屋』と『傾城反魂香』(吃又)が放送されます。お見逃しなく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
古典芸能への招待「京の師走の華 顔見世歌舞伎」
NHK HP[Eテレ]
2020年12月27日(日) 午後9:00~午後11:00(120分)
▽『熊谷陣屋』▽【出演】片岡仁左衛門・中村歌六・中村錦之助・市川門之助・片岡孝太郎ほか
▽『傾城反魂香』(吃又)▽【出演】中村鴈治郎・中村扇雀ほか~
京都四條南座で収録
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『熊谷陣屋』の上演時間が85分、『傾城反魂香』が80分、放送時間が120分ですから、それぞれ編集されています。

演目:傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
   土佐将監閑居の場(吃又 どもまた)


浮世又平……………中村鴈治郎
狩野雅楽之助………中村虎之介
土佐将監……………中村寿治郎
土佐修理之助………上村吉太朗 ✿
将監北の方…………上村吉弥 ✿
又平女房おとく……中村扇雀


令和2年(2020)12月 南座 當る丑歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 - 【miyoshiya record】上村 吉弥 ブログ【kamimura kichiya】

(チラシ拡大画像)[松竹HP]【京都南座】當る丑歳吉例顔見世興行東西合同大歌舞伎◆2020年12月5日(土)~19日(土)【休演】11日(金...

令和2年(2020)12月 南座 當る丑歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 - 【miyoshiya record】上村 吉弥 ブログ【kamimura kichiya】

 
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[Eテレ放送予定12/8]第45回 古典芸能鑑賞会~名人の芸・旬の芸~歌舞伎「実盛物語」*台風接近のため公演中止(但し放送のため収録)

2018-12-03 | その他★
*去る9月30日に予定されていた第45回 古典芸能鑑賞会は台風24号接近のためお客様の安全を考慮し公演は中止となりましたが、この放送のために無観客の状態で収録がありました。
*今週末12/8に放送されます。お見逃しなく。

2018/9/30「第45回 NHK 古典芸能鑑賞会」(実盛物語)
公演は中止になりましたが収録はされました・・・


〜〜〜〜〜〜
第45回 古典芸能鑑賞会~名人の芸・旬の芸~(収録2018/9/30)
https://www.nhk-p.co.jp/event/detail.php?id=900

NHK放送予定
[Eテレ]2018年12月8日(土) 午後2:00~午後5:00(180分)

「義太夫“傾城恋飛脚 新口村の段”」
(浄瑠璃)竹本駒之助、(三味線)鶴澤津賀壽
(29分30秒)
~NHKホール~

「舞踊・長唄“木賊刈”」
(立方)花柳壽應、(唄)杵屋勝四郎、(唄)今藤政貴、(唄)東音 味見純、(唄)杵屋佐喜、(唄)杵屋勝四助、(三味線)杵屋栄八郎、(三味線)杵屋六治郎、(三味線)東音 高橋智久、(三味線)杵屋五三吉次、(三味線)杵屋浅吉、(笛)中川善雄、(小鼓)藤舎呂船、(大鼓)藤舎呂秀
(16分41秒)
~NHKホール~

「舞踊・清元“鳥刺し”」
(立方)西川扇藏、(浄瑠璃)清元初栄太夫、(浄瑠璃)清元志寿子太夫、(浄瑠璃)清元一太夫、(浄瑠璃)清元國惠太夫、(三味線)清元栄吉、(三味線)清元美三郎、(上調子)清元斎寿、(囃子)堅田喜三久、(囃子)藤舎呂秀、(囃子)堅田良道、(囃子)望月秀幸、(笛)中川善雄
(16分56秒)
~NHKホール~

歌舞伎“源平布引滝 実盛物語”
斎藤実盛…松本 幸四郎、小万…中村壱太郎、瀬尾十郎…中村亀鶴、九郎助…松本錦吾、葵御前…上村吉弥、小よし…松本幸雀
(1時間25分20秒)
~NHKホール~
〜〜〜〜〜〜


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衛星劇場「茶壺」昭和58年 歌舞伎座(未公開映像)

2014-05-02 | その他★
http://www.eigeki.com/series?action=index&id=1625&category_id=7

「茶壺」昭和58年 歌舞伎座(未公開映像)
>狂言を基にした松羽目物の舞踊劇で、
>コミカルな駆け引きが笑いを誘う楽しい一幕。
>主人の遣いでお茶を買いに行ったところ茶壺を盗まれてしまう田舎者の男と、
>茶壺を盗んだスリ、それを詮議する代官とのやり取りが面白い。
>富十郎の熊鷹太郎に、我當の田舎者麻胡六、吉右衛門の目代某でお届けする。
>(1983年/昭和58年1月・歌舞伎座)

熊鷹太郎 = 中村富十郎(5代目)
田舎者麻胡六 = 片岡我當(5代目)
目代某 = 中村吉右衛門(2代目)

後見:片岡千次郎(初代)=上村吉弥

放送日:5月2日(金) 後 5:30
    5月13日(火) 後 5:30

================
※素顔の後見…超レアな二十代の頃の吉弥さんですよ~!
(管理人より)

