モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

カテゴリー「秋田駒・乳頭/花と山容」の目次

2024年01月30日 | 秋田駒・乳頭/花と山容

【カテゴリーごとの目次・頁の作成にあたって】

ブログを始めて三年目を越すと、
いつの間にか記事の数が増え、自分自身でも旧記事を探すのがタイヘンになって来ました。
当初はカテゴリーを細分化して対応しておりましたが、カテゴリーの数は本ブログでは百個まででした。
また私の使用しているテンプレートでは、
カテゴリーをクリックして出る「カテゴリーごとのブログ記事一覧」は五個まで表示される設定となっております。
すると、記事数が六個以上あるカテゴリーでは目的の記事を探すには、
記事一覧の最下段、「前ページ」を1~複数回、クリックする必要があります。
もう少し楽に記事を探す方法はないものか。
ブログではあまり例のないことかもしれませんが、
カテゴリーごとに目次の頁を作成し、「カテゴリーごとのブログ記事一覧」の先頭に据えることにしました。
というわけで、記事数が多めのカテゴリーから徐々に「カテゴリーごとの目次」の頁を作って行きます。
なお新しい記事を加えたら、その都度、目次の頁が先頭に来るようにしなければなりません
(現実には年一、二回やれればいい方かもしれません)。
ちょっと面倒ですが、少なくとも今までよりは効率よく記事が探せるようになることでしょう。
冬場は山に行かないので、新ネタ記事は夏場に較べて格段に少なくなります。
しばしの間、「カテゴリーごとの目次」の新規作成や更新が続きますので、どうかご了承お願いいたします。

(記事の配列は作成した順に並べ、降順とした。)


乳頭山の花図鑑(4)おまけ

乳頭山の花図鑑(3)晩夏~初秋編

乳頭山の花図鑑(2)盛夏編

乳頭山の花図鑑(1)初夏編

乳頭山はどんなお山?


秋田駒ヶ岳の花図鑑(7)秋・紅葉

秋田駒ヶ岳の花図鑑(6)晩夏~初秋2

秋田駒ヶ岳の花図鑑(5)晩夏~初秋1

秋田駒ヶ岳の花図鑑(4)盛夏2

秋田駒ヶ岳の花図鑑(3)盛夏1

秋田駒ヶ岳の花図鑑(2)初夏続き

秋田駒ヶ岳の花図鑑(1)

秋田駒ヶ岳はどんなお山?/パーツ紹介

秋田駒ヶ岳はどんなお山?/山容編



2017/05/22 乳頭山、トガクシショウマ。



2015/03/16 田沢湖湖畔から見た秋田駒ヶ岳


以上。

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乳頭山の花図鑑(4)おまけ

2024年01月23日 | 秋田駒・乳頭/花と山容

(本頁は「乳頭山の花図鑑(3)」の続きです。)

本編ではこの山域で見かけたちょっと珍しい花たちを紹介してみる。


トガクシショウマ(トガクシソウ) Ranzania japonica

ブナ林内で見かけた。クマ出没に注意されたし。

2017/05/22



2016/05/15
 


2017/05/22



ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ) Leontopodium fauriei

稜線の限られた場所に生育。同じ場所には黄色いスミレも混生していたが、
葉がやや厚く、艶が有った。
もしかしたらタカネスミレかと思ったが、

近隣に生育するキバナコマノツメと識別できなかった。

2018/06/16


2018/06/16


2018/06/16



参考までに次は
一般的なウスユキソウ Leontopodium japonicum 

2019/07/15


生育場所は違うが、
乳頭山の山域にはウスユキソウ属が二種類有ることがわかった。


これはヤハズトウヒレン Saussurea sagitta だろうか。

2016/08/11



 ホソバコゴメグサ Euphrasia insignis subsp. Insignis var. japonica(ハマウツボ科)
以前はミヤマコゴメグサとされていたが、今回、ホソバコゴメグサと訂正させて頂く。
平ヶ倉稜線に群生している。

2019/08/26



イワテシオガマ Pedicularis iwatensis (ハマウツボ科)

撮影は全て、2021/09/01

その全体像


根元から出る葉は羊歯状。
長い茎を50センチ~1mも横に伸ばし、先に紅紫色の花をつける。


根元から出る葉
 


(右上)穂花


穂花をアップで。



再び全体像。


ハンカイシオガマ(関東や東海地方の深山に分布)に近縁で、

改訂新版・日本の野生植物(平凡社)によると、
秋田駒ヶ岳や森吉山など秋田県、岩手県の中央高地に産すると記述があった。
個人的には乳頭山のブナ林内、数ヶ所で見かけている。


