モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

月山をあちこちから2(西と北から)

2024年04月09日 | 月山/花と山容

(本頁は「月山をあちこちから1(東から)」の続きである。)

新庄から庄内地方に向かうと、
月山は出羽丘陵の山々のかげに隠れて一旦見えなくなるが、

(庄内町)狩川を過ぎたあたりから、また見え出す。

2018/04/10 酒田市松山町付近から。



2018/04/10 酒田市松山町付近から。



参考マップ



2019/06/12 酒田市(鳥海山)大台野から。 



2023/08/09 鳥海山から。



2017/09/01 月山高原牧場から。



月山の左手前にある台地状の地形は八合目の弥陀ヶ原湿原だ。
羽黒山ルートはここまで車で上がれる。

2017/09/01 弥陀ヶ原湿原から月山本体を望む。



狩川より西側の庄内平野ならば、どこからでも月山の姿を望むことが出来る。

しかし月山の姿は鳥海山ほどには話題にならない。
それは鳥海山の方があきらかに高く立派に見えるせいだろうか。

私は庄内から見た月山は内陸(新庄や山形市)から眺めた姿に較べると、
スリムで地味な印象を持っているが、皆さんはどうだろうか。

2021/06/30 庄内空港付近から。



2017/03/19 鶴岡市北西部から。



鶴岡やその周辺から見た月山は全体的にはゆるやかで笠のようだが、

前面は比較的急峻な山容になっている。
これは北西側斜面に長径2.5kmの馬蹄型カルデラが開いているせいだろう。
ウイキペディアによると、
「月山のなだらかな山容は楯状火山をイメージさせ、かつてはそう考えられてきたが、
頂上付近の輝石安山岩や、爆発カルデラ地形の中にある雨告山中央火口丘の存在は
成層火山の特徴であり、現在では楯状火山とは考えなくなった。」
とあった。

2020/03/19 鶴岡市北西部から。



鶴岡市も南の方に行くと、月山は前山に隠れて見えなくなる。
摩耶山(1020m)は月山のほぼ真西に位置している。

2019/06/02 鶴岡市摩耶山山頂から。



2019/06/26 鶴岡市以東岳から。



国道112号線(月山道路)の長いトンネル、月山第一トンネルを抜けると、

月山の姿がチラチラと見え出す。
西川町大井沢まで南下すると、いっときだけだが、全体が見えるようになる。
月山は単独峰のイメージが強いが、ここからは湯殿山、姥ヶ岳、月山と三山が並んで見える
(出羽三山は月山、湯殿山、羽黒山を指す)。

2015/06/07 西川町大井沢から。



2015/06/07 西川町大井沢から。



2015/06/07 山形道大井沢大橋と月山。



2015/06/07 姥ヶ岳への途中から。




最後にありったけ遠く、北から見た月山を。

次の二枚は秋田県横手市と美郷町の境にある黒森山から眺めた月山だ。
当時、私は奥羽山系ではここが北限かなと思ったら、更に北の真昼岳から見えたという話を聞いた。

2021/05/12 横手市美郷町境・黒森山(766m)から。



この日は距離は離れているが、月山と鳥海山が並んで見えた。

2021/05/12 横手市美郷町境・黒森山(766m)から月山と鳥海山を望む。



月山と鳥海山が並ぶ様子はもっと北、
秋田市の太平山奥岳山頂(1170m)からも見えた。
ここからは鳥海山の少し左(南)に聳えていた。

2019/11/13 秋田市太平山奥岳山頂から。



私が月山を見た最遠の地は約150km離れた男鹿半島だった。

2020/09/03 男鹿半島から鳥海山と月山を望む。



参考までに。




以上。

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月山をあちこちから1(東から)

2024年04月07日 | 月山/花と山容

昨年末から秋田や近くの山の姿形について語っているが、
岩手の次は山形に行き、月山をやったら終わりにしようと思っている。

2016/03/16 山形市西部から。



何故この山で終わりなのかと申すと、

姿形について語るとなれば、山の周囲を少なくとも五回くらいは走り回り、
各所から撮影した写真が無ければ話にならないのだが、
山形以南で(鳥海山を除いて)これに該当する山は月山と禿岳(山形宮城県境)くらいしか無かった。

