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なんとなくな毎日

「世界で一番大きな授業」を受けてみた。

2017-05-30 21:50:54 | Weblog
確かに私は嘘がつけずに、毒を吐くときがある。
でも、これは必要な毒だから、思いっきり吐いてみる。

先日、「世界で一番大きな授業」を受けてみました。
先に言っておくけど、この毒はファシリテーターとして運営した方への毒ではなく
主催者のプログラムを企画した教育協力NGOネットワークへの毒であるということを。


この授業は、教育協力NGOネットワークが主催し、世界中で同じ教材を使って授業を行うというもので、その目的は
1. 世界の教育の現状について知り、教育の大切さについて考えること。
2. より良い世界のために活動する子どもたちがいることを知り、自分たちに何ができるか考えること。
3. 日本の教育援助の現状を知ること。
4. より良い教育政策の実現に向け、日本政府に政策提言すること。 
と、ホームページに記載されています。

 授業自体も、識字教育の重要性など具体例をゲーム式に体験させ、楽しく分かりやすいものでした。

 ところが、だんだんと覚える違和感。
 識字教育の重要性を訴えたうえで、現在の世界の軍事費、ゲームソフト消費、必要な教育援助費を比較させ、さ、日本の貢献費用は5億4000万であると、これについてどう思うか話し合えという。
 どうもそのデーターの出し方がトリッキーな感じがする。

 だけど、参加者の多くは主催団体の目的に反して?大人が多い。 グループ別の発表も
 1 軍需産業で経済が発展している部分もあり、要は国家予算の中でバランスを考えるべきではないか。 そういいながらも授業の流れが「ね、軍事費おおいでしょ?!それ減らすべきでしょ?のデータがそろっているので、」最後には、もう少し軍事費減らしてもいいんでしょうね、なんてお答え。
 2 確かに必要な援助費用に比べて、日本の出資は少額かもしれないが、国家予算の割合からいえば頑張っている方じゃないか? 他の国の出資とくらべてどうなのか? お金をだしたからいいというものでもないのではないか

 などと、大人な冷静はお答えが多くて、ちょっと安心した。

 だけど、これが子供や心優しき女性がおおいと、きっとそのデーターを突き付けられた上での感想は、主催者の思い通りの結果に導かれてしまう。 ファシリテーターさんも純粋だから感化されて
「『世界の軍事費の8日分で、世界中の人に教育がいきとどくなら、8日だけ軍需産業を休んでもらう』と提言したんですよぉ!」と喜喜として叫ぶ。 あなたはいい人だ。。。

 けれども、この授業の目的は本当に識字教育の重要性を訴えるものなのか? もしかすると、軍事費減らして金をくれという提言をさせる『手先』を育成したかっただけじゃないのか?という疑問がうかぶ。 だとしたら、授業とはなばかりの洗脳、なんとか商法みたいなものじゃない?! 

 教育の重要性を訴えたうえで、世界はこんな状況だ、私達はこんな風に頑張っている、だからあなたの援助が欲しいと言ったほうが、よっぽど納得できる。 どこからお金をひっぱってくるかは、それぞれが考えて決めるべきことだと思う。

 なんか、こんなサギみたいな授業をする機関は、本当に世界で真なる識字教育に貢献してるのか疑わしくなってきた。   
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