(20014/5/4UP!)冒頭のほんの数十秒の登場なので・・



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デイリースポーツ【いまこの人】一般家庭出身11歳の歌舞伎役者 上村吉太朗

2013-04-17 | その他★
デイリースポーツ2013/2/25
【いまこの人】一般家庭出身11歳の歌舞伎役者 上村吉太朗
(1)(2)(3)

一般家庭出身11歳の歌舞伎役者 上村吉太朗

大阪松竹座2月公演「新八犬伝」「GOEMON」に
一般家庭出身の小学生歌舞伎俳優・上村吉太朗が出演している。
上方歌舞伎では片岡愛之助以来、約30年ぶりとなる片岡我當の
部屋子(へやご)で、すでに6年の芸歴を持つ。大阪府岸和田市出身で、
地元の学校に通いながら、関西の舞台を中心に活躍している。
あるときは可憐に、またあるとき飄々と…わずか11歳ながら、
大人顔負けの舞台を見せる吉太朗が歌舞伎にかける思いを語った。
  ◇  ◇
---この世界に入ったきっかけはなんですか。

★「おじいちゃんが師匠(上村吉弥)の同級生やったんです。
それで最初に歌舞伎を見たのは4歳のとき。地元の浪切ホールに来た
鑑賞教室におじいちゃんに連れられて見て、背景や衣装がきれいだった
のを覚えています。そのころはまだ恥ずかしがり屋でしたけど、師匠の
楽屋に連れて行ってもらい、こしらえ(舞台化粧や衣装の着付け)を
見せてもらって、自分もやりたくなりました」

◆岸和田はだんじりの街。母・有美さんによればお腹の中にいるときから
太鼓や鐘の音を聞いていたせいか2、3歳のころからそれらの音が流れる
といつも一緒に拍子を取っていたという。また芝居のビデオも何時間でも
飽きずに見ていた。

---初めての舞台は平成19年5月の吉弥の自主公演「傾城阿波の鳴門」
どんどろ大師の巡礼お鶴役で、そのときわずか6歳でした。

★「師匠にやりたいんやったらやってみる?と声をかけてもらったんです。
もううれしくて絶対にやる!って。初めはセリフを覚えられなくて大変でした。
1回だけのつもりだったけど、師匠が上村吉太朗って名前をつけてくれて、
うれしかったです」

◆歌舞伎は世襲で受け継がれるが、一般家庭から入門して歌舞伎役者を目指
すものもいる。多くは中学、高校を卒業後に門を叩くが、例外的に見込みの
ある子役が認められて、幹部俳優の部屋子として師匠の身の回りの世話をし
ながら、英才教育を受ける。

---初舞台以後、何度か歌舞伎の舞台に立ち、平成21年に正式に吉弥の
師匠である片岡我當に入門し部屋子となりました。

★「部屋子になって、やっぱりすごく変わりました。大きい役もやらせて
もらうようになり、我當先生と師匠にいろいろと教えてもらってます。
自分から聞きに行くんですけど、我當先生は優しくて、でもダメなところは
ダメと言ってくれる。そしていつも『頑張りなさい』って。大きな役や大変
な役のときもいつも『頑張りなさい』って。
我當先生はお父さん、師匠はお母さんみたいです」

---昨年9月の松竹座では『雁のたより』の床屋の見習い・安を、
1月操り三番叟』で千歳を演じるなど大役が続いています。
特に『操り-』では人間国宝の坂田藤十郎と一緒の舞台で、
勉強になることもおおかったのではないですか。

★「藤十郎さんからは、特にアドバイスというのはなかったんですけど、
いつも頭を撫でてもらって『またやろうね』といっていただいてすごく
うれしかったです。大きな人とできるのはありがたいなと思いました」

---今月は大阪松竹座に出演。
昼の部の『新八犬伝』で八犬士の一人・犬江親兵衛を、
夜の部『GOEMON』では主人公の子供時代を演じています。

★「昼の部では初めて立ち回りをしました。子役で勢いがある元気な役です。
夜の部は2年前の初演と同じ五右衛門(愛之助)の子供時代の友市です。
歌舞伎なのにフラメンコを踊ってるんですよ!フラメンコは初めてだったので
面白かったです。前回とは振りが違っているんですけど、お稽古が2日間しか
なかったので大変でした。初演のときから身長が10センチくらい伸びたので、
可愛らしく見えるようにするのが大変です。他の舞台に出る時も、最近は少し
腰を折ったりして、小さく可愛らしく見えるように注意しています」

---昼の部の『新八犬伝』では隈取もされていますね。

★「最近こしらえは自分でやってます。でも昼の部の隈取はまだうまく描け
ないんで、やってもらっています。でも時間のあるときに少しずつ練習して
いるので、早く自分できちんと描けるようになりたいです」

◆初舞台のときに吉弥から言われたことは「自分で決めたことは最後まで
やりなさい」だった。それ以来、「決めたことやから最後までやる」が口ぐせ。
思ったようにできずに涙することもあるが、決して投げ出さない。
駅のホームでも、スーパーの中でも、無意識のうちに踊りの振りを繰り返している。