参考マップ



以上。

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乳頭山の花図鑑(3)晩夏~初秋編

2024年01月22日 | 秋田駒・乳頭/花と山容

(本頁は「乳頭山の花図鑑(2)盛夏編」の続きである。)

八月以降の乳頭山南斜面は花が多い。

2016/08/11 南斜面を下る。バックは湯森山と秋田駒ヶ岳。
ハクサンシャジンやシロバナトウウチソウが多い。


 

2016/08/11 南斜面のお花畑。
ハクサンシャジンやシロバナトウウチソウ、ミヤマトウキが多い。



タテヤマウツボグサ Prunella prunelliformis 2016/08/11
 


(右上)ハクサンフウロ Geranium yesoense var. nipponicum 2016/08/11



盛夏の乳頭山で特に目立つのが、ハクサンシャジン。

千沼ヶ原に向かう登山道ではシャジンロードと呼びたくなるほど数多く咲き乱れていた。

ハクサンシャジン Adenophora triphylla var. hakusanensis 2016/08/11



ヒトツバヨモギ Artemisia monophylla 2016/08/11  
   

(右上)トウゲブキ Ligularia hodgsonii 2016/08/11


キオンは秋田駒では見かけないが、乳頭山から千沼ヶ原にかけて多い。
場所によってはこのように群生していた。

キオン Senecio nemorensis 2016/08/11



湿った場所に咲く花たち。

キンコウカは秋田駒ではさっぱり見かけなかったが、乳頭山は非常に多いと感じる。

田代平や千沼ヶ原など湿原が多いせいなのか、それ以外の場所にも多く群生していた。

キンコウカ Narthecium asiaticum 2016/08/11  
 
(右上)コバギウシ Hosta sieboldii 2016/08/11

ミズギク Inula ciliaris 2016/08/11



アオモリアザミ(オオノアザミ)は不思議な分布パターンのアザミだ。
秋田駒より南では見かけないが、笹森山を境にそれより北にはワッと現れる。
それも低所から高所まで一斉に、また草地や山林内だけでなく湿地でも多く見かける。

アオモリアザミ Cirsium oligophyllum subsp. aomorense 
2016/08/11
 

(右上)エゾオヤマリンドウ Gentiana triflora var. japonica subvar. montana
2019/09/17


ミヤマアキノキリンソウ Solidago virgaurea subsp. leiocarpa とエゾオヤマリンドウ。
2019/09/17  



ウメバチソウは花のサイズが異なるものが二種類生育している。
左の花のサイズは右のものの半分以下だった。コウメバチソウだろうか。
なおいずれも仮雄蕊の先に付く腺体の数は確認していない。

コウメバチソウ Parnassia palustris var. tenuis ? 2019/09/17
   


(右上)ウメバチソウ Parnassia palustris? 2016/08/11



ミヤマリンドウ Gentiana nipponica 2019/08/26



サワギキョウ Lobelia sessilifolia 2019/08/26
   


(右上)ダイモンジソウ Saxifraga fortunei var. alpina
 2014/09/15


田代平には赤い穂のワレモコウの仲間が多い。また同じ場所には穂の白いものや中間的なものも多い。

赤いものはひとまずナガボノアカワレモコウとしたが、異説もあるようだ。

ナガボノアカワレモコウ
Sanguisorba tenuifolia var. purpurea
2019/09/17
 
 

(右上)シロバナトウウチソウ Sanguisorba albiflora 2019/09/17


草紅葉や草木の実。

先にも述べたように、この山域にはキンコウカが多い。この植物は草紅葉もみごとだ。

キンコウカ Narthecium asiaticum の草紅葉。千沼ヶ原にて。2014/09/15



チングルマ Geum pentapetalum (実) 2016/08/11
   


(右上)アカモノ(イワハゼ) Gaultheria adenothrix(実)
2016/08/11


ガンコウラン Empetrum nigrum var. japonicum (実)
2019/09/17
 


(右上)シラタマノキ Gaultheria pyroloides(実) 
2019/09/17


乳頭山のミヤマキンバイの草紅葉は赤みが強かった。

ミヤマキンバイ Potentilla matsumurae の草紅葉。
2016/10/02



以上。

一応、「おまけ」へ続く。



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乳頭山の花図鑑(2)盛夏編

2024年01月20日 | 秋田駒・乳頭/花と山容

(本頁は「乳頭山の花図鑑(1)」の続きである。)

