ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどをやっています。

ちいさな、ちいさな、男の子の物語-じーじの旅・セレクト

2020年08月20日 | ひとり旅で考える

 2018年夏のブログです

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 道の駅のベンチに座って休憩をしていると、お父さんと手をつないだ3歳くらいの男の子がやってきました。

 男の子が棚のジュースを指さして、「これなーに?」と聞くと、お父さんは、「りんごジュースだよ」笑顔でと答えます。

 男の子が、となりを指さして、「これなーに?」と聞くと、お父さんは、」「オレンジジュースだよ」と普通の顔で答えます。

 男の子がさらにとなりを指さして、「これはなーに?」と聞くと、お父さんは、「あっちも面白いよ」といって、男の子の手をひいて向こうに行きます。

 少しして、同じ男の子が、こんどはお母さんとやってきて、「これなーに?」と聞きます。

 お母さんが、「これなんだと思う?」と優しく聞くと、男の子は、「わかんない」といいます。

 お母さんが、「初めてみるかな?」と聞くと、男の子は、「うーんと、このいろは、わいん!」といいます。

 お母さんが笑顔で、「ワイン!か、」と驚き、「ブドウと同じ色だものね、」というと、男の子は、「わいんじゃないの?パパがのむよ!」といいます。

 お母さんが、「そうだよね、ワインと同じ色だよね」といい、「同じ色なんだけど、これはブドウのジュースなんだよ」というと、男の子は、「そうか、ぶどうじゅーすか」といいます。

 お母さんが、「ブドウジュースはワインのお母さんなんだよ」というと、男の子は、「そうか、わいんのおかあさんか、ままみたいだね」とにっこりしていいます。

 なんとも、いいお母さんと、素直な子どものほほえましい会話でした。

 いい町です、東川。 (2018.8 記)

 

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北海道東川町の歩道には何本もの大木が昔のまま残されています-じーじの旅・セレクト

2020年08月10日 | ひとり旅で考える

 2017年夏のブログです

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 北海道東川町にいます。

 朝夕、散歩をしています。

 散歩をしていて気がついたのですが、東川町の歩道には何本もの大木が昔の姿そのままに残されています。

 最初は歩くのに、なんだか邪魔だな、と思ったのですが、よく考えてみれば、昔からの大木が、歩道を作るときに、意図的に残されているわけで、これはすごいことだと思います。 

 これが、ほかの町や都会だったら、道路整備で歩道を作るときに、邪魔になる木は切ってしまうのではないでしょうか。

 それが、東川町では、歩道の景観や便利性より木のほうが優先しています。

 人にだけでなく、木にも優しい町なのですね。

 木に優しいということは、逆に、人にも優しいということでしょう。

 また、歩道だけではなく、公園はもとより、学校や病院、役所などをはじめとする公共の施設でも、その周囲や駐車場には必ず大木が並んでいます。

 おかげで、散歩の途中でも木陰が多く、涼しく散歩ができます。

 人だけでなく、エゾリスさんやキタキツネさん、ヒグマさん(?)にも優しそうです。

 いい町です、東川。 (2017.8 記)

 

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