---ふだんの稽古はどうしていますか。

★「芝居はビデオを見て、それからお母さんに相手をしてもらってます。
習っているのは鼓、三味線、琴、日舞。それぞれ月に4日間ずつ集中して
やってて、毎週何かの稽古があります。スポーツはしてないけど、
日舞やりはじめてから、太ももがすごくなったんです!喘息も出なくなったし。
小さいころはちょっと走ったらゼエゼエしてたけど、いまは連獅子やっても平気。
本当の稽古がないときも、頭の中でいつも稽古してます。一番難しいのは日舞。
セリフがなく姿で女性をあらわすのが大変です」

---鳴り物の稽古はいかがですか。

★「耳はいいとよく言われます。岸和田なんで、小さいころからずっと
太鼓や鐘の音をきいてたからだと思います。だんじりは大好き!だんじりの
ときは、芝居が終わったらすぐに帰って太鼓を叩いたりしてます」

---現在は岸和田の公立小学校に通いながら、舞台のあるときは劇場に
通っていますね。大阪松竹座で片道30分、京都南座は片道2時間。
両立は大変ではないですか。

★「学校では普通の小学生ですよ。今月は2時間目まで出てから劇場に来てます。
いまは寒いからあまり外に出て遊ばないけど。授業に出られないときの勉強は、
お母さんに教えてもらってます。友達も見に来てくれて『あんなんやっとるのか~』
『すごいわ~』って言ってくれました。歌舞伎をやり始めたころは『おかま』
って言われたこともあったけど(笑い)」

---4月からは中学生。やってみたいことはありますか。

★「部活もやってみたいけど、けがするのが怖いから運動部は入らないと思う。
演劇部があれば入ってみたいかな。それより勉強が大変になりそうなんで心配です」

---その4月には京都南座の『歌舞伎鑑賞教室』(20~25日)で
足拍子が特徴的な舞踊の『供奴』にも挑戦します。

★「5歳の時に松竹座で翫雀さんの『供奴』見たんです。ものすごく面白くて、
8日間毎日通ったくらい!僕もずっと一緒になって足で拍子を取ってたんです。
大好きな演目なんで、むちゃくちゃうれしい!
稽古も始まったし、4月がものすごく楽しみです」

---将来は立役、女形どちらをめざしますか。

★「上方は立役も女形も両方できないといけないんで、僕も師匠のように
両方できるようになりたい。将来やりたいのは『夏祭浪速鑑』の団七と
『助六』の髭の意休。意休は我當先生がやってるのを見て、
格好いいなあ~と思って。衣装もすごく好きなんです。
女形だったら『義経千本桜』四の切の静です。先月、松竹座で秀太郎さんが
してて、僕もやってみたいです。
赤い着物(=歌舞伎では姫役が着る)が好きなんです」

◆歌舞伎のことを語りだすと目がキラキラと輝く。

---歌舞伎をやめたいと思ったことはありませんか。

★「歌舞伎は楽しいので一度も辞めたいと思ったことはありません。
楽屋に入ると自分でも気分が変わるのがわかります。(本名の)和田祥太朗
じゃなくて、上村吉太朗になるんです。学校より楽屋の方が楽しい。
お兄さんたち(先輩俳優)と芝居の話をしたり、いろいろ教えてもらったり。
だから歌舞伎をやめようと思ったことは一度もない。今月は特に梅丸さんや
壱太郎さんやみたいに年の近いお兄さんがいっぱいいて楽しいです。将来は
師匠のような歌舞伎俳優になりたいです」

  ◇  ◇

●師匠である上村吉弥の話

「私は高校卒業した18歳でこの世界に入りましたから、幼くしてこの世界
に入った吉太朗はうらやましいですよ。小さなときから本物に触れ、体で覚
えることができるわけですから。それに絶対音感っていうんですか、すごく
耳がいいんですよ。以前、琴を使う芝居があったんです。でも稽古場で調弦
されていない琴を弾いたら、耳をふさいでましたからね。

それでもやはり門閥の子息じゃないから、坊ちゃん方に比べてチャンスは少ない。
同じような年代の坊ちゃん方が獅子ものをされているせいか、吉太朗も獅子
にすごく憧れていたようなので、昨年は南座の歌舞伎鑑賞教室で連獅子をや
りました。普段は私は女形ですけど、まだ吉太朗が小学生のうちなら父と子
に見えるんじゃないかと(笑い)。

4月の歌舞伎鑑賞教室では私が藤娘、吉太朗が供奴をやります。4月は東京
で歌舞伎座が開場し、四国でもこんぴら歌舞伎があります。そこでいろいろ
考えた結果、今回は舞踊に決まりました。南座の舞台で、門閥外の中学生に
なったばかりの吉太朗が一人で舞台を務めるというのは大変なことだと思います。

吉太朗は体調悪くて学校を早退しても、稽古は休まない。それに素直で、私が
言ったことはちゃんと次の舞台で直してくる。だから私も間違ったことは教え
られない。こちらも勉強になることがありますね。楽屋では普通の子供ですけ
ど、舞台に上がると顔つきが変わるから、すごいですね。

そろそろ声変わりもあり、苦しい時期かもしれません。しかしそれを乗り越え
ても、上方の役者は立役と女形の両方できなくてはならない。
山城屋さん(藤十郎)も女形をやりこんでやりこんで、そして立役をされている。
吉太朗も最終的には立役になるかもしれないけど、それまでにしっかりと体を作
って、女形もできるようになってもらいたいですね。

