モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

2015年、紅葉の須川高原散策(2015年10月10日)

2023年10月22日 | 栗駒山

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
なお文中に登場の婆さん(私の母親)は現在、施設に入所中。

10月の中下旬、婆さんを連れて須川高原に紅葉狩りに行くのが、
ここ数年、我が家の恒例行事になっている。

今年は紅葉ペースが早いとも聞いたので、例年より一週間以上、早めて10月10日に実施。
なお三日前、私独りでこっそり下見に行っているので、その時の写真も少し混じっている。
今回はいつもと違い、須川湖から始めてみよう。

須川湖と秣岳(1424m) 







湖畔のナナカマド                             不思議な色合いのカエデ
 



湖畔を少し歩くと、栗駒山本体が見えて来る。

左、栗駒山と剣岳、右はかつて馬糞森と呼ばれた1573m峰(現在は展望岩頭や御駒岳と呼ばれる)。



栗駒山と剣岳の重なり




 


ほとんど歩けない婆さんを須川温泉(厳密には栗駒荘)の浴場に預け、私と家内は高原の散策に。







ミネザクラだろうか。ドキッとするほど赤かった。

 



やはり東北一の紅葉だ。
遠く焼石岳を望む。



 

ゆげ山越しに見た剣岳。



 

名残ヶ原越しに栗駒山山頂を望む。




山頂部の紅葉はもう終わったようだ。 
ご覧のとおり、紅葉は素晴らしかったが、足元は泥んこ道だ。
前日、強い雨が降ったのであえてゴム長で来たが、正解のようだった。


 
名残ヶ原を歩む家内                                                                                                       今日はゴム長日和だ。 


名残ヶ原を過ぎたところで遊歩道を右折。

ゆげ山のダケカンバ




ミヤマナラの紅葉
 



束の間、灌木に包まれた小道を登ると、この景色にたどり着く。
 



剣岳




ゆげ山
 



須川のマッターホルン?(手前から湯気が上がってる)



ゆげ山の隣の小山




 


婆さんが心配になって来た。そろそろ帰ろう。




ホツツジの紅葉                              ハナヒリノキの紅葉 
 






わずか一時間ちょっとの散策だったが、紅葉は満喫出来た。


以上。

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初期紅葉の栗駒山・後編(2020年9月29日)

2023年10月20日 | 栗駒山

(本頁は「初期紅葉の栗駒山・前編」の続きです。)

草原の稜線を辿ると、やがて目の前にモンサンミッシェル峰(仮称)が現れる。

モンサンミッシェル峰(仮称)







手前の草原。真夏にはキンコウカが咲いていた




その頂き、岩の上からの眺めはこの稜線で一番だ。
神室連峰や虎毛山などの眺めも好いところだが、
今日はあいにく雲を被っていて見えない。
それでも近場の紅葉や草紅葉は十分素晴らしい。

モンサンミッシェル峰(仮称)の頂きからの眺め



モンサンミッシェル峰(仮称)の頂きから隣の秣岳を望む。



今回は「草紅葉」ばかりやたらと多いかもしれないが、これでラスト。

秣岳とモンサンミッシェル峰(仮称)の間(鞍部)の湿原。






今回、見た一連の草紅葉の中ではこの場所の色合いが一番良かった。

栗駒山は真っ赤に染まる樹木紅葉が人気だが、湿原や草原の草紅葉はそれより一足早く綺麗に発色する。

なおこの湿原のへりには針葉樹、アオモリトドマツが生えている。




アオモリトドマツは東北の高山では一般的な針葉樹だが、鳥海や月山など日本海側の高山には無い。
奥羽山系では八甲田や八幡平、森吉山、蔵王、吾妻山には豊富なのに、
何故か中間の秋田駒ヶ岳以南と蔵王より北、約100キロにわたる高山には無いとされていた。

ところが割と最近、栗駒のこの場所にだけ残っていることが判った。
その意味ではこのアオモリトドマツ疎林はとても貴重な存在だ。

何故ここにだけ残ったのだろう。
秣岳に登る途中からモンサンミッシェル峰方面を振り返ると、この貴重なアオモリトドマツ疎林の全体像が見える。




秣岳山頂からの眺めは須川湖が真下に望めるほかは格別良くない。

従って須川湖の写真を撮った後は足早に過ぎるのが常だ。途中、今まで見えなかった秋田側の風景が広がって来る。
秣岳山頂から須川湖を見下ろす。




柿の種号が見えたー!!