こちらでは主に七月中旬に見た花を扱ってみる。

田代平から乳頭山を望む。手前の池中に生えているのはミツガシワ。 2019/07/15



しばしツツジ科を続ける。

ウラジロヨウラク Menziesia multiflora 2019/07/15


アカモノ(イワハゼ) Gaultheria adenothrix 2019/07/15
 


(右上)オオバツツジ Rhododendron nipponicum 2019/07/15


オオバツツジは個人的には2019年7月15日の乳頭山田代平が初見だった。

ここでは限られた本数だけだったが、その後、和賀山塊で多数見かけた。

コメツツジ Rhododendron tschonoskii 2019/07/15


ハクサンシャクナゲ Rhododendron brachycarpum 2019/07/15
 
 

(右上)こちらはバラ科、マルバシモツケ Spiraea betulifolia 2019/07/15

ニッコウキスゲ(ゼンテイカ) Hemerocallis dumortieri var. esculenta 2019/07/15


ニッコウキスゲはこの山域のあちこちで見かけた。

ハクサンボウフウ Peucedanum multivittatum 2019/07/15
    


(右上)ミヤマトウキ(イワテトウキ) Angelica acutiloba subsp. iwatensis 2019/07/15



オノエランは乳頭山、笊森山ともに多く見かけた。




オノエラン Orchis fauriei 2019/07/15
 


(右上)ヒメイワショウブ Tofieldia okuboi 2019/07/15


7月の乳頭山でよく目立つ穂花はヨツバシオガマとネバリノギランだった。

ヨツバシオガマは秋田駒では少ないのに、乳頭山や笊森山ではやたらと多いように感じた。

ネバリノギラン Aletris foliata とヨツバシオガマ。2019/07/15



ヨツバシオガマ Pedicularis japonica 2019/07/15
   


(右上)このイチヤクソウ類は
カラフトイチヤクソウ Pyrola faurieana だろうか。 2019/07/15



ウスユキソウは秋田駒では見かけなかったが、乳頭山の南斜面には多かった。

ウスユキソウ Leontopodium japonicum 2019/07/15


イワイチョウ Nephrophyllidium crista-galli 2019/07/15
   


(右上)ウサギギク Arnica unalascensis var. tschonoskyi 2019/07/15


ウサギギクは笊森山山頂付近で見かけた。
ゴゼンタチバナは6月に花を見ているが、7月にも多く咲いていた。

ゴゼンタチバナ Cornus canadense 2019/07/15


カラマツソウ Thalictrum aquilegifolium var. intermedium
2019/07/15
 


(右上)モミジカラマツ Trautvetteria caroliniensis var. japonica 2019/07/15


ヒロハユキザサ(ミドリユキザサ) Maianthemum yesoense 2019/07/15



田代平や千沼ヶ原の湿原の中に咲くラン類。

サワラン Eleorchis japonica 2019/07/15
   


(右上)トキソウ Pogonia japonica 2019/07/15



田代平から田沢湖を望む。湿原の手前にはヨツバシオガマが見えた。

2019/07/15



以上。

乳頭山の花図鑑(3)」へ続く。

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乳頭山の花図鑑(1)初夏編

2024年01月18日 | 秋田駒・乳頭/花と山容

(本頁は「乳頭山はどんなお山?」の続きです。)

乳頭山は秋田県仙北市と岩手県雫石町との県境にある
標高1478mの
火山性小ピークだ。
秋田側から望むと、角度にもよるが、

女性の乳頭を思わせるような形からその名があるが、
岩手側から見ると烏帽子のような形から、烏帽子岳とも呼ばれる。

南側から見た乳頭山(烏帽子岳) 2021/06/07



花の名山として知られる秋田駒ヶ岳(こちら)とは峰続きで、
わずか5kmくらいしか離れていない。

秋田駒ヶ岳には多いが、乳頭山には無いかほとんどない種類がいくつかある。
例えばコマクサやイワブクロ、タカネスミレなど火山性裸地にパイオニアとして侵入する種類や
色鮮やかなエゾツツジなどが該当するが、それ以外の高山植物はだいたい揃っている。
逆に秋田駒にはほとんどないか、欠如しているのに、
乳頭山には豊富な種類が幾つか有って、この山のお花畑を特徴づけている。
いずれにしろ東北地方の同程度標高の山としては、
高山植物の種類、量ともに豊富な方ではないかと思う。

