モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

初夏の八塩山はいかに(2023年6月1日)

2023年06月15日 | 東光山・八塩山

(本頁は「水田鳥海とねんねこぼぼこ」の続きです。)

八塩山には秋と春にはよく登っていますが、
初夏にはまだ一度も登ったことがありませんでした。

初夏とは言っても、まだ6月1日ですが、どんなものでしょうか。

八塩ダム湖から八塩山を望む。



鳥居沢登山口付近ではヤブデマリやサワフタギなど木の花がいっぱい咲いていました。

ヤブデマリ



サワフタギの花



サンカヨウは実になっておりました。

 
                                            ミズタビラコでしょうか。


鳥居沢のルートは途中で分岐します。

鳥居長根の稜線を登るか、風ぴらの谷へ入るか迷いましたが、
今回はいつもと同様、稜線を登りました。
理由はヤマツツジがいっぱい咲いているのが見えたからです。

鳥居長根の稜線






ヤマツツジ
 

                                         オオセンチコガネ?


稜線道に紅紫の宝石のような虫が落ちていました。オオセンチコガネでしょうか。

ギンリョウソウ



ウゴツクバネウツギ



下草はランの仲間かなと思ったら、タガネソウでした。
この植物、スゲ属なのに珍しく広い葉っぱでランの仲間と間違えやすいです。

タガネソウ
 

                                                                                                                                                                   稜線のブナの木


山頂台地のブナ林はいつ来ても奇麗です。

山頂台地のブナ



山頂台地に花はほとんどなし。ユキザサだけでした。




今日の鳥海山は・・・

山頂台地から鳥海山を望む。



鳥海山のまだら残雪



朝に較べると、バックの青空が少しくすんで来ましたが、
昼近くなって来たのでそれは仕方がないでしょう。

このお山のまだら模様の残雪は他では見られない特別な風景だと思います。

今日は珍しく奥羽山系の遠くの山々も見えました。

栗駒山



焼石岳



秋田駒ヶ岳と岩手山



下山ルートは風ぴらを通りました。
途中、イチヨウランの咲き残りやアズマシロカネソウの実などを見かけました。

イチヨウラン
 



これはブナの芽出しでした。




オオイワウチワの実
 

                                           アズマシロカネソウの実


以上。

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八塩山は花がいっぱい。後編(2023年4月28日)

2023年05月19日 | 東光山・八塩山

(本頁は「八塩山は花がいっぱい。前編」の続きである。)

八塩山の山頂台地はブナの美林に覆われている。
この林は二次林で、スラリと高く、ブナと言うよりも白樺のような感じだ。

山頂台地のブナ林



山頂台地のブナ林



この木は落雷に遭ったのだろうか。

 


八塩山神社はピサの斜塔のように傾いている。

山頂台地は樹林に覆われているため、眺望は効かない。
しかし鳥海山に関しては、二箇所、専用の眺望所が設けられている。
昔から有る眺望所は東屋のすぐ近くだが、木が繁って来て、だんだん見えにくくなってきた。
三年ほど前、深山林道側に少し下ったところに倒木を撤去して新たな眺望所が出来た。
こちらはとてもいい眺めだ。個人的には、最高の眺め=絶景ではないかと思っている。

新眺望所から鳥海山を望む。



鳥海山をアップで。



鳥海山以外の山は山頂台地の東縁、東屋付近や八塩神社付近から、
出羽丘陵の北側や奥羽山系が望まれる。
視程が好ければ、秋田駒や岩手山、南側は栗駒山まで見えるが、今日は残念、見えなかった。

先日登った保呂羽山を望む。




樹林越しに丁岳方面が少し見えた。




山頂台地は雪が消えたばかりなので、草も木も花はまだ咲いてなかった。

これから咲くオオカメノキの展葉の様子などを。




 


なお帰り道、風ぴらコースを下り始めたら、
深山林道近くの杉林の中で
オオイワウチワがいっぱい咲き残っていた。
とっくに終わったと思っていたところでの出会いなので、
なんか儲かったような気分だった。

オオイワウチワ






帰り道は風ぴらコースを歩いた。

これは或る友人から二日前、風ぴらコースを通ったら、アズマシロカネソウが咲き出したと聞いていたからだ。
今日は三株ほど見つけたが、まだちっこくて、撮影には苦労した。
このコースのもうひとつの名花、サンカヨウもまだ開花してなかった。
風ぴら谷の春はまだ浅かった。

ミヤマカタバミ



スミレサイシン




アズマシロカネソウ
 
                                                                                                                                                                キクザキイチゲ



生育中のサンカヨウ




下山後、もしやと思い、山麓にある鳥居沢の下流に入り込んでみた。
すると有った。有った。こちらのアズマシロカネソウは大きくなっていた。

アズマシロカネソウ
   






サンカヨウも開いたものがあった。えがった。えがった。
今日の八塩山はいつになく花がいっぱいだった。

サンカヨウ
 

                                                                                                                                                              オオバキスミレ


今日はこの後、もうひと山と言うことで、秋田市の岩谷山に向かった。


岩谷山で意外な花を見た。」へ続く。

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八塩山は花がいっぱい。前編(2023年4月28日)

2023年05月17日 | 東光山・八塩山

(たまには夕方にアップ。本頁は「春の鳥海山北東山麓ドライブ2nd」の続きである。)

この日は早朝、下界で鳥海山を眺めた後に八塩山に登山した。

八塩山頂からも鳥海山はよく見えるが、登っているうちに雲隠れすることもけっこうある。
今日はどうだろうか。

八塩ダム湖から八塩山を望む。



参考マップ



今回、鳥居沢のコースから登るのは私が一番のようだったが、

登山口から歩き出し、杉林を抜けたら、カタクリなどスプエフェ花が咲き乱れていた。




花を見ようと立ち止まったら、後続の若い女性に追い抜かれた。
その後はゆっくり登ったので、ずっと二番のままだった。

登り始めのお花畑構成種。

カタクリ



 


エゾエンゴサク(オトメエンゴサク)?