上の写真に格別深い意味は無いが、
早朝、湖畔に停め置いた自車(柿の種号)がちゃんと有ることが確認できると何だか嬉しい。

秋田側の風景。主に湯沢市、旧・皆瀬村の眺め。
手前斜面のトラバース道は岩盤道で歩きにくい(ところどころロープ有り)。



小さな鞍部を過ぎ、岩盤が剥き出しの斜面をトラバースしながら下って行く。
振り返ると秣岳がピラミッドのような姿に聳え、その左奥には栗駒山の姿が。
今日はずっと雲がかかっていたのに
下山する今頃になって晴れるとは!!
なんか恨めしい気分のままブナの樹海に突入した。

途中から秣岳を振り返る。



雲の取れた栗駒山と展望岩頭



今回は山を下りた後、須川湖近くのシラタマノキ湿原にも寄ってみた。

シラタマノキ湿原、バックは剣岳。




この湿原は、珍しいコケ、ウカミカマゴケの泥炭上に発達したもので、
私が子供の頃には、たしか「ツンドラ」と呼ばれていたが、
いつの間にかシラタマノキ湿原などというめんこい名前に変わった。
肝心のシラタマノキの方は既に落果が進んでおり、一面の白ではなかったが、
アップで実を写すには十分すぎるほどの量だった。
ここにはツルコケモモも多く、赤い実がまだ残っていると思ったら、部分的に紅葉した葉だった。


シラタマノキ群生



シラタマノキ                                                                                                       ツルコケモモ
 



次は全くどうでもいいプライベートな話。

須川湖に留め置いたマイカー柿の種号に乗り込んだところ、odometerがもう少しで十万キロに差し掛かっていた。
このままだと旧皆瀬村の国道398号線を走っているところでその瞬間になってしまう。
割と交通量が多い道路なので突如、道端に停めてメーターを撮影なんていう芸当はちょっと難しそうだ。
よって途中から交通量の少ない県道51号線に入り、その瞬間を迎えた。

 


撮影後、その県道沿いのある地点から栗駒山を見た。
栗駒山は岩手、宮城、秋田三県の県境に聳えているが、
秋田側からは前山のかげになってしまい、
その姿を眺めることはなかなか難しい。

ただしある地点、この県道沿いの牧草地の山頂?から見えることを知っていたので、
折角だからとその地点に寄ってみた。
あいにく栗駒山本体にはまた雲がかかってしまったが、前衛の秣岳が意外と優美な姿で聳えていた。

次の写真はその反対側にある湿原、苔沼。
この湿原は語ると長くなるので、今回は割愛するが、個人的には思い出のある場所だ。


秋田側から見た栗駒山(秣岳)。




苔沼



今回の栗駒山は湿原や草原などの草紅葉が主体の山行きになった。
派手な樹木紅葉を観たい方は昨年同時期の記録をご覧いただきたい。⇒ 2019/09/28 栗駒山


以上。



コメント (6)
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初期紅葉の栗駒山・前編(2020年9月29日)

2023年10月19日 | 栗駒山

今年は例年に較べると山の紅葉は遅れてるようだ。
9月29日、栗駒山に行って紅葉の進展具合を確認して来たが、
前年とほぼ同じ日に行ったのに概ね一週間くらい遅れているように感じた(昨年はこちら)。

この日の早朝は快晴だったが、登り始めるとほどなく雲が懸かり、前半はほとんどガス中登山となった。

車を置いた須川湖から、朝6時、秣岳のモルゲンロート。



今回の登山ルート




6時15分に須川湖を出発。舗装道をテクテク歩いて須川温泉へ。

須川温泉を6時40分頃通過。

登る途中に見えた鳥海山



名残ヶ原を歩いてる時は快晴だった。山の上の方は少し赤みがかって見えた。




産沼(うぶぬま)コースに入り、山が見えるようになったら、山頂に雲がかかり出した。




産沼から先はガスに突入。よって(岩手側の)紅葉写真は無し。




朝8時20分、山頂到着。ガスで何も見えなかった(宮城側の紅葉写真も無し)。
平日で朝早いのに山頂は登山者でいっぱいだった。その多くは宮城側から登ってきたようだ。
山頂は密なので山頂標だけ写して退散。

山頂標                                 ネバリノギランの草紅葉
 


山頂からは何も見えなかったが、天狗平あたりまで来たら、少しだけ近くの紅葉が見えるようになった。
紅葉の進行具合は四分か五分くらいか。場所によってムラがある。
たぶんこの週末から来週初め頃がベストになるだろう。


山頂稜線の紅葉




山頂稜線の紅葉



ミネカエデか



サラサドウダン



展望岩頭まで来たら、時折、雲が切れて秋田側の景色が見えるようになったが、
残念、
こちら側の紅葉はまだ浅かった。


秋田側の眺め。左奥から鳥海山、秣岳、竜泉ヶ原、須川湖など。



竜泉ヶ原




昭和湖



秣岳越しに鳥海山



展望岩頭(1573m)から天馬尾根の最低鞍部(1333m)までの間は樹林帯の急坂を一気に240m駆け下りる。




天馬尾根から秣岳に続く稜線を眺める。



樹木のせいで視界は一旦悪くなる。
雨の後は泥んこ道になって歩きにくい道だが、その先には素晴らしい草原が現れる。

ここは「しろがね草原」とも呼ばれる。同じような草原はこの先、秣岳の山頂まで繰り返し現れるが、
今回は草紅葉が丁度好い時期に当たったようだ。
草紅葉、特にイネ科のそれは樹木紅葉よりも少し早い。
樹木紅葉が盛りの頃には枯れ色になってしまうと最近気づいた。

しろがね草原









しろがね草原から展望岩頭を振り返る。



後編」へ続く。

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須川高原に春を追いかけて。(2012年6月2日)

