Oggi che cosa hai fatto?

なんとなくな毎日

台所の真ん中で、足りない頭で考えてみる

2022-03-05 09:10:26 | Weblog
学生時代に「国際関係論」という授業があって
バルト3国を中心に旧ソ連の国々とロシアとの関係の授業でした。

今でも記憶に残っているのが
1 ロシアはバルト3国がNATOに加盟することを嫌い、
  これ以上NATOが拡大することに脅威を覚えている (1997-8頃の授業において)

2 旧ソ連から独立した国は、どの国も文化的にはヨーロッパで
 あると自負しており西欧への仲間入りを願っている

3 その反面、経済ではロシアへの依存が大きい

4 旧ソ連から独立した国内での、ロシア人の2級市民化

5 ウクライナにおいては、他の国と同様に西欧への回帰を求めながら、経済的には
ロシアに依存するところが大きい。 さらにロシアからみてのウクライナは「大ロシア
中ロシア小ロシア」を成す不可分な地域であり、それを自覚しているウクライナは
中立的な立場を維持しながらも、経済的にロシア依存を脱却していくという難しい
かじ取りが求められる

というコト。 旧ソ連の支配下にあったどの国も文化的にはヨーロッパなのよ!
と叫ぶというのは、どんだけ共産主義が抑圧を強いるものだったのかと想像する。

卒業後はあまり関心をはらってなかったから、ウクライナがその中立路線を
崩したのかその過程が解らない。そこを丁寧に解説してくれてるものが見つからない。
またK先生の授業を聴講したいわ!
日経新聞の歴史過程の説明によると、その後も親欧米政権と親ロシア政権を繰り返して
結局2014年にEUとの政治・貿易協定が見送りになったのを機に、反政府デモがおこり
さらにそれに反発したロシアがクリミヤ半島や東部に侵攻してきて現在までのイザコザ
からの、NATOへの反動っていうことみたいだけど。。。

ウクライナが独立して約20年くらい? 1才だった人が20代になってるわけだから、
KGBの怖さや抑圧される生活というものも知らないウクライナ人が社会を形成するようになったから
安易にNATOに安全保障を求めるようになったのでしょうか?

EUも「求めるものに門は開かれん」などと偽善的な対応をしないで、従来のように
ロシアとの関係も鑑みて、以前のように「準加盟」でお茶を濁すような事をしなかったのでしょうか?
もしくは「まだ今はNATO加入に慎重になるように」と助言しなかったのでしょうか?

ウクライナの先人たちが、欧州を志向しながらも、安全保障のために中立的立場を
保持してきた努力を無駄にするような結果になってしまう道を選んだ理由はなにかを
知りたい私。  そこが分からないと何も解決にならないでしょうし。

確かに、NATOやアメリカがウクライナの防戦に参加すれば、第3次大戦の様相になってしまいます。
ロシアの武力行使は許されるものではありませんが、結局自分たちの問題は自分たちで解決するしかない
という現実が突き付けられます。 

NHKの番組でも、ゲスト研究者が「戦争を終わらせる特効薬はない」と言われていたけど、
こんな頭で考えても仕方いけど、考えてみたりします。

そして、テレビ画面のテロップに流れる善い悪いだけの判断や可哀そう早く助けてあげて
だけじゃ解決できないから。
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