ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどをやっています。

ちいさな、ちいさな、男の子の物語-じーじの旅・セレクト

2020年08月20日 | ひとり旅で考える

 2018年夏のブログです

     *

 道の駅のベンチに座って休憩をしていると、お父さんと手をつないだ3歳くらいの男の子がやってきました。

 男の子が棚のジュースを指さして、「これなーに?」と聞くと、お父さんは、「りんごジュースだよ」笑顔でと答えます。

 男の子が、となりを指さして、「これなーに?」と聞くと、お父さんは、」「オレンジジュースだよ」と普通の顔で答えます。

 男の子がさらにとなりを指さして、「これはなーに?」と聞くと、お父さんは、「あっちも面白いよ」といって、男の子の手をひいて向こうに行きます。

 少しして、同じ男の子が、こんどはお母さんとやってきて、「これなーに?」と聞きます。

 お母さんが、「これなんだと思う?」と優しく聞くと、男の子は、「わかんない」といいます。

 お母さんが、「初めてみるかな?」と聞くと、男の子は、「うーんと、このいろは、わいん!」といいます。

 お母さんが笑顔で、「ワイン!か、」と驚き、「ブドウと同じ色だものね、」というと、男の子は、「わいんじゃないの?パパがのむよ!」といいます。

 お母さんが、「そうだよね、ワインと同じ色だよね」といい、「同じ色なんだけど、これはブドウのジュースなんだよ」というと、男の子は、「そうか、ぶどうじゅーすか」といいます。

 お母さんが、「ブドウジュースはワインのお母さんなんだよ」というと、男の子は、「そうか、わいんのおかあさんか、ままみたいだね」とにっこりしていいます。

 なんとも、いいお母さんと、素直な子どものほほえましい会話でした。

 いい町です、東川。 (2018.8 記)

 

コメント