現在上村を名乗るのは私と純弥と吉太朗の3人だけ。
それだけに吉太朗には頑張って欲しいですね」

------------------------------
上村吉太朗(かみむら・きちたろう)
2001年2月26日、11歳。
大阪府岸和田市出身。本名・和田祥太朗。
07年5月第三回みよし会『傾城阿波の鳴門』
どんどろ大師の場の巡礼お鶴で上村吉太朗を名のり初舞台。
一般のサラリーマン家庭出身から09年12月南座顔見世で我當に入門し、
『時平の七笑』の稚児松乃丸で部屋子披露。上方歌舞伎期待の俳優。
------------------------------
小学6年生の歌舞伎役者・上村吉太朗=大阪松竹座(撮影・石湯恒介)


デイリースポーツより転載)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

■産経新聞 2010/2/3 
上方歌舞伎 28年ぶり部屋子誕生 8歳の上村吉太朗

◎2013/4/20~25
第二十一回 南座 歌舞伎鑑賞教室
舞踊
「藤娘」吉弥
「供奴」吉太朗


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(追記)
【ブログの紹介】

吉太朗の出身地、
岸和田市の情報が満載のブログを
ご紹介します。
吉太朗情報も沢山載ってます。


【ママのブログ2-テレビ岸和田】
http://kishibura.jp/blog/mama2/
2013
上村吉太朗 銀座・新しい歌舞伎座にあらわる
上村吉太朗 歌舞伎 八犬士/五右衛門幼少期
2012
上村吉太朗 歌舞伎 2012-2013年の飛躍
上村吉太朗 出石から鳴門へ 歌舞伎の旅
歌舞伎/上村吉太朗 上村吉弥と親子役 2012/04/18~
上村吉太朗 九月大歌舞伎 子役から大人役へ
2011
上村吉太朗@システィーナホール/岸和田グランドホール/松竹座
2010
お江戸からの知らせ。
子どもたちが出会う伝統芸能
上村吉太郎さん in 上方演芸資料館
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TV放送のお知らせ>3/15(金)WOWOW 明治座 五月花形歌舞伎(3演目一挙放送)

2013-03-06 | その他★
WOWOWステージTOP 歌舞伎 再放送
http://www.wowow.co.jp/stage/

平成23年 明治座 五月花形歌舞伎
(3演目一挙放送)
 
3/15(金)午後3:00 「義経千本桜 川連法眼館」
           妻 飛鳥:上村吉弥
3/15(金)午後4:30 「恋飛脚大和往来 封印切」
           井筒屋おえん:上村吉弥
3/15(金)よる6:00 「怪談 牡丹燈籠」
           お国:上村吉弥
東京 明治座
収録日:2011年5月19日

市川染五郎
市川亀治郎(現・猿之助) 
中村勘太郎(現・勘九郎)
中村七之助
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産経新聞【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん(4)

2012-10-30 | その他★
■産経新聞 2012/09/24~27
【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん(聞き手:亀岡典子)
2012/09/24 (1)「歌舞伎とは無縁の田舎育ち」
2012/09/25 (2)「師匠の誘い受け役者に」
2012/09/26 (3)上方歌舞伎の名跡を襲名…戸惑いも
2012/09/27 (4)弟子には「役の性根を大切に」

________(4)

【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん
(4)弟子には「役の性根を大切に」

--吉弥さんの女形のお役は幅広いですよね。
薄幸の遊女から小悪党の息子を盲愛する老母まで

●吉弥 「すし屋」のお米のような老いた母親のお役は
今のうちに何度か経験しておきたいと思っているんですよ。

--「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)・六段目」のおかや、
「引窓」のお幸(こう)もそうですね。
義太夫狂言の脇のこういうお役って実はとても大切です

●吉弥 主役はもちろんそれぞれいるのですが、
ある意味ずっと家族の中心にいて、悲劇の象徴ともなっています。
急所をぐっと締める役とでもいうのでしょうか。
いま上方では、先輩の(坂東)竹三郎さんが
一手に引き受けていらっしゃいますが、
私も将来、竹三郎さんの方向に進みたいと思っているんです。
ですから今からたくさんお手本を見せていただいて、お勉強していきたいですね。

--吉弥さんは昨年の京都・南座の顔見世では
「寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」のヒロイン、大磯の虎も勤められました。
華やかな傾城(けいせい)で立女形(たておやま)の役どころ。
こんなことを言うと失礼かもしれませんが、
一般家庭のご出身の歌舞伎俳優さんが、
顔見世という格式のある公演で立女形の役どころを勤めている。
そのことに感動したのを覚えています

●吉弥 上方だからこそ勤めさせていただけるのかもしれません。
ありがたいことだと思っています。

--女形の役どころはどなたに教えていただくことが多かったのですか

●吉弥 一番最初の基本は亡くなられた(中村)桜彩(おうさい)さんです。
女形のいろんな役々は(片岡)秀太郎さんに教えていただくことも多かったですね。
それから(坂東)玉三郎さん。
玉三郎さんが主演された泉鏡花の「天守物語」に、
奥女中・薄(すすき)で出演させていただいたときは、
一つの言葉の中にいろんな意味があること。
せりふのない『…』の中にも意味があることを学ばせていただきました。
あの経験は、歌舞伎に帰ったとき、自分の役を作っていく上で大変役に立ちました。