本図鑑は、乳頭山の他に近接する千沼ヶ原湿原、笊森山(1541m)に見られる花も加えた。
更に補足の意味で、平ヶ倉沼から千沼ヶ原に至る稜線や乳頭山の山麓も歩き、必要に応じて付け加えている。
掲載順はおおむね、開花が早いものからとしたが、開花期間の長い花や特徴的な一部の花は複数回登場させている。
植物名の同定にあたっては、既存の高山植物関係の図鑑を参考にさせてもらった。
何か間違い等にお気づきの方はご指摘頂きたい。

まずは初夏に咲く花から。
途中のブナ林には季節的にそうなのかとても花が少なかったが、
針葉樹林帯(アオモリトドマツ林)が始まると、少し見かけるようになった。

ミツバオウレン Coptis trifolia とタケシマラン。
ゴヨウイチゴも混じっている。 
2018/06/16
   


(右上)シラネアオイ Glaucidium palmatum 2018/06/16


ベニバナイチゴ Rubus vernus
 2018/06/16



田代平の湿原にはチングルマやイワカガミが多く、それは山頂近くまで続いていた。



チングルマ Geum pentapetalum 2018/06/16



イワカガミ Schizocodon soldanelloides 2018/06/16
 


(右上)イワナシ Epigaea asiatica (実) 2019/07/15


6月中旬、乳頭山に登ったら、山頂近くの登山道の両側には

チングルマやイワカガミが豊富だったが、それ以上にイワナシが多いのに驚いた。
ただしこちらは全て花が終わった後だった。
イワナシの花は6月でももっと早く、上旬に盛りを迎えるのではないかと思った。

乳頭山山頂の岩場は花が乏しく、
ミヤマキンバイやイワウメをホンの少数見かけたのみ。

ミヤマキンバイ Potentilla matsumurae 2018/06/16
   


(右上)ホソバイワベンケイ Rhodiola ishidae 2018/06/16



ところが山頂の岩場を南へ下り出すと、植物の種類が多くなった。

コケモモ Vaccinium vitis-idaea、左下にムシトリスミレ。2018/06/16



ハクサンチドリ Dactylorhiza aristata とミヤマキンバイ
2018/06/16
   


(右上)ハクサンチドリ(白花) 2018/06/16


イワウメ Diapensia lapponica var. obovata 2018/06/16


イワウメは量的には笊森山の方が多かった。

次のイワカガミは全体が小型で、笊森山の北斜面、岩場で多く見かけた。
ヒメイワカガミ Schizocodon ilicifolius かなと思ったが、そう判断するには至らなかった。

2018/06/16



ハイマツ Pinus pumila 2018/06/16  
 


(右上)コメバツガザクラ Arcterica nana 2018/06/16

ムシトリスミレ Pinguicula vulgaris var. macroceras
右の方に咲くのはイワカガミ。 2018/06/16



ムシトリスミレは乳頭山と笊森山の両山に多く、登山道脇の裸地などに群生していた。

コヨウラクツツジ Menziesia pentandra 2018/06/16
   


(右上)ウコンウツギ Weigela middendorffiana 2018/06/16


ウコンウツギはこの山域では少ない。笊森山で少数見かけた。

イソツツジもこの山域では少ない。笊森山で見かけた。

イソツツジ Ledum palustre subsp. diversipilosum var. nipponicum 2018/06/16


ゴゼンタチバナ Cornus canadense 2018/06/16
   


(右上)ヨツバシオガマ(開花前の姿)2018/06/16

キバナノコマノツメ Viola biflora とマイヅルソウ 2018/06/16



この山域ではキバナノコマノツメは多かったが、タカネスミレは一部を除き、皆無に近かった。

ヒナザクラ Primula nipponica 2018/06/16



ヒナザクラは田代平では早く咲くが、笊森山の雪消えの遅い斜面では盛夏にも咲いていた。

オオバキスミレ Viola brevistipulata 2018/06/16
   


(右上)ミズバショウ Lysichiton camtschatcense 2018/06/16

ミズバショウは千沼ヶ原で多く見かけた。

以上。

乳頭山の花図鑑(2)」に続く。


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