モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

カテゴリー「秋田県北の山」の目次

2024年05月31日 | 秋田県北の山

(記事の配列は登山した年に関係なく、月日の順に並べ、降順とした。)


【大館、田代岳】

初めての田代岳(2018年10月14日)

New 長走風穴に花を訪ねて。(2010年5月~8月)



【藤里地区】

釣瓶落峠は絶景だった。岳岱もなかなか。(2020年10月27日)

初めての藤里駒ヶ岳と岳岱ブナ林(2018年10月13日)

夏の藤里駒ヶ岳と岳岱ブナ林(2019年7月3日)

新緑の藤里駒ヶ岳(2020年5月30日)


【七座・房住・上小阿仁】

晩秋の七座山リベンジ・後編(2022年11月19日)

晩秋の七座山リベンジ・前編(2022年11月19日)

上小阿仁村グルメ?紀行。(2021年11月17日)

New 2023年11月9日、七座山登山・後編

New 2023年11月9日、七座山登山・前編

New 傒后阪の残紅葉(2023年11月9日)

霧の七座山と晴れの房住山(2018年11月6日)

房住山で紅葉狩り。(2019年11月5日)

きみまち阪の紅葉はいかがかな。(2022年10月31日)

晩夏の房住山には何が咲くのだろう。(2021年8月24日)

春の七座山原生林(2022年5月7日)

春の七座山登山(2022年5月7日)

サンカヨウを見に房住山へ。次いで七座山。(2019年5月7日)

初めての房住山(2018年4月23日)

七座山原生林に花を探して。(2014年4月20日、30日)

New 七座山毒花紀行(2024年4月13日)

七座山初登頂(2018年4月13日)

春浅き七座山(2021年4月6日)



2018/10/14 田代岳



2020/10/27 釣瓶落峠



2022/11/19 七座山法華の岩屋



以上。

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七座山毒花紀行(2024年4月13日)

2024年04月27日 | 秋田県北の山

(本頁は「男鹿でツバキとカタクリを。」の続きである。)

4月13日は男鹿でツバキやカタクリの花を見た後、
時間が余ったので県北の低山、七座山(ななくらやま)に行くことにした。

行く途中、白神山地が奇麗だった。
この山なみ、高速(秋田自動車道)を走っている間はよく見えるが、

運転中なので撮影出来ない。
そのため一般道に下りて能代市の北部に向かう。

すると前衛の山々の蔭に隠れてしまう。
これは白神岳が隠れてしまう寸前の場所から撮ったもの。
白神岳は下界から見えにくい山だと思う。

白神岳と向白神岳



藤里駒ヶ岳



七座山と米代川



毒花紀行と銘打ったのは、今頃の七座山はハシリドコロを始めとした有毒植物が優勢だから。

ハシリドコロはナス科の毒草だが、カタクリやイチゲの仲間同様、スプリングエフェメラルのひとつ。
春の限られた期間に芽を出し、丈はあっという間に50センチを超えることもあり、
スプリングエフェメラルにしては些か大柄だが、花が終るとほどなく枯れてしまう。
秋田ではあまり多くないが、何故か七座山には豊富だ。

ハシリドコロ



ハシリドコロ、右奥にキクザキイチゲ



ハシリドコロ
 

(右上)オクトリカブトの芽出し


同じ場所には猛毒のオクトリカブトも多く、今の時期はエネルギッシュな芽吹きが見られた。

他に見た有毒植物
ナニワズの葉や枝には毒があり、実も食べられないと聞く。

 



ミヤマキケマン



エンレイソウは毒草なのに食べられるとも聞く変な植物。
私は無理に食べない方がいいと思う。

 


(右上)ニリンソウは山菜として食する人も居るが、弱い毒があるとも言われる。

また葉はトリカブトとよく似ており、山ではよく混生しており、
間違って採って食べたらタイヘンなことになる。

無理に食べない、それよりも採らない方がいいと思う。

キクザキイチゲに毒があるかどうかは不明だが、
近縁のイチリンソウやアネモネ(園芸種)は有毒植物として知られている。




アズマイチゲは毒かどうか不明。

 


(右上)カタクリは無毒だろう。

キクザキイチゲとカタクリの混生




他に見た花とこれから咲く花達。

ミヤマカタバミ
 


(右上)スミレサイシン

今回の七座山(ななくらやま)は権現座(ごんげんくら)など山頂稜線には行かず、
中腹の横道や山麓を歩き回っただけである。


中腹にあった巨岩



天然杉
 


(右上)コチャルメルソウ

タチカメバソウは咲き出したばかり。

 

(右上)ラショウモンカズラ(蕾)


以上。

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2023年11月9日、七座山登山・後編

2023年11月29日 | 秋田県北の山

(本頁は「七座山登山・前編」の続きである。)

倉ノ沢ルートのトラバース道は、やがて右側に岩壁が並ぶ壮絶な眺めになる。




 








そのすぐ後、前半のハイライト、法華ノ岩屋が見えて来る。




法華ノ岩屋






この岩屋の表面には蜂の巣のように穴がいっぱい開いているが、

このような岩は「タフォニ」と呼ぶそうだ。

最後の岩上杉
 

                                            最後の大杉

その後、スギの巨木を廻ると、急坂が始まる。

これを登りきると、稜線に上がることが出来る。
今回、急坂にはロープが垂れていたので、助かった。

最後の急坂
 


稜線の上には少しだけ紅葉が残っていた。



稜線の上は丈の低い広葉樹林が続く。

先ほど仰ぎ見た絶壁の上を歩いている筈だが、
びっしり繁った樹木に隠れてそれは見えない。

 


