モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

2023年6月26日、イエロー秋田駒(4おわり)

2023年07月13日 | 秋田駒ヶ岳

(本頁は「2023年6月26日、イエロー秋田駒(3)」の続きです。)

タカネスミレ劇場はまだ続く。













以上の写真は腹ばいスタイルで撮影した。
なおこの場所(大焼砂の稜線道)は腹ばいになっても濡れないし、
他の植物も潰さない、また通行の邪魔にもならない、
したがって腹ばいになるには非常に恵まれた場所と言える。
しかし他の登山者から見たら、行き倒れになったと思われたかもしれない。




タカネスミレをアップで。



横岳の山頂が近くなると、低木が現れて来る。

横岳の山頂近くから、ムーミン谷、小岳、女岳を望む。



横岳の山頂近くから、女岳と男岳一部を望む。
ホソバイワベンケイ
 

                                             コケモモ

横岳の山頂に行くと、女岳と男岳の間から田沢湖が見え出す。







横岳の山頂から、大焼砂を振り返る。




横岳から先は焼森を経由し、しゃくなげコースを通って下山することにした。

焼森から男岳、阿弥陀池を望む。



焼森から男女岳、右奥に森吉山を望む。



今回のマップ(クマ目撃のポイントに着目下され)



焼森を過ぎ、乳頭山(湯森山)方面への縦走路の分岐点まで来て、吃驚した。
時間は午前11時頃だった。
50mくらい先の縦走路脇の笹薮を黒いものが漕いでいたのだ。
それはクマだった。優に1m以上はあったので、成獣だろう。
一度、目が合ったが、すぐに目をそらし、岩手側に逃げてくれたので助かった。
なおクマやその方角の写真は無い。
写真を撮ってへたに刺激したらタイヘンだと思い、撮影しないでしまった。

後で、gooブロガーのひとり、はなねこさん(※)も同じ日の一時間くらい前、
同じ場所を私と逆コースで歩いておられ、

すれ違った登山者から、ほぼ同じ場所で子熊を目撃した話を聞いたとのこと。
私が見たのはその母熊のようだった。
タッチの差とはいえ、襲われないでよかった。よかった。

(※ はなねこさんのブログ関連記事はこちら。)

焼森から八合目駐車場、笹森山方面を望む。左奥は焼山、右奥は八幡平。



焼森から左に乳頭山、右に笊森山(手前に湯森山)を望む。



しゃくなげコース下山時に見た花たちを羅列してみる。

再びムシトリスミレ



ベニバナイチゴ



ヒロハユキザサ
 

                                           再びサンカヨウ


再びシラネアオイ



マイヅルソウとコミヤマハンショウヅル



ハクサンチドリ
 

                                           ハクサンチドリ白花


以上。

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2023年6月26日、イエロー秋田駒(3)

2023年07月11日 | 秋田駒ヶ岳

(本頁は「2023年6月26日、イエロー秋田駒(2)」の続きです。)

今回、ムーミン谷に下りたのは、チングルマの群生を見たかったから。
群生で開花している場所は、三ヶ所ほど有ったが、
いずれの場所も期待していたほどの咲きっぷりではなかった。

バックに山岳風景を入れた群生写真を撮りたかった。













しかし花の濃い場所はどこも私同様、一所懸命撮影している登山者がいっぱいで、彼らも写し込んでしまう。
花の群生だけを上から写すので精一杯だった。







 


アオノツガザクラは少なく、今回はここで見た株のみ。

なおチングルマの群生風景は、「秋田駒ヶ岳は花盛り(2017年7月10日)」の方が好かったと思う。


駒池。奥に聳えるのは男岳。




今回のマップ



奥の方は横岳。手前左側は小岳。



ガクウラジロヨウラク



大焼砂に突入。




来し方を振り返る。バックは左から女岳、男岳、横岳。




大焼砂(下部)越しに田沢湖を望む。左側に女岳。




大焼砂にはコマクサとタカネスミレが生えている。

コマクサは下部に多いが、まだ蕾ばかりで、咲いていたものはごく僅かだった。

コマクサ



コマクサ
  



コマクサの蕾とタカネスミレ



タカネスミレ



大焼砂分岐(1364m)から先は、大焼砂の稜線を登り返して行く。
道の左側には、タカネスミレがだんだん多くなってきた。




イエロー秋田駒(4)」へ続く。

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2023年6月26日、イエロー秋田駒(2)

