モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

鳥海山麓・百宅の春コレクション(2013年5月10日)

2023年05月28日 | 鳥海山麓の景物

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである
(2020/02/24 初回アップ、2023/05/29 再度アップ)。


5月10日は鳥海山に向かってみた。

いつもなら秋田市から向かうところだが、この日は横手市の実家からスタート。
ここから春には真っ白な富士山型の鳥海山が見える。
個人的にまだ登山しないが、もっと肉薄したくて南西方向に向かって走る


湯沢市郊外から望んだ鳥海山。

 


ところが、いざ鳥海山に向かって進むと、前山に遮られてさっぱり見えなくなってしまう。

こちらは山形県境にある丁(ひのと)岳。



再びその姿を拝めるのは、旧・鳥海町の限られた場所だけになる。

笹子(じねご)峠より望んだ鳥海山。






前山の沢筋に雪が残っているが、ブナの新緑はもう始まっている。

カタクリ群生地は成熟モードに達していた。




標高約400mの百宅(ももやけ)地区まで来ると、鳥海山は覆いかぶさるようにでかくなる。







この地では平地にもまだ雪が残っている




が、用水路の縁に早くも咲きだしているものがあった。


左側であちらを向いてるのがザゼンソウ。真ん中より右側がミズバショウ。


秋田ではミズバショウとザゼンソウは滅多に混生しない。
どちらかと言えば、ザゼンソウはミズバショウよりも乾き気味のところに多い。
ここのミズバショウは葉の赤いのがあってザゼンソウの苞と紛らわしかった。

ザゼンソウ



          ザゼンソウ   

                                           ミズバショウ

         ミズバショウ

                                            リュウキンカ 



リュウキンカも含め、三種類が一緒に混じって咲くというのは珍しい。

キクザキイチゲは芽だしの真っ最中。ご覧のように咲きながら生長する。







ここには濃色のタイプが多かった。
先のミズバショウやザゼンソウの隣、やや乾いた場所に咲いていた。

これは 



 

アズマシロカネソウという小さな小さなキンポウゲ科。



丈は10センチに満たず、花も5ミリくらいととても小さく地味だが、葉が黄色っぽいので割と見つけやすい。

先のミズバショウ、ザゼンソウ、リュウキンカのすぐ近くの沢、水しぶきを浴びるような場所で咲いていた。

ここ百宅の地はやがてダム湖の底に沈む(※)。
当然だが、花たちも・・・。







百宅(ももやけ)地区の隣、猿倉地区からは富士山型の鳥海山の全体像が眺められる。




以上。

【追記】
2023年5月30日付の秋田魁新記事によると、
鳥海ダムは当初2028年完成の予定だったが、四年延長し、2032年度の完成をめざすと方針が変更になったとのこと。

 

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鳥海山麓で家族揃ってお花見(2023年4月9日)

2023年04月13日 | 鳥海山麓の景物

(今回は短く・・・)

4月8日夕方、三年半ぶりに倅が東京から帰省した。




こんなに間があいたのは、ひとえにコロナ禍のせいなのだが、
今回はいつもと違い、嫁さんを伴っての帰省となった。
珍しい帰省なのでお天道様も驚いたのか、秋田駅に迎えに行ったら、にわか雨となった。

翌4月9日は早朝、小雪がちらついていた(内陸部では積雪)が、
その後、急速に晴れ上がって来たので、
どこかで花見をしようということになった。

8時半頃、家を出て、由利本荘市の西目ハーブ通りへ向かった。







予想通り満開だったが、午前10時、花見客は我々だけだった。






ここはいつもなら鳥海山がよく見える場所だが、この日は残念、雲に包まれ見えなかった。
代わりに昨年4月17日、西目ハーブ通りから見た鳥海山と桜を貼る。
鳥海山をまだ見たことが無いという嫁さんには帰宅してから写真で見てもらった。







鳥海山周辺のお花見スポット詳細はこちら

この後、自宅近くでラーメンを食べたら、倅夫婦はとんぼ返り。
一日に満たない、実に儚い帰省だった。(T_T)