キクザキイチゲ
 

                                                                                                              エンレイソウ。これはスプリングエフェメラルではない。


ブナ林に突入。

 


今回は鳥居長根の稜線を登った。
稜線の登りは説明を省略することが多いのだが、今回はじっくりと・・・
この坂道の下からの眺めはけっこう迫力がある。

鳥居長根の稜線



前回(4月4日)来た時は道の両側でイワウチワが咲いていたが、今回は終了していた。
かわりに咲いていたのはツツジ科のムラサキヤシオ。

ムラサキヤシオ



 


これがけっこう多く咲いていて、坂を登る時の励みになった。

ロープ箇所
 

                                           奇怪なブナの木


鳥居長根の稜線の登りはロープ箇所を過ぎても終わらない。

片側(右側)が杉林になっても、登りは続き、
いい加減いやになってしまうが、
奇怪なブナの木や下界を眺め下ろしたりして、だましだまし高度を稼ぐ。




いつのまにか両側が杉林になる。
行く手に高いブナの木が現れ、そろそろ終わりかなと思ったが、
実はまだ少し登りが続いていた。
そしてもう一回、ブナの木のゲートをくぐると・・・

 



今度は対岸に山頂台地が見えて来る。




と同時にこれから先は傾斜がぐっと緩くなる。

林の中に立派な枯れ木が現れると、そこから先は真っ平ら。
やっと山頂台地に到着した。

 


道端にはツルアリドオシの実が転がっていた。



後編」へ続く。

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新緑の東光山へ。後編。(2023年4月25日)

2023年05月13日 | 東光山・八塩山

(本頁は「今年も春は東光山へ。前編。」の続きである。)

東光山は稜線に上がってからが、面白い。
ブナの大木が次々に現れるが、中でも圧巻なのは千手観音のように枝を広げた木だ。
この大木の下はコキンバイやスミレ類、ミヤマカラマツなどの群生となっていた。

千手観音のようなブナの大木



千手観音ブナの木の根元に咲いていたコキンバイとタチツボスミレ。
 



ここには何故かヒメアオキも多かった。




再びコキンバイとミヤマカラマツ(生育中)
 


ミヤマカラマツは奥羽山系では高山植物のイメージだが、出羽丘陵や男鹿では低山にもよく現れる。





登山道を塞ぐように立つブナの木。

手前から。
 

                                          過ぎてから振り返る。


稜線の小道はまだ続く。




道の両側はコキンバイやスミレ類の絨毯がずっと続いてる。










稜線を更に進むと、広葉樹林から杉林に変わる。

すると、今まで見られなかった花、
と言ってもカタクリの咲き残りやサンカヨウの咲き出しが現れて来る。

カタクリとスミレサイシンの咲き残り
 

                                          咲き出したばかりのサンカヨウ


ミヤマカタバミは中腹以下では花が終わっていたが、

山頂手前では今が盛りだった。




山頂の祠とミヤマキケマン。

 



山頂は南や西側が開け、鳥海山や由利本荘の街並みが望める。

山頂から鳥海山を望む。



朝、保呂羽山からはとてもきれいに見えていた鳥海山だが、

昼過ぎ以降はバックに雲が出てしまい、コントラストはいまいちだった。

山頂から由利本荘市街方面を望む。



登山口方面を見下ろす。



以上。

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新緑の東光山へ。前編。(2023年4月25日)

2023年05月12日 | 東光山・八塩山

(本頁は「鳥海山を見るべく保呂羽山へ。後編。」の続きである。)

25日は朝、保呂羽山に登った後、昼から由利本荘市の東光山(594m)に登った。
一日二山は今年初めて。通常は先にしんどい方に登るのだが、
今日は逆になってしまった。

東光山に行く途中、大内町から鳥海山を仰ぐ。




大内町赤田付近から東光山を望む。




登山口から東光山を望む。




初めは、左側に突き出した仏洞山に向かって沢を詰め、

稜線に上がったら今度は右奥の東光山をめざす。

参考マップ



いつもは誰か入山しているものだが、今日は保呂羽山同様、終始我独りだった。

生育中のヒメシャガ
 



シュンランはもう古くなっていた。

数年前、再建された鳥居をくぐる。

 



鳥居の脇に蒼い宝石のような花が転がっていた。
フデリンドウだった。今まで見た中では最も大きな花団子になっていた。




こちらは寂しく・・・

チゴユリ



サワハコベだろうか。



途中の毘沙門堂から先は浅く凹んだ広葉樹林の急斜面を登る。




ここはスプリングエフェメラルが多い場所だが、

今はもう終わってしまい、花はさっぱりだった。
かわりに秋以降に咲く花たちが生育中だった。

生育中のキバナアキギリ
 

                                          生育中のトリカブト


かと思うと、シラネアオイがちらほら咲いていた。




他にはキバナイカリソウとヒトリシズカが少し。

 



大きな岩が道を塞いでいる。
干餅倉だ。いつもここで小休止する。




その先、傾斜は更に急になるが、手すりが有るので助かる。

 

                                             ツボスミレ


スミレ類はツボスミレ(ニョイスミレ)が多かった。

見上げると大きな岩塊。こんなのが落ちて先ほどの干餅倉のようになるのだろうか。




後編」に続く。

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