--薄の存在感は素晴らしかったですね。
周辺に妖しい気配が立ちこめていて、鏡花の世界の住人になっていらっしゃった

●吉弥 玉三郎さんのお陰です。
「鳴神(なるかみ)」の雲の絶間(たえま)姫を初めて勤めた時は、
歌舞伎十八番の大きさを出すのに苦労していたんです。
玉三郎さんに「手の動きは最小限にしなさい」と教えていただきました。
他にも着物の裾(すそ)の引き方、鬘の合わせ方、
どうしたらその役らしく見えるかなど、教えていただくことばかりです。

--そんな吉弥さんは一方で後輩に教える立場でもあります。
お弟子さんの上村純弥(じゅんや)さんは、
松竹が上方の歌舞伎俳優を養成するため
平成9年に開塾した「上方歌舞伎塾」の2期生ですよね。
もう一人、お友達のお孫さんの上村吉太朗くんが
3年前に師匠の片岡我當(がとう)さんに入門されました。
ただいま11歳。子役として大活躍中です


●吉弥 下ができたことで次代に繋いでいく責任を感じています。
私が先輩方から教えていただいたことを、
今度は私が彼らにしっかり伝えていかねばならない。
歌舞伎はそうして400年続いてきたのですから。
ただ、私が教えられることは気持ちの問題ですね。
役の性根を大切に、ということ。これに尽きます。

(聞き手 亀岡典子)

________(4)

■産経新聞 2012/09/24~27
【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん(聞き手:亀岡典子)
2012/09/24 (1)「歌舞伎とは無縁の田舎育ち」
2012/09/25 (2)「師匠の誘い受け役者に」
2012/09/26 (3)上方歌舞伎の名跡を襲名…戸惑いも
2012/09/27 (4)弟子には「役の性根を大切に」

聞き手:亀岡典子 プロフィール
産経新聞文化部編集委員。
芸能担当として長らく、歌舞伎、文楽、能など日本の古典芸能を担当。
舞台と役者をこよなく愛し、休みの日も刺激的な舞台を求めて劇場通いをしている。
紙面では劇評、俳優のインタビューなどを掲載。
本年1月から朝刊文化面(大阪本社発行版、第3金曜日)で、
当コラムと連動させた花形役者インタビュー「花の顔(かんばせ)」を連載。
___________________

(産経新聞より転載)




   
   

管理人より…

ご観劇の皆さまから驚きの声が多かった
今年(2012)正月の新春浅草歌舞伎「廓文章 吉田屋」が
来月11/7にWOWOWで再放送されます。

お見逃しなく!

吉太朗くんの「吉田屋の太鼓持豊作」

   
   
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産経新聞【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん(3)

2012-10-30 | その他★
■産経新聞 2012/09/24~27
【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん(聞き手:亀岡典子)
2012/09/24 (1)「歌舞伎とは無縁の田舎育ち」
2012/09/25 (2)「師匠の誘い受け役者に」
2012/09/26 (3)上方歌舞伎の名跡を襲名…戸惑いも
2012/09/27 (4)弟子には「役の性根を大切に」

________(3)

【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん
(3)上方歌舞伎の名跡を襲名…戸惑いも

--若い頃から吉弥さんの女形は「きれい」と評判でした。
憂いを含んだ美貌に品があって、ちょっと古風で。
女性としては嫉妬してしまうほどです

●吉弥 お化粧をするときは、自分の顔の欠点を知らないといけないんです。
私の場合、目が割と細いので、大きく見せる化粧を工夫しました。
私ね、お化粧、早いんですよ。
だいたいどんなお役でも20分でやってしまいます。

--美貌もですけど、実力もおありでした。
いまの名跡を襲名する前の「片岡千次郎」時代に出演していた若手の勉強会でも、
よくヒロインを勤めていました。それが上方歌舞伎の貴重な名跡である
「上村吉弥」の六代目襲名につながったのでしょうね

●吉弥 そもそもは、東京の女形の役者さんの先輩である中村歌江さんに、
自主公演の相手役で呼んでいただいたことがきっかけなんです。
歌江さんが女形ですので、そのときは立役だったんですけど。
松竹の(故)永山武臣会長がその舞台をご覧になっていて、
「あれは誰だ」と私のことを聞かれたそうです。
「いい名前があったら継がせてあげたらいいね」と
おっしゃって下さったと、後で人づてにうかがいました。

--目立っていたんですね

●吉弥 しばらくして、上方歌舞伎のベテランの女形さんでいらした
先代の上村吉弥さんが亡くなられ、奥さまが、
「名前が忘れられないうちに誰かに継いでもらいたい」と思われたそうなんです。
いろんなタイミングが重なって私が継がせていただけることになったんです。

--襲名披露は平成5年の京都の顔見世でした。
「草摺引(くさずりびき)」の舞鶴(まいづる)。
師匠の(片岡)我當(がとう)さんとの共演で、本当に華やかで晴れやかでした。
ただ、幹部俳優の名跡を継がれたので、それまでとは立場が変わったんじゃないですか