以上。

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鳥海山麓・ひな街道(2017年2月28日)

2023年02月28日 | 鳥海山麓の景物

(2021/03/01 初回アップ。
2023/02/28 加筆訂正し、再アップ)


例年のことだが、秋田の冬場の天気はさっぱり良くない。

東京に居られる方には信じられないかもしれないが、秋田市で青空を見るのは約一ヶ月ぶりだ
(この前はたしか1月29日)。




その日は秋田市からも鳥海山が見えた。

めったにない機会なのでもっと近くから鳥海山を眺めてみたい。

本荘の郊外から見た鳥海山。

 



約一時間半走って、(由利本荘市)猿倉地区に到着。
ここは人里としては鳥海山に最も近い山麓のひとつ。さすがにここから望む鳥海山はでかい。

猿倉地区から見た鳥海山。



広角で撮影すると、鳥海山はちっこくなる。




ここから見る鳥海山はなんかひな壇に載ってるような感じだ。
この日はこの後で由利本荘市各所で開催されているイベント
『由利本荘ひな街道』を見学した。

(´π`;)ワタシ自身、ひな人形に関心は無いのだが、
家人が見たいと言うものだから、たまには家人の機嫌取りもしなければ・・・
と (´π`;)ワタシも付き合った。

よって今回のドライブ、表向きはひな人形巡りがメインで、
鳥海山逍遥は余興、おまけなのだ。

会場の一つ、矢島町郷土資料館に行く関係で由利高原鉄道矢島駅にも立ち寄ったら・・・

由利高原鉄道を走るおばこ号。




由利高原鉄道矢島駅


 


駅舎のガラス窓にも鳥海山がしっかりと映って見えた。

 

 

今回初めて知ったのだが、
矢島町はかつて生駒藩一万石の城下町だった
右上の人形は生駒の殿様だそうだ。
この日、(´π`;)ワタシは秋田県全てが佐竹家の領土でなかったことを初めて知った。また
テレビで活躍中の生駒 里奈ちゃん(元・乃木坂46、由利本荘市出身)の名字はこの殿様
に由来・・・(これは (´π`;)ワタシの勝手な推測妄想)。

矢島町郷土資料館のおひな様。
 



みんなニコニコしてる。

次は後で寄った本荘郷土資料館/美倉町・渡邊家のお雛様(享保雛)。 

お内裏様の足元に注目頂きたい。




ぼぼっこ(赤ん坊)を抱いた爺様。                       由利原の某ポイントから。

 


行った序でに由利原の某ポイントを通過し、再度、鳥海山を眺めてみる。




にかほ高原からも鳥海山を逍遥。




この日は鳥海山以外の山々もよく見えた。
鳥海山麓のにかほ高原から北側に見えた白いお山は・・・
 

にかほ高原から北側を望む。左から太平山(1170m)、白子森(1179m)、そして森吉山(1454m)。



秋田駒ヶ岳や岩手山も見えたが、小さすぎるので省略。

鳥海山の帰りは、あちこち寄り道しながら秋田市に向かう。

大仙市(協和)と秋田市(雄和)の境にかかる協雄橋から見た太平山。

 


大仙市南外地区から秋田駒ヶ岳を望んだら、左に乳頭山、右に岩手山も見えた。




大仙市北楢岡付近から真昼岳を望む。
個人的には『青い山脈』という感じ(真昼岳『青い山脈』説はこちら




今日は稀に見る晴天日だった。


明けて2023年2月28日。
今朝の秋田地方は久々の晴れ。秋田市郊外から見た鳥海山を。
個人的には今年やっと二回目の鳥海山だ。




 

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コメント (4)
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紅葉の中島台と法体滝(2007年10月28日)

2022年12月18日 | 鳥海山麓の景物

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)

