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あやしい彼女

2020年06月06日 | 映画

久しぶりに Amazon Prime Video で映画上映会をしました。この日見たのは多部未華子さん主演、2016年公開のキュートなコメディです。

あやしい彼女

可愛いルックスと天性の歌声を持つ20歳の女の子・大鳥節子(多部未華子)。その容姿とは裏腹に、口を開けば超毒舌、相手かまわず罵声を浴びせ、時には熱く説教をする。そんな“超絶あやしい20歳”の正体は、73歳のおばあちゃんだった!(Amazon Prime Video サイトより抜粋)

多部未華子さんが好きなので、気になっていた作品です。オリジナルは2014年公開の韓国の大ヒット映画で、中国、ベトナム、日本でリメイクされたほか、タイ、インドネシア、インド、ドイツでもリメイクが計画されているそうです。

ストーリーはシンプルで、子どもの頃は戦争孤児、そして結婚してからは夫を早くに亡くして女手一つで子どもを育て、苦労ばかりしてきた73歳のカツ(倍賞美津子)が、ある日突然20歳に若返り、青春を謳歌するという物語です。

冒頭、倍賞美津子さんの演技がわざとらしくて、学芸会みたいだなーとちょっと引いてしまったのですが^^; 多部ちゃんにバトンタッチしてから俄然おもしろくなりました。

オードリー・ヘップバーンに憧れていたカツ(若くなってからは節子)の、ポップでレトロなファッションがとってもキュート。映画ではローマの休日をオマージュにしたシーンもたくさん出てきました。

美容院で髪型を変えるところ、商店街のクジを引く時に手をいたたた...とするところ、恋人の家に泊まった時に彼のだぶだぶの服を借りて着ていたところ、ラストシーンで次郎とバイクに二人乗りするところ。

多部ちゃんの清らかで透明感のある歌声がすごくチャーミングでした。最初の「見上げてごらん夜の星を」からもうノックアウトされました。昭和の歌謡がこんなにも新鮮に感じられるなんて驚きです。

それにどんなにべらんめい調でずけずけ言っても、多部ちゃんだと清潔感があってすごくかわいいんです。子育てで疲れ気味の若いママに声をかける場面では、思わず涙ぐんでしまいました。

私は "厚化粧のシニア" がずっと伊藤蘭さんだと思って見ていたので、エンドロールで金井克子さんと知ってびっくりしました。あのパッパッパヤッパーの金井克子さんですよ。(おっと、年がバレちまう) 懐かしかったです。^^

次郎とかっちゃんの恋人とか友情とかを超越したような関係もすてきでした。苦労をともにした家族以上の絆で結ばれているのでしょうね。どうして結婚しなかったのか不思議ですが、あまり近すぎてもうまくいかないのかな?男女の間はひと筋縄ではいきませんね。

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