●吉弥 責任のあるお役が増えましたね。
もちろんそれまでも一つ一つのお役を大事に考えていましたけど、
たとえば、入門して最初の頃は、たまに抜擢(ばってき)していただくと、
「よう出来た」と褒めていただける。
10年以上経って名題(なだい)昇進試験に合格して“名題”という身分になると、
幹部俳優さんとからむことが増えます。
この立場だとうまく出来て「普通」です。ところが幹部俳優になると、
幹部俳優としてのセリフの言い方、芝居の仕方があることに気づかされるんです。
最初はうまく出来ませんでした。どうやっていいか、わからないんです。
先輩方に「それらしい芝居をしなさい」とアドバイスしていただきましたけど、
襲名するまでは幹部俳優さんの後ろで控えているような役が多かったでしょう。
急に意識改革できませんでしたね。

--最初から御曹司として歌舞伎の世界で育った俳優さんは
当たり前のようにそういう演技ができる

●吉弥 つくづく思うのは、歌舞伎には家柄とか門閥が必要だということなんです。
御曹司でないと出来ないお役ってあるんですよ。
たとえば、「勧進帳(かんじんちょう)」の義経とか、
「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」の直義(ただよし)のように
身分が高くて、品格や大きさが必要なお役は、
御曹司でないとそういう匂いが出ないような気がします。
不思議なものです、歌舞伎という芸は。

(聞き手 亀岡典子)

________(3)


■産経新聞 2012/09/24~27
【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん(聞き手:亀岡典子)
2012/09/24 (1)「歌舞伎とは無縁の田舎育ち」
2012/09/25 (2)「師匠の誘い受け役者に」
2012/09/26 (3)上方歌舞伎の名跡を襲名…戸惑いも
2012/09/27 (4)弟子には「役の性根を大切に」

聞き手:亀岡典子 プロフィール
産経新聞文化部編集委員。
芸能担当として長らく、歌舞伎、文楽、能など日本の古典芸能を担当。
舞台と役者をこよなく愛し、休みの日も刺激的な舞台を求めて劇場通いをしている。
紙面では劇評、俳優のインタビューなどを掲載。
本年1月から朝刊文化面(大阪本社発行版、第3金曜日)で、
当コラムと連動させた花形役者インタビュー「花の顔(かんばせ)」を連載。
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(産経新聞より転載)
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産経新聞【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん(2)

2012-10-30 | その他★
■産経新聞 2012/09/24~27
【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん(聞き手:亀岡典子)
2012/09/24 (1)「歌舞伎とは無縁の田舎育ち」
2012/09/25 (2)「師匠の誘い受け役者に」
2012/09/26 (3)上方歌舞伎の名跡を襲名…戸惑いも
2012/09/27 (4)弟子には「役の性根を大切に」

________(2)

【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん
(2)「師匠の誘い受け役者に」

--吉弥少年が、初めて会った歌舞伎俳優さんが
師匠の片岡我當(がとう)さん。劇的ですね

●吉弥 楽屋には弟さんの(片岡)秀太郎さんもいました。
「歌舞伎が好きなんて変わった子」と思われたんじゃないでしょうか。
師匠からブロマイドをいただいたのを覚えています。
「翌月の舞台稽古も見にいらっしゃい」と言ってくださいましたが、
恥ずかしくて行けませんでしたね。
そうそう、私を楽屋に連れていってくれた上品な女性は、
主人(師匠=我當)のお母様で
十三代目(片岡仁左衛門)の奥様だったんです。

--そこからどうして歌舞伎の世界へ

●吉弥 舞台稽古には行けなかったのですが、
歌舞伎はずっと見続けていました。
そのうち、大向うの人たちと知り合いになって、
秀太郎さんが付き人を募集しているとうかがったので
「やってみたい」と即答しました。
楽屋に連れていっていただいたら、
また主人と秀太郎さんがいらっしゃったんです。
私を見るなり、「あの時の、あんたか」って。

--すごいご縁

●吉弥 師匠の楽屋の用事とかするようになって、
礼儀作法も教えていただきました。
憧れていた歌舞伎の世界を裏から見ることが出来て
とても楽しかったんです。
それが「熊谷陣屋(くまがいじんや)」が上演された際、
主人に「この中やったらどの役が好きだ?」と聞かれて
女形では二番手の役の「藤の方」と答えました。
品があっていいなって思ってたんです。
おもしろい子と思われたのか、「役者になれ」と。

--驚かれたでしょう

●吉弥 ずっと歌舞伎に接することが出来る。
その喜びが大きかったですね。

--歌舞伎は御曹司じゃないとなかなか大きな役がつかない世界。
そういうことは考えませんでしたか

●吉弥 深く考えていなかったような気がします。舞台って生(なま)でしょ。
実際に歌舞伎の舞台に立ってお客様の反応を直接感じると、
ここでずっといたいと思ったんです。
ただただ、歌舞伎の世界にいたい。それだけでした。