2023年06月16日 | 栗駒山

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものです
(2020/05/26 初回アップ。2023/06/16再アップ)。

6月2日の土曜日は家内と母(現在、施設入所中)を連れて、
実家近くにある景勝地・須川高原を訪ねてみた。

秋田、岩手、宮城の三県境に位置する栗駒山(1625m)の北側、
標高1100m前後に広がるこの高原は今が春真っ盛りだ。

先週の大場谷地(こちら)だけでは少し物足りない感も有るので、
今回は温泉好きの母の日帰り湯治も兼ねてこの地を訪ねてみた。

今回は、国道398号線を南下、小安温泉経由で須川温泉に入ってみた。
途中、秋田県南の山々の眺めが好い。

秋田県の最南端に位置する虎毛山(1433m)



左手前に吹突岳(1221m)、右奥に高松岳と小安岳(1301m)。




左手前に小安岳。右奥に鳥海山。




須川湖に到着。
残雪と新緑を身にまとった栗駒連山をご覧あれ。 

須川湖より秣岳を望む。

 

須川湖より須川岳(栗駒本峰)、剣岳、展望岩塔を望む。



 
今回はあいにく少しだけ風があり、みごとな鏡面マジックにはならなかった。

須川温泉に到着。西の方角におぼろげながらも鳥海山が望まれた。

 


 

母親を温泉に預け、私と家内は付近を散策してみた。

須川高原。遠く鳥海山。



北側、焼石岳を望む。



ミネザクラ。背景は焼石岳。
 


カエデ類の若葉
 

                                                                                                                                                              ハナヒリノキの春紅葉


紅葉が綺麗な場所は新緑も美しいようだ。

名残りヶ原入り口から望む栗駒の山々。左から須川岳(栗駒本峰)、右が剣岳。

 


少しだけだが、草花も咲き出していた。 

ショウジョウバカマ  
 
                                                                                                        イワカガミ


名残りヶ原にいざ出陣。



 

湿原は枯れ草に覆われ、花はまだ何も無いようだ




と思いきや、よく見るとコバルト色の小さなリンドウが咲いていた。

タテヤマリンドウ
 



名残りヶ原から望む残雪の焼石岳



ゆげ山


 


ゆげ山の新緑はダケカンバだろうか。麓の小路を辿ると、道の両側には草新緑が続く。



マイヅルソウ

 


マイヅルソウのアップ



ミヤマスミレ



最後に剣岳。

 



今回はこれでおしまい。滞在時間がわずか二時間という制約も有り、栗駒山には登っていない。
同じような季節に栗駒山に登った記録はこちら ⇒ 山開き翌日の栗駒山(2018年5月21日)


以上。

 

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須川温泉から鳥海山を見た。(2013年10月19日)

2023年03月08日 | 栗駒山

(季節外れの話題で恐縮。
本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)


このところ毎年のように10月中下旬になると、
実家近くにある須川高原に紅葉狩りに出かけている(2011年・前編2011年・後編2012年)。

今年(2013年)も10月19日の土曜日、家内と母を連れ、出かけてみた。
小安温泉から登る途中、秣岳の中腹付近はまだ色付いてなかったが、冠雪した鳥海山が綺麗だった。

秣岳の中腹付近から、吹突岳や小安岳を望む。右奥に鳥海山。



鳥海山をアップで。



須川湖に到着。
ここの標高は約1050mだが、あまり紅葉してなかった。
秣岳の斜面を見ると紅葉は既に終了したと言うのが正解か。

須川湖と秣岳。






標高約1120mの須川温泉付近の紅葉だが・・・




何だか色が冴えなかった。
ちなみにほぼ同一地点同士で昨年(2012年10月20日)と較べると・・・

昨年 2012/10/20



今年 2013/10/19



昨年 2012/10/20



今年 2013/10/19



違いは明白だった。

今年の紅葉は赤が極端に少なく、メソッとした色合いだ。
これは先週、鳥海山の山頂部を真っ白にした急激な寒波のせいだろう。
この時は須川高原でも雪が降ったようだ。
紅葉し始めたばかりの葉が雪を被って傷んでしまい、ナナカマドなどはサッサと落葉してしまった。

だから例年と較べると赤が少ない。
でも落胆していても始まらない。今年は今年の紅葉を愉しんで行こう。

落葉したナナカマド









名残ヶ原から栗駒山本体を望む。




紅葉の代わりに今日は鳥海山がよく見える。







鳥海山は母が温泉を借りたホテル(栗駒山荘)のレストラン窓からもしっかりと見えた。




ホテルの窓から眼下に見える原っぱにも寄ってみた。

そこはイワカガミ平と呼ばれる湿原。




秣岳を望む。



イワカガミ平の池塘。バックは剣岳。



木道で出くわした花?と虫。

シラタマノキの実  
 

                                            バッタの産卵


最後に下界、湯沢から見た鳥海山。







こちらは早朝、須川高原に上がる前に撮ったものだ。

今回は栗駒山なのか鳥海山なのかよく分からないレポートになってしまった。


以上。

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