十月最後の日曜日は、家族サービスで鳥海山山麓にある中島台を訪ねてみた。

中島台核心部分の出つぼ



この日の秋田は朝起きた時は快晴だったが、

鳥海山に向かって南下するにつれ、雲が多くなり、中島台を歩き出したら、雨がぱらつき出す始末。
そう言えば、先週もひどい天気だった。週末に天気が悪くなるパターンに嵌り出したのか。
しかし今日は傘が必要と言うほどの降りではない。そのうち晴れるだろうと、三脚を担ぎ、森の奥へ。










何やら変なカタチのブナが現われたなと思ったら、廻りのブナがみんな変なカタチに変身してる。

その親玉とでも言うべく「あがりこ大王」に謁見。

あがりこ大王



「燭台」と名づけられた樹も負けず劣らず立派だった。

燭台






この森の紅葉の色は黄から橙までの狭い範囲に限られていた。




何故かくも黄色ばかりなのかー!?
理由1.主たる高木であるミズナラやブナの葉が黄~橙(褐)色である
理由2.林の下に生える低木も黄葉ばかりだった。

ヤマウルシ(右上の白葉はコシアブラ)



オオバクロモジ(後ろの丸い葉はオオカメノキ)
 

                                               ツルシキミ


他の山では真っ赤になるヤマウルシやオオカメノキまでも、ここでは黄色なのだ!
これは何故なんだろう。

実ものも少しだけ。

ムラサキシキブ



庭木に使われるコムラサキに較べると、実つきは疎らだし、

ありふれた低木だが、森の中で出会うと嬉しくなる。
キノコもいっぱい有ったが、撮影し出したらキリが無いので一枚だけ。

 


更に森を進むと・・・










湧水が溜まった池が現れた。




中島台核心部分の出つぼだ。

出つぼのすぐ上流部には、流れる川が地面に潜る場所が有る。







撮影のため、私が立った場所で流れは忽然と消えている。
この場所を
私は勝手に「入りつぼ」と呼んでいる(この場所は現在は立ち入り出来ない)。

中島台の湧水は出たり入ったりを繰り返し、獅子ヶ鼻湿原に注ぐ。

獅子ヶ鼻湿原末端の流れ。



流れの中に見える緑色のコケか藻のようなものは鳥海マリモだろうか。

この後、クルマに戻り、車中で昼餉をしたたむる。
家人は十分満喫したとのことだったが、私は・・・
\(`◇´;)真っ赤な紅葉が見たいーーー!

なので、午後は近場にある法体滝に向かう。
近場とは言っても、広大な鳥海山の裾を120度くらい移動するので、クルマでも1時間近くかかった。
法体滝周辺の紅葉は予想した通り、真っ赤だった。







法体滝は落差57.4m。豊富な水量と広い滝つぼに圧倒される。
法体滝の詳細は「紅葉の法体滝(2017年10月26日)」を参照されたし。

法体滝からの帰り道で見た紅葉。







以上。

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中島台はほんのり紅葉・後編(2022年10月26日)

2022年12月01日 | 鳥海山麓の景物

(本頁は「中島台はほんのり紅葉・前編」の続きです。)

獅子ヶ鼻湿原の末端から先の林の下には岩石がゴロゴロしていた。




それを過ぎると、今度は湿地になったが、樹木は相変わらず、変な形をしているものが多かった。
うんちんぐスタイルの木には吹き出してしまった。

   






 





 


更に進むと、左側には獅子ヶ鼻湿原が開け、右側は山の斜面になっている。

湿原側の眺め




 


山の斜面側







 


そうこうしているうちに、左側に大きな水たまりが現れた。




それは湧水の親玉、「出つぼ」だった。




出つぼから先はいつも通る道を帰って行く。

 



以下、今回、見た紅葉や木の実を列記する。
なお右上は今回、見た唯一のカエデ紅葉。

コシアブラの白い紅葉



オオバクロモジの黄葉
 

                                            ツルシキミの実


ムラサキシキブの実



中島台の帰り、日中、雲をかぶっていた鳥海山がまた見えるようになっていた。

赤川の橋から。




小滝付近から。




以上。

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