これより南の山は残念、秋田市から遠すぎる。
私の場合、特別な場合を除き、
登山は秋田市から日帰り可能な範囲としているが、

朝日連峰以南の山となると、日帰り登山はもちろん、
山麓に到達することすら難しい。

禿岳の場合は山体の規模も小さく、
一頁以上を費やして姿形を語るほどのものではないので、今回の対象から外した。

すると残りは月山だけになるが、
この山の場合、ちょっと気がかりなのは、
南東側、山形市方面から撮った写真が極めて少ない点だ。
たまたま私は学生時代の多感な一時期を山形市で過ごしている。
月山の姿は大学から下宿への帰り道でよく眺めた。
特に冬の夜、それも月明りに照らされた月山を見た時は
小説「月山」の作者、森敦ではないが、この山は「死の山」だと思った。
当時はカメラも持ち合わせていなかったが、その記憶は鮮明なつもりだ。

長年勤めた会社を退職する年の春(2016年3月)、山形市に出張が入った。
もしやと思い、JRではなく、自家用車で秋田市から出かけたが、
それは山形の山を眺める上では正解だった。
大学を卒業して、カメラを持つようになってからも、
山形市を訪ねる機会は何度も有ったが、
何故かいつも曇か霞靄で、月山を見ることが出来なかった。
この出張で秋田へ帰る日(2016年3月16日)は稀に見る晴天だった。

2016/03/16 山形市西部から。



山形市から望む月山はとてもなだらかな富士山、
或いは笠かお餅のような姿をしている。

積雪量が半端でなく多いので、初夏までのっぺりと真っ白なお餅状態が続く。
こんな姿のお山を国内では月山以外に私は知らない。

この日は大江町や河北町まで行き、山に近づいてみたものの、
土地不案内もあり、あまり好い写真は撮れなかった。
山の前面に建物や看板、電線など猥雑な代物が入ってしまうのだ。
もっとよく見える場所を探さなければと思った。

2016/03/16 大江町左沢から。



2016/03/16 河北町から。



なおこの角度(南東側)から見た月山で最も素晴らしいのは、

少し遠いが、冬から春にかけて蔵王山の中腹や山上から見た姿かなと思うが、
残念ながら私には写真の手持ちが無かった。

ところが先日、宮城県在住の友人、渡邉 久氏が
月山と栗駒山の素晴らしい写真を撮影していたことをふと思い出した。
氏に相談してみたところ、借用の許可を頂いた。

以下、四枚がその写真である。
渡邉 久氏にこの場を借りて御礼を申し上げる。

2023/05/03 蔵王から。渡邉 久氏撮影。



2023/05/03 蔵王から。渡邉 久氏撮影。



2022/04/28 上山市郊外から。渡邉 久氏撮影。



2022/04/28 天童市郊外から。渡邉 久氏撮影。



河北町に入り、北上すると、月山は葉山のかげに隠れて一旦見えなくなる。
更に北上すると、尾花沢市の北部でまた姿を現すが、
この日は薄雲が現れ、太陽角度の関係もあり、見えにくくなった。

2016/03/16 尾花沢市北部から。



ここで参考マップ。




最上地方からの眺めは、宮城県境にある禿岳から始める。

2021/10/25 禿岳から。左に見えるのは葉山。手前の雲海の下は向町盆地。



2021/10/25 禿岳から。



舟形町から眺める。

2024/02/17 舟形町あゆっこ村から。



新庄盆地から見る月山は、やはりなだらかだ。
村山地方から見るものよりも幅広く、私には横たわった牛の姿のように感じる。
このお山、古くは犂牛山(くろうしのやま)、臥牛山とも呼ばれたようだ。

2018/01/20 新庄市から。



2018/01/20 新庄市から。



この姿を見たくて、私は何度も新庄を訪ねている。
しかし出発地の秋田は晴れているのに、

県境を越えたら、霧が立ち込めていて何も見えないことを何度も経験している。
新庄は霧が出やすく、一説では、日本一日照時間が短い町とも言われる。

2015/04/09 新庄市から。



その姿は北西方向に見える鳥海山よりも(ちょっと近い分)大きく、存在感があるように感じる。

参考までに新庄から見た鳥海山も。

2015/04/09 新庄市付近(厳密には金山町)から見た鳥海山。



新庄から月山に向かってみる。

2018/05/27 新庄市(南西部)から。



2018/05/27 大蔵村湯ノ台牧場の手前から。



2015/05/06 大蔵村湯ノ台牧場から。



近くから見る月山は山と言うよりも巨大な空母と言う感じ。
その姿も大蔵村湯ノ台牧場付近を最後に、前山に隠れて見えなくなってしまった。

月山は北の秋田や岩手に行くと、高い山に登らない限り、見ることが出来なくなる。

個人的には栗駒山や高松岳、焼石岳などから見ているが、
今回は焼石岳から見た月山を紹介してみる。

2018/07/27 焼石岳山頂付近から。



月山をあちこちから2(西と北から)」へ続く。

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