--でも、歌舞伎俳優になるための訓練は受けていないですよね。
化粧の仕方、衣装の着方など、どのようにして学んだのですか

●吉弥 まずは、足袋のコハゼの留め方、黒衣(くろご)の紐の結び方、
すべて(片岡)當十郎さんをはじめ兄弟子が教えてくれるんです。
そうそう、トンボ(宙返り)の練習もしましたよ。
だって、私、初舞台は「新吾十番勝負」の寛永寺の僧。
立役(男役)だったんですから。

--いまの、たおやかな女形の吉弥さんから想像できません

●吉弥 結局、トンボはできなかったんですけどね。
それから歩く練習もしました。
上手(かみて)から下手(しもて)までただ歩くだけ。
でもね、歌舞伎って、娘、大名、町人など、身分や年齢、
職業によって歩き方が全部違う。
その人物に合った歩き方が出来ないと人間を表現できないし、
舞台全体を壊してしまう。ただ歩くだけだけど、大変難しいものなのですよ。

--それから女形になられたのですね

●吉弥 関西は伝統的に立役も女形も修業するんです。
両方やっているうちに、女形は歌舞伎の華ですから、
次第に興味がわいてきました。

(聞き手 亀岡典子)

________(2)

■産経新聞 2012/09/24~27
【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん(聞き手:亀岡典子)
2012/09/24 (1)「歌舞伎とは無縁の田舎育ち」
2012/09/25 (2)「師匠の誘い受け役者に」
2012/09/26 (3)上方歌舞伎の名跡を襲名…戸惑いも
2012/09/27 (4)弟子には「役の性根を大切に」

聞き手:亀岡典子 プロフィール
産経新聞文化部編集委員。
芸能担当として長らく、歌舞伎、文楽、能など日本の古典芸能を担当。
舞台と役者をこよなく愛し、休みの日も刺激的な舞台を求めて劇場通いをしている。
紙面では劇評、俳優のインタビューなどを掲載。
本年1月から朝刊文化面(大阪本社発行版、第3金曜日)で、
当コラムと連動させた花形役者インタビュー「花の顔(かんばせ)」を連載。
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(産経新聞より転載)
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産経新聞【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん(1)

2012-10-30 | その他★
■産経新聞 2012/09/24~27
【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん(聞き手:亀岡典子)
2012/09/24 (1)「歌舞伎とは無縁の田舎育ち」
2012/09/25 (2)「師匠の誘い受け役者に」
2012/09/26 (3)上方歌舞伎の名跡を襲名…戸惑いも
2012/09/27 (4)弟子には「役の性根を大切に」

________(1)

【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん
(1)「歌舞伎とは無縁の田舎育ち」

近年、再興の機運にある上方歌舞伎。
若いファンも増え、盛り上がりを見せている。
そんな舞台に欠かせないのが美貌の女形、上村吉弥さん。
ときに華やかな傾城(けいせい)(遊女)に、
ときに人情味あふれる女房に、
ときに息子を思う老母となって、舞台を豊かにする。
上方の貴重な名跡(みょうせき)を襲名し、
上方の女を演じ続ける吉弥さんの“女らしさ”の秘密とは。

(聞き手 亀岡典子)

--先日、京都の師走の風物詩、南座の顔見世興行の演目が発表されました

●吉弥 私が勤めさせていただくのは上方の代表的なお芝居「吉田屋」の女房おきさ。
江戸時代の大坂の花街の匂いを感じさせる大切なお役なんです。

--おきさのような花街の女将の役どころを「花車方(かしゃがた)」と言いますが、
出て来ただけで、そういう風情を自然に滲(にじ)ませなければなりません。
難しいお役ですね

●吉弥 「吉田屋」は大坂・新町きっての大店ですから品や大きさも必要。
主役の伊左衛門は山城屋さん(坂田藤十郎)ですし、
顔見世という歴史ある公演で勤めさせていただけることは本当にうれしい。

--吉弥さんは生まれたときから歌舞伎の世界にいたような古風さと匂いがあります。
でも、歌舞伎とは無縁の一般家庭の出身

●吉弥 和歌山県の高野口町という田舎で生まれ、
家族も知り合いもまったく歌舞伎には縁がありませんでした。
でも、私自身は、子供の頃から人前で何かすることが好きでした。
小学校の学芸会で扮装して演じたり、人形劇のシナリオを書いて上演したり。
人に喜んでもらうのが好きだったんですね。

--初めて歌舞伎を見たのは

●吉弥 本屋さんでね、「演劇界」という
歌舞伎の専門誌を見つけてずっと買っていたんです。
舞台の色彩がきれいやなあって、
毎晩、枕元に山積みにしてお布団の中で読みふけっていました。
そのうち、本物の歌舞伎が見たくなり、
中学生の頃、いまはなき道頓堀の朝日座に、
お弁当を新聞紙に包んで、一人で見に行きました。

 --吉弥少年の姿が目に浮かびます

●吉弥 確か、「鳴神(なるかみ)」とか、
「伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)」を上演していました。
いまのうちの主人(師匠の片岡我當(がとう))をはじめ、
いまの片岡仁左衛門さん、片岡秀太郎さんの松嶋屋三兄弟が出演していました。

--そのときの印象は

●吉弥 世の中にこんな世界があるのかって、びっくりしました。
当時は、歌舞伎俳優になれるなんて思いもしなかったですし、女形にも引かれませんでした。
裏方の方に興味があって、舞台装置家になりたかったんです。
それで、舞台全体を写したくて、客席からカメラで勝手に撮らせていただいていました。