2023年07月10日 | 秋田駒ヶ岳

(本頁は「2023年6月26日、イエロー秋田駒(1)」の続きです。)

行く手に男岳が現れた。

男岳



と同時に登山道は真っ平らになり、土の道から木の道に変わる。

ここから先、阿弥陀池の畔まではほとんど高低差の無い原っぱが続く。
生えているのはチングルマやミネズオウなどの矮性低木や
キバナノコマノツメなどの草花が多いが、
今回は、ほとんどの花が咲き終わった後だった。

阿弥陀池に向かう木道
 
                                           キバナノコマノツメ



キバナノコマノツメは秋田駒に多い黄色いスミレだが、既に花の最盛期は過ぎていた。

代わって目立つのはムシトリスミレ。




男女岳と阿弥陀池



今回のマップ



今日は阿弥陀池から男岳分岐を経てムーミン谷に降下しようと思っている。

男岳分岐に登る坂道は花が豊富な場所で、
今はミヤマキンバイ、ヒナザクラ、イワカガミなどが咲いていた。

ミヤマキンバイ



ヒナザクラとミヤマキンバイ



ヒナザクラ



イワカガミ



男岳分岐からの眺め。

阿弥陀池



男女岳と阿弥陀池



いつもならば、阿弥陀池の上に岩手山が見えるのだが、
今日は終始ヤマセの雲に隠れていて見えなかった。

反対側の眺め。


女岳



ここからも鳥海山が見えた。




鳥海山をアップで。




ミヤマダイコンソウに続く次なるイエローはミヤマキンバイかと思ったら、
急斜面には再び、ミヤマダイコンソウが多くなった。




男岳分岐からムーミン谷に下りる斜面はとても急だ。

滑落や落石に注意しながら慎重に降りなければならない。

男岳



小岳の噴火口



ナガバツガザクラ



谷底が近くなると、シラネアオイが多くなる。

初めは古くなった花ばかりだったが、下に行くほど花が新鮮になっている。
これは残雪のせいだ。


シラネアオイ



谷底に多いイエローはミヤマキンポウゲだった。




イエロー秋田駒(3)」へ続く。

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2023年6月26日、イエロー秋田駒(1)

2023年07月08日 | 秋田駒ヶ岳

タカネスミレを見に秋田駒ヶ岳に行こうと思った。

秋田駒ヶ岳、タカネスミレ群生地の眺め



そのためには6月中がリミット。

天気予報では、26日の月曜は梅雨の中休みに入り、晴れそうだった。
朝4時頃、自宅を出発、東へ向かう。


下界から見た秋田駒ヶ岳(下山後、田沢湖近くから)



登山バス発着場のある田沢湖高原の「アルパこまくさ」の

大駐車場は平日早朝というのにクルマでいっぱいだった。
ほとんど全てが県外ナンバー。皆さん、前夜から泊まっていたようだ。
京都ナンバーの隣に駐車し、そちらの御夫婦とお話しながら、
バス停に並び、6時1分始発のバスを待つ。

アルパこまくさのバス停



実は私、バスで秋田駒に行くのはホントに久しぶり。

後で調べてみたら、2017年7月10日以来だった。
秋田駒には、それ以来、今日までの6年間に何度も登っているが、
バスを使ってないということは、
バスが走っていない時期(6月20日の前か8月16日以降)ばかり登っていたことになる。

今回のマップ



八合目(1300m)でバスを下車、男女岳と片倉岳を仰ぐ。




歩き出してすぐハクサンチドリをいっぱい見かけたが、
光条件がよくないので帰りに撮影しようと思う。
花の撮影は次に見かけた黄色いスミレからスタートした。

オオバキスミレ

 

                                          ミヤマスミレの咲き残り


秋田駒の新道コースは登り始めから眺めが好い。

これは既に高木の限界を抜けた片倉岳の山腹を巻くようにして登るせいだろう。
26日は東の岩手側にはヤマセの雲がかかっていたが、
西の秋田側はよく晴れており、まずは森吉山が見えた。

