エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

「縄文遺跡」と「アイヌ新法」

2021-07-03 08:14:14 | “アイヌ文化”関連
今月「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、ユネスコ世界遺産で 文化登録 される事になります。 不思議な事に、北海道・南部から南西部にかけて「縄文文化」と「アイヌ文化」が、様々な点で合致します。 今後、ユネスコ と 国連 が 歴史探究すると、日本にとって 不都合な真実 が、炙り場されるかも知れません! 例えば 北海道(蝦夷)は、弥生時代の邪馬台国 と違う文化で成り立っているのではないか? 

政府は、北海道の  先住民族 を明記した「アイヌ新法」を制定しました。 道南の白老町に「国立アイヌ民族博物館・ウポポイ」を建設し、アイヌ人に対する権利を 法律上認めた様です。 しかし、単純に受け入れられない事情があります。 北海道アイヌ協会幹部の話によると「政府は 2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、人権を重視する国際世論を意識して アイヌ政策を充実させようとして来た。今回が 基本法 に終われば、具体策の実現は遠のくのではないか」と反発しています。 やはり、政府の思惑には裏がある様です。 世界中から注目される 東京オリンピック・パラリンピック に向けた 演出(パフォーマンス)だとしたら「アイヌ新法」は、理念を謳うだけで 骨抜きの内容になるのではないか?

◎「国立アイヌ民族博物館・ウポポイ」


国連は、2007年「先住民族の権利に関する国連宣言」を採択しています。 そこで、日本政府は少々動きました。 明治から続いた「土人保護法」の撤廃を決めたのです。 その結果、アイヌ民族への 生活・教育 を、貸付制度 で支援すると言う形を取った様です。 新たに設けた「アイヌ新法」では、土人保護法 に匹敵する支援は 困難(予算がない)と 見通しを示しています。 要するに 法案は作ったが「何もしない」と宣言しているのです。 不可解です。 「絵に描いた餅」 そんな法案が、果たしてまかり通るのか? 国連は「先住民族が収奪された土地や資源の現状回復と補償を受ける権利」を、世界に宣言し採択したのです。 「アイヌ新法」は、東京オリンピック・パラリンピック を目的とした、安易な 目くらまし だとしたら 最悪の法案です!

世界には、数十か国で 先住民族問題 があります。 アメリカ合衆国の インディアン および イヌイット・オーストラリアの アボリジニ・南米の インディオ・など どの国でも、問題解決の糸口は 国連人権委員会 の勧告によって、双方が歩み寄るのが通常です。 もしも こじれると、独立戦争 に発展する場合もあるのです。 それを防ぐのが、国連の役割です。 「どうでしょうか」 日本は、国連決議を尊重する国でしょうか? 国連への出資額は、アメリカ合衆国に次ぐ 世界第二位 です。 「金は出すが 勧告には従わない」 それでは、尊敬に値する 民主主義国 とは言えません!

もう一度「アイヌ新法」に戻ります。 現在 北海道に住むアイヌ人は、おおよそ 1,3万です。(自己申告) しかし、日本全国に 20万人以上のアイヌ民族が、身を隠すが如く分散しています。 なぜなら、北海道に居る限り 謂れのない差別が 日常茶飯事だからです。 そんな方々が、正々堂々 生まれ故郷で暮らせる道筋をつくるのが、人権(権利)を重視した政治の道筋ではないでしょうか? 是非とも、アイヌの人権を重視する社会である事を、道民の一人として望みます!

◎ 長い歴史を持つ “アイヌ文化”


話は変わりますが「沖縄基地問題」を紐解きます。 沖縄県は、北海道より複雑です。 蝦夷 が北海道と(明治2年)改名され、琉球王国 から沖縄県に併合されたのが 10年後(明治12年)でした。 明治政府の思惑は分かりませんが、要するに 植民地化 です。 徳川幕府の戒めを破り、国土を広める奇策に出たものと思います。 その結果、朝鮮・中国・東南アジア諸国 を支配下に置いたのは、近代史における事実です。 日本における軍国主義は、第二次世界大戦で還付なく消え去った筈です。 しかし 戦後 76数年、過去の亡霊が 今になって蠢(うごめ)いています。 明治(軍国主義)復活を願う 極右 政治家 の思惑の中で! 

◎「縄文時代・弥生時代」の 住居跡


ユネスコ世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡」が、今月 登録されます。 この節目で、アイヌ文化 縄文文化 を 改めて検証しては 如何でしょうか? 勿論、北東北の 縄文遺跡群 も同じです!