--それって、当時でも禁止ですよね

●吉弥 子供だからそんなことも知らないでしょ。そうしたら上品なご婦人が近づいて来て、
「あなた、そんなに(歌舞伎が)好きなの」って、楽屋に連れて行ってくれたんです。
そこにいたのがいまの主人(我當)でした。

--そこで劇的な出会いがあったのですね。早く聞きたくてワクワクします

【プロフィル】上村吉弥(かみむら・きちや)
昭和30年4月27日、和歌山県生まれ。
48年8月、片岡我當(がとう)さんに入門し、
同年10月、大阪・新歌舞伎座で
「新吾十番勝負」の寛永寺の僧ほかで片岡千次郎を名乗って初舞台。
62年、名題昇進。
平成5年11月、京都・南座「草摺引(くさずりびき)」の舞鶴(まいづる)ほかで、
六代目上村吉弥を襲名した。
弟子に上方歌舞伎塾出身の上村純弥。
南座の「歌舞伎鑑賞教室」には平成5年の第1回から連続出演、
関西の歌舞伎ファンの裾野を広げている。

________(1)

■産経新聞 2012/09/24~27
【新・関西笑談】歌舞伎俳優・上村吉弥さん(聞き手:亀岡典子)
2012/09/24 (1)「歌舞伎とは無縁の田舎育ち」
2012/09/25 (2)「師匠の誘い受け役者に」
2012/09/26 (3)上方歌舞伎の名跡を襲名…戸惑いも
2012/09/27 (4)弟子には「役の性根を大切に」

聞き手:亀岡典子 プロフィール
産経新聞文化部編集委員。
芸能担当として長らく、歌舞伎、文楽、能など日本の古典芸能を担当。
舞台と役者をこよなく愛し、休みの日も刺激的な舞台を求めて劇場通いをしている。
紙面では劇評、俳優のインタビューなどを掲載。
本年1月から朝刊文化面(大阪本社発行版、第3金曜日)で、
当コラムと連動させた花形役者インタビュー「花の顔(かんばせ)」を連載。
___________________

(産経新聞より転載)
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TV放送のお知らせ>8/20(土)WOWOW 明治座 五月花形歌舞伎

2011-07-08 | その他★


TV放送のお知らせ>
  8/20(土)WOWOW 明治座 五月花形歌舞伎
放送日8/20(土)午後0:00~
 「怪談 牡丹燈籠
 下男伴蔵・萩原新三郎:市川染五郎
 伴蔵女房お峰・娘お露:中村七之助
 宮野辺源次郎:中村亀鶴
 お国 :上村吉弥………………☆
 三遊亭円朝:中村勘太郎
 収録日:5/19 明治座

今月の放送予定は
7/16(土)WOWOW 明治座 五月花形歌舞伎
出演:市川染五郎、市川亀治郎、中村勘太郎、中村七之助
放送日
 7/16(土)午前11:00~
  「義経千本桜 川連法眼館」妻飛鳥:上村吉弥………☆
 7/16(土)午後0:30~ 
  「恋飛脚大和往来 封印切」井筒屋おえん:上村吉弥………☆
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TV放送のお知らせ>7/16(土)WOWOW 明治座 五月花形歌舞伎

2011-06-07 | その他★
TV放送のお知らせ>WOWOW



明治座 五月花形歌舞伎
出演:市川染五郎、市川亀治郎、中村勘太郎、中村七之助
放送日
 7月16日(土)午前11:00~
  「義経千本桜 川連法眼館」妻飛鳥:上村吉弥………☆
 7月16日(土)午後0:30~ 
  「恋飛脚大和往来 封印切」井筒屋おえん:上村吉弥………☆



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歌舞伎チャンネル9月放送予定>国訛嫩笈摺(どんどろ)/芸に生きる[再]

2010-08-01 | その他★
 スカパー!歌舞伎チャンネル
http://www.kabuki-ch.co.jp/db/1006_45.html
◎第十八回南座歌舞伎鑑賞教室(上)
  解説「南座と歌舞伎」ご案内:桂九雀
(H22.2・京都南座)
放送日:6月 1・3・6・11・16・20・21・25・29 ※※※※放送終了

http://www.kabuki-ch.co.jp/db/1009_47.html
◎第十八回南座歌舞伎鑑賞教室(下)
  国訛嫩笈摺(くになまりふたばのおいずる)
  どんどろ大師の場
    十郎兵衛女房お弓  上村吉弥
    巡礼お鶴      上村吉太朗

    茶屋娘お花     上村純弥
    尼 妙天      片岡和之介
    尼 妙珍      片岡比奈三
      
      後見      片岡當次郎

      浄瑠璃     竹本愛太夫
      三味線     豊澤長一郎
    
(H22.2・京都南座)
放送日:9月 5・9・11・15・19・20・21・25・30

http://www.kabuki-ch.co.jp/db/1009_46.html
◎芸に生きる
 上村吉弥その2(2009)「華も実もある上方役者」
【放送日】 9月 5・9・19・30

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※9/5(日)毎月、第一日曜日はスカパー無料放送日です  
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