森吉山



北側の焼山方面。ヤマセの雲。



ズダヤクシュの花
 

                                            サンカヨウ


登るに従って、つんと尖った乳頭山も見えるようになって来たが、
岩手山はヤマセ雲に包まれて見えない。

乳頭山



赤土広場とも呼ばれる片倉岳展望台(1456m)に到着すると、
左に男女岳が、進行方向、右手に田沢湖が見えて来る。

片倉岳展望台から望む男女岳はちょっと不気味な感じ。




片倉岳展望台から田沢湖が見え出す。今は霧に覆われていた。




樹木の丈もぐんと低くなり、草花が多くなる。
今の季節はイエローのミヤマダイコンソウが盛りだった。




男女岳とミヤマダイコンソウ
 

                                          ミヤマダイコンソウ


ミヤマダイコンソウの花を拡大してもあまり感動は無いが・・・。




秋田駒ヶ岳は、この丸葉イエロー花が非常に多いので、
『深山大根岳』と呼びたくなるくらいだ。

facebookでそう発言したら、
友人から、「頼むからその呼び名はやめてくれ。
出来たら『秋田駒草岳』と呼んでくれ。
これなら略称も『秋田駒』なので使い勝手がいい。」
との提案。
なるほどそうだなと思った。

今日は秋田駒から珍しく鳥海山が見えた。
6,7月、この山からその御姿を見たのは初めての経験だ。




同じ場所から見た田沢湖の全容。








イエロー秋田駒(2)」へ続く。

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早春の秋田駒と太平山(2023年3月11日)

2023年03月18日 | 秋田駒ヶ岳

(本頁は「早春の岩手山・東、南麓編」の続きである。)

秋田駒ヶ岳は山頂部こそ秋田県だが、
山体は秋田岩手県境の奥羽山脈に乗っかっているので、岩手県側からもよく見える。

しかしそのことが岩手で話題になることはあまり無いようだ。
岩手では標高2000m超の岩手山が奥羽脊梁山脈から東に突き出している。
そのためどうしても岩手山に目を奪われてしまう。
岩手側から見る秋田駒ヶ岳は奥羽山脈の奥にひっそりと佇んでいる印象だが、
個人的にはとてもいい形の山だと思っている。

3月11日は主に岩手山の春姿を見たくて、未明に秋田市を出発したが、
県境の仙岩峠を越えて雫石町の橋場付近まで来たら、夜明けを迎えた。
もしやと思い、振り返ったら、秋田駒ヶ岳が見えた。

早朝、橋場から見た秋田駒ヶ岳のモルゲンロート。



秋田駒ヶ岳のモルゲンロートを見るのは初めてだった。

次のシーンは朝の岩手山を眺めての帰り、昼近くなってからの秋田駒。

昼近く、赤渕付近から、秋田駒ヶ岳と連なる山々を望む。



秋田駒ヶ岳をクローズアップで。



右に湯森山、笊森山が連なる。
湯森山から笊森山にかけての稜線はとてもなだらかだ。

赤渕付近から。湯森山をアップで。



赤渕付近から。笊森山をアップで。



秋田側から見た秋田駒ヶ岳は岩手側から見た姿に較べると、傾斜が急だ。
男性的な男岳と丸っこい女岳(噴気を上げている)の2ピークが目立ち、
男女(おなめ)岳は最高峰なのに、男岳のかげに隠れているように見える。
そのため、ここではお妾さんの位置づけだ(「おなめ」とは妾の意味)。

田沢湖町石神から。



田沢湖潟尻から。秋田駒の左奥には乳頭山が見える。




田沢湖潟尻から、秋田駒の山座同定。



乳頭山のクローズアップ




田沢湖潟尻から、荷葉岳と高鉢山(左手前の低山)。



以前の撮影写真で恐縮だが、
秋田側から見た秋田駒を少し追加してみる。

田沢湖町生保内から。撮影は2015年3月16日。



ここからは男岳と女岳の夫婦しか見えない。
更に南に行き、大曲が近くなると、秋田駒ヶ岳は丸っこい印象になる。


大曲郊外から。秋田駒と岩手山(右奥)。撮影は2018年3月7日。



この日は昼頃、帰宅しているが、その直前、秋田市郊外の和田から太平山を眺めた。

太平山は最高峰の奥岳でも1170mしかないが、
ここから眺める姿は2000m級の山岳を彷彿とさせるものがある。

太平山地全体



山座同定



奥岳付近



白子森(太平山地の最高峰、1179m)



以上。

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