稜線道を歩いていたら、11時半頃、時報サイレンが鳴った。
下の(能代市)二ツ井町の役場?で鳴らしたもののようで、
その後、けたたましくアナウンスが続いたが、何と言ってるのかわからない。
正午でもないのに何故サイレンが鳴ったのだろう。

この後すぐに最高所の権現倉(287m)に到着した。




ここは樹林に包まれ、展望はほぼ皆無だったが、
気持ちの良い広場になっている。よってこの場所で昼飯(鮭の握り飯)とした。

途中で見たツクバネの実



昨年晩秋に来た時(こちら)、この実はいっぱい有ったが、

今年は早く落果したようで、一個しか見かけなかった。

食べ終わって、展望所に向かって歩いていたら、今度は正真正銘の正午の時報サイレンが鳴った。
展望所からの眺めを列記する。

東側の眺め。米代川、登山前に通った七座橋も見える。




北東側、木の枝のかげに道の駅がある。奥の山並みは田代岳。




東側のアップ。奥に見える山は鹿角の皮投岳と五ノ宮岳。




南南東に森吉山



北西側に二ツ井の街並み



最後に断崖上に架けられた鉄梯子を下りて、天神登山口に下山した。




結局、今日はクマには遭遇しなかった。
よかった。よかった。

ところが帰宅後、ニュース報道で今日の昼、能代市二ツ井にクマが出て大騒ぎになったことを知った。
クマが見つかったのは11時頃で、場所は二ツ井の高校の校庭とのこと。
高校の場所はマップからもお分かりの通り、二ツ井の街のほぼど真ん中だ。




地元紙の記事を抜粋する。
「9日午前11時35分頃、秋田県能代市二ツ井町の能代高校二ツ井キャンパスの敷地内に
クマ1頭(体長約50センチ)がいるのを、近くの70歳代女性が目撃し、110番した。
能代署と市によると、クマはグラウンドを走り回った後、校舎東側のテニスコート近くにある
高さ約5メートルの桜の木に登った。同署員や市職員、猟友会会員で監視を続けたところ、
午後6時20分頃にクマが下りたため、爆竹で追い払うと、山に戻っていったという。」

私が七座山の上で、11時半頃、聞いたサイレンとアナウンスはこれだったのだ。

今回、クマは山に居なかったが、街には出ていた。
今年、秋田でお騒がせしているクマは斯様にアーバンベアの傾向が強い。

以上。

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2023年11月9日、七座山登山・前編

2023年11月28日 | 秋田県北の山

(本頁は「傒后阪の残紅葉」の続きである。)

9時になったら、川霧も晴れて来たので、七座山(ななくらやま)に登ることにした。

登山前、七座神社から眺めた七座山



七座山は南北に、七つくらい小ピーク(倉、座)が連なっている。

東側は傾斜が急で、場所によっては岩壁が立ち並び、その斜面はスギや広葉樹の原生林になっている。

今回のマップ



次は七座橋の上から眺めた景色だ。

七座橋上から望んだ七座山


天神登山口は上写真の米代川の奥まったところにある。

そこから倉ノ沢ルートを通って、左端にある最高峰の権現倉(287m)に登り、
今度は
稜線を右に歩き、白い崖のようなものが見えるあたりから天神登山口に下山する予定だ。

七座橋上から望んだ反対側(大館方面)の景色



天神登山口からの出発時間は10時近くなった。

今日はクマには会いたくないものだが、もし居たとしてももう出歩かない時間帯だろう。

天神登山口から米代川を望む。




ケヤキの大木
 

                                           広葉樹と天然杉


急斜面をジグザクの道で登りきると、奇麗な紅葉と小さなお社があった。

お社の紅葉



お社(お山神社?)



お社から先は道が緩やかになり、杉林の中を進む。

 



みごとな杉ばかりだが、これは天然杉のようだ。


やがて権現様と呼ばれる岩窟が現れる。

 



ここは岩を突き刺すように杉が生えていて壮観だ。


権現様から先は紅葉は無くなるが、岩と樹木(主に杉)が合体した異様な風景がしぱらく続く。




 





 





 





七座山登山・後編」に続く。

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傒后阪の残紅葉(2023年11月9日)

2023年11月27日 | 秋田県北の山

(本頁は「初めての寒風山御来光」の続きです。)

今日(11月9日)は男鹿の寒風山で御来光を見た後、もうひと山に登ろうと思い、
能代市二ツ井の七座山(ななくらやま)にやって来た。
ところが、7時半頃、到着したらこの山は霧に包まれ、何も見えなかった。
ここは米代川が流れており、川霧が発生しやすい場所だ。
特に秋の午前中はほぼ毎日のように発生しているようだ。
霧の中、登っても、何も見えないし、クマと鉢合わせしたらタイヘン。
時間調整の意味で、傒后阪を散策することにした。

屏風岩と紅葉



傒后阪と書いて「きみまちざか」と読む。

かつてこの地を訪れた明治天皇が景色の美しさに感動し、名付けられた名称と聞く。
霧は散策している間にだんだんと晴れて来た。
紅葉も少しだが、残っていた。

屏風岩と紅葉






 





 











 


ドウダンツツジ



カエデ



あとこの辺りの道端でみかけた残り花をふたつ。

ヤマツツジの狂い咲き?
 

                                           アオモリアザミの残り花


傒后阪(きみまちざか)から七座山(ななくらやま)の一峰、松倉を眺める。




間を流れる川は米代川。

近くの道の駅から傒后阪を振り返る。



高さ50m前後の岩壁がずらりと並んでいる。

道の駅「ふたつい」



道の駅から見た七座山(ななくらやま)の松倉。



七座山登山に続く。

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