エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

「スズメ の 学校」

2021-07-31 08:20:25 | 趣味

「エゾ中村」の ブログアドレス は、sparrows;スズメたちです。

私は、身近な野鳥 スズメ が好きです。 決して、姿が 美しい とか 鳴き声が綺麗 とは言えませんが、人里で逞しく生きる スズメ に興味を持っています。 益鳥 なのか 害鳥 なのか、20年ほど前 観察しながら調査しました。 意外でした! 想像以上に、複雑な生態に驚くばかりです。 それは「ダーウィンの進化論」と違い「本能のままに生き貫く」と言う、野鳥からの力強い メッセージ でした。 そこには 進化 とか 進歩 とか、己を欺く 破綻の方程式 は、何一つありません。 飛躍しますが、野鳥の 生態観察 から 世の中の矛盾(自然破壊)を、痛感した次第です。


人里で暮らす スズメ は、全て 母系家族 です。 交尾・子育てを終えた オス や 成鳥に達した 若いオス は、 メス たちの集団から追い出されるのです。 近親相姦を 防ぐ為です。 親離れ出来ない若い オス は、メス(母・姉・妹)からリンチ(攻撃)を受ける事があります。 それは、野生を生き抜く 掟 なのかも知れません! 血脈を守る姿勢は、他の動物以上でしょうか? 


北海道の冬は、野鳥達にとって厳しい季節です。 白銀の世界に、満足な食料はありません。 極寒の中 雪解けの春まで、断食・絶食 は不可能です。 雑食で大食いの カラス は、寒冷期に餓死する事も稀にある様です。 そんな環境でも 人里に住む スズメ は、小さいススキの実を糧に、生きて行けるのですから、飽食・美食 の我々は 頭が下がります。 
ダーウィン」は、厳しい環境で食性を変えた ダーウィン・フィンチ を「進化論」の論拠として言及していますが、スズメ を始めとする多くの野鳥は、主食を変える選択は 無比 です! どうして、何千キロも飛行できるスズメが、渡を止め 女系家族だけが、留鳥 になったのか 不可能です。


10年ほど前、大手ペット用品通販会社からメールが来ました。 内容は「当社のお客様から、庭にスズメを呼びたいので ご指導くださいとの要望がありました。日本一の スズメ 愛好家の中村様に 是非とも適切なアドバイスを頂けないでしょうか」と言うとものでした。(日本一?) 確かに通販会社から、3年ほど 1回 60キロ単位で 小鳥用配合飼料 を 購入していました。 伝票を調べると、なんと 1ヶ月で 200キロ(米換算で3俵)も買っている月もありました。 300~500羽のスズメ に、1日 1羽 15グラム~25グラムも与えた計算になります。 体重 30~40グラムのスズメ が、どうしてこれ程食べられるのか? 野鳥の観察に、度が過ぎたと反省しました。 以降、エサの量を大幅に減らした次第です! 


スズメ の天敵は、 です。 それも、若い猫ではなく年老いた猫です。 何故かと言うと、スズメ の群れに突進する若い猫は、俊敏なスズメ を捕らえる事は出来ません。 しかし、物陰で 1時間も1羽のスズメ を狙う老練な猫は、確実に獲物を捕らえる事が出来ます。 それでも、スズメ は猫を天敵と思っていない様に感じます。 本当の天敵は、やはり 猛禽類 です。 ハイタカ や ツミ など、気配を感じた瞬間に 四方八方逃げ 身を隠します。 最強の敵は、オオタカ です。 北海道で 100羽ほどしか確認されていない オオタカ が、スズメ を狙って我が家の餌場までやって来ます。  オオタカ が、町に現れ小さな スズメ で飢えを凌ぐのですから、愛鳥家として タカ に哀れみを感じます! 

体の大きい ヒヨドリ は、配合飼料(アワ・ヒエ・キビなど)を、効率よく消化できない様です。 仲よく食事しているのではなく、スズメに縄張り(餌場)を独占されたくないだけの デモンストレーション です。 南国出身のヒヨドリが、如何して北国に辿り着いたのか、スズメの生態同様に不可解です! 

野鳥の観察は楽しい。 しかし、鳥インフルエンザ が流行して以降、スズメの観察は 中止にしています。 いずれ 再開します!