大晦日…。

皆さま、今月は更新が出来ずに失礼致しました。

今年の顔見世では、吉太朗の部屋子披露と私自身の大役を無事に勤める事と云う
二つの出来事が、私にとりまして大事な仕事となりました。
吉太朗に関しては、片岡我當の部屋子なのに、何故上村吉太朗なのか？と、随分
と聞かれましたが、初舞台が上村姓でしたので、そのままで披露しましょう！と、
主人と会社の方との話し合いで決まった事だったのです。
混乱なさった方もいらっしゃると思いますが、どうかご理解頂きたいと思います。
しかしながら、顔見世の大一座で御披露が出来たのも、
主人我當はもとより、会社の皆様の御理解と御協力が有ってのお陰です。

本当に有り難い事と、感謝感謝ですm(__)m

私自身のお役に関しては、大一座の中での大役ですから、
毎日が緊張の連続でした f^_^;
役者は、「一生修業」と言いますが、
吉太朗が役者になった事で、私の第二の修行が始まりました。

来年もどうぞよろしくお願い致しますm(__)m

上村吉弥より

（写真は難波の地下街に飾り付けてあった門松です）

［出演記録］
南座　當る寅歳 吉例顔見世興行　11/30～12/26
＞上村　吉弥　昼）一條大蔵譚（勘解由女房鳴瀬）
　　　　　　　夜）助六曲輪初花桜（三浦屋傾城八重衣）
＞上村　純弥　助六の白玉付新造
＞上村吉太朗　時平の七笑の稚児松乃丸にて部屋子披露

平成22年（2010）2月 南座 歌舞伎鑑賞教室

京都四條南座
第十八回 南座 歌舞伎鑑賞教室
2010年（平成22年）2/10（水）～14（日）
全席自由席：2,000円
チケット発売開始：2009年12/14～


一、解説　南座と歌舞伎　ご案内：桂九雀
二、国訛嫩笈摺（くになまりふたばのおいずる）
　　どんどろ大師の場
　　　　十郎兵衛女房お弓　　上村吉弥　　☆
　　　　巡礼お鶴　　　　　　上村吉太朗（きちたろう）


ちらし拡大

［演目解説］
大坂は上本町のどんどろ大師。尼の妙珍と妙天が茶店で休んでいるところへ、お弓が参
詣にやってくる。三人一緒に連れ立ってお参りをしようと話をしていると、「巡礼に御
報謝」と年端もいかぬ、可愛い巡礼がやってくる。話をしてみると、名前はお鶴といい
お弓と同郷の阿波の徳島から、親をたずねて巡礼をしているとのこと。心覚えのあるお
弓が詳しく尋ねると、「ととさんの名は阿波の十郎兵衛、かかさんの名はお弓と申しま
す」と。お弓は巡礼の子がわが子であることを知る。抱きしめてやりたい。しかし、お
家の重宝を詮議するために盗賊になっている十郎兵衛とお弓は、子供に累が及ぶと、名
乗らずに帰ってしまう。泣く泣く去って行くお鶴。後、見送ってお弓は、今別れたら再
び逢うことはない。連れ戻す決心をして後を追っていく。

※今年は例年の4月と違い2月興行になります。
※「どんどろ」は2007年5月の「第三回みよし会」以来の再演という形になります。

◎01月　松竹座　　壽 初春大歌舞伎　通し狂言　仮名手本忠臣蔵
◎02月　南座　　　第十八回 南座 歌舞伎鑑賞教室
◎03月　日生劇場　三月花形歌舞伎　通し狂言「染模様恩愛御書」細川の血達磨

初日開いております。

皆さまご無沙汰致しました。顔見世の初日が開いて今日で五日目です。

実は先月から、大阪東京を往復したり致しておりましたのは、吉太朗が、主人我當の「部屋子」になり顔見世で披露をさせて頂く為の、いろいろな準備の為だったのです。主人我當のご厚意で、名前もそのままに「上村吉太朗（かみむら きちたろう）」で「まねき」に上げて頂く事が出来ました。ホントにありがたい事です。披露のお役は「時平の七笑」の稚児松乃丸です。皆さま是非応援してあげて下さいませ m(